遺骨は海にまいて!
遺骨をお墓に納骨せずに、
海や山にまく散骨を希望する人が増えてきました。
墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)には、
「埋葬は墓地以外の区域にこれを行ってはならない」とあります。
この法律が制定された当時は散骨のような葬送については想定がなかったため、
散骨に関しては詳しく明記されていません。
現在、散骨はこの法律の対象外ということに解釈されています。
とはいえ、むやみにどこでもまいていいというわけではなく、
それ相当のモラルが求められ散骨と言われるのは海洋散骨ということになります。
散骨が増えた理由
少子高齢化や核家族化にお墓の承継問題など、
葬儀やお墓についての考え方がひと昔前とずいぶん変わってきたことも理由のひとつのようです。
死んだら大自然にかえりたいといなどと選択肢が増えるにしたがって、
お墓に納めるだけでなく散骨にも注目が集まってきたと思われます。
散骨の手順
今後散骨に対する法律やガイドラインの制定も行われる中、
散骨を個人で行ってはいけないという決まりはありませんが、
実際は散骨専門業者に依頼する方が良いようです。
(専門業者へ依頼し散骨する手順)
- 遺骨を粉末状に砕く
- 船に乗船または業者に依頼
- 散骨場所まで船で移動
- 散骨の実施
- 下船の上散骨証明書などが業者から発行されます
(主な厳守時効)
- 遺骨は原型をとどめることなく粉末状に砕くこと。
- 散骨場所は他人に迷惑がかからない場所まで行くこと。
- その他諸問題が生じないよう注意すること。
もちろん多くの人でにぎわう海水浴場付近や、
海産物の養殖場などでの散骨は当然あってはなりません。