「何度計算しても合計が合わない」という場面がありませんか。計算は合っているのにどうしても合計が合わない。電卓を持ち出して確認すると、やっぱりエクセルの合計が正しくない。このケースでは、ROUND関数が必要になります。なぜ合計が合わないのか、ROUND関数を使った解決方法をご紹介します。
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エクセルと電卓で算出した数値は合わない
同じ計算をエクセルと電卓で行うと結果が合わない原因を確認しましょう。
1÷3×3の結果が違う理由
「1÷3×3」をエクセルで計算すると結果は「1」になります。同じ計算でも電卓では「1」になりません!?
- 電卓で「1÷3×3」を計算する。
- 結果は「0.99999999999…」となります。
どうしてこんなことになるのでしょう!?
実は、エクセルと電卓では端数処理のタイミングが違うからです。エクセルでは割る数の3とかける数の3を約分するので答えは「1」になります。
ところが、電卓ではまず「1÷3」を計算後、その結果に「3」をかけるからです。そのために、端数を含む答えが表示されるのです。
消費税の計算で税込が合わない理由
請求書や見積書など「消費税の計算を含む場合」に、税込みの金額が合わないことがよくあります。計算をおこなうときには要注意が必要です。
以下の例を見てみましょう。商品A・商品B・商品Cの税込金額は「483」になっています。ところが、「139+160+185=484」のはずです。
なぜこうなってしまうのでしょうか!?
実際の値は「483」ではなく、「482.9」であること。それぞれの商品も同様、「139」は「138.6(126×1.1)」、「160」は「159.5(145×1.1=159.5)」、「185」は「184.8(168×1.1=184.8)」だからです。
それぞれの表示上が四捨五入されて表示されているからです。
表示形式を小数点表示に変更しましょう。
- 税込金額を範囲指定します。(この時点では整数表示です)
- リボン(メニューバー)の「ホーム」タブをクリック。
- 「数値グループ」の「小数点以下の表示桁数を増やす」を1回クリック。(桁数が少数点第一位まで表示されます)
セルの書式設定で表示形式を確認しましょう。
- 税込金額のセルを範囲指定します。(この時点では整数表示です)
- 範囲指定でマウスの右クリック、メニューの中から「セルの書式設定」を選択しダイアログボックスが開きます。
- 「表示形式」タブをクリック。
- 「分類」で「数値」を選択。
- 「小数点以下の桁数」を「1」にします。
- サンプルで数値形式のプレビューを確認。
- 「OK」を押します、税込み金額は少数第一位で表示されます。
エクセルの計算は合っているのに合計が違うときの解決策
解決策には四捨五入関数(ROUND関数)を使います。
ROUND関数とは!?
ROUND関数は、指定した値を指定した桁数で四捨五入する便利な関数です。「13.25」を整数「13」にしたい、「4.58」を少数第二位で四捨五入したいなどというときに使います。
ROUND関数の仲間に、ROUNDUP関数で指定の桁数で切り上げ、ROUNDDOWN関数で指定の桁数で切り捨てができます。
(式)=ROUND(数値,桁数)、=ROUNDUP(数値,桁数)、=ROUNDDOWN(数値,桁数)
桁数に対応する数字は、「123.456」という数字の場合に次のように指定します。
桁数に指定する数字 | -2 | -1 | 0 | 1 | 2 |
表示される結果 | 100 | 120 | 123 | 123.5 | 123.46 |
上記の決まりはROUNDUP関数でも、ROUNDDOWN関数でも同じです。
ほかの関数と組合わせて使えるROUND関数
次の請求書の合計のように、小計と消費税をSUM関数で合計したものをROUND関数の桁数「0」で四捨五入するケースで、見積書や請求書などでよく使います。
以下の例の計算式は、「=ROUND(SUM(H14:H15),0)」と入力しています。
- 小計と消費税の合計は「1839.5」になるので、ROUND関数で組合せ桁数「0」で四捨五入の結果「1,836」と表示されています。
- 数式バーで「=ROUNS(SUM(H14:H15),0)」の数式が確認できます。
正確にデータ集計・計算したいならROUND関数
小数点が生じる集計や計算は合計の値が合わないことのないようにROUND関数を使いましょう。
特に金額や個数など整数で表示する必要の場合は、ROUNDk関数を使う必要があります。使い慣れるまでわざわざ関数を用いることは面倒に感じます。ROUND関数を使ったほうが結果的に早く正確な計算結果を得らることになります。
小数点が生じる集計や計算は「ROUND関数」を使う必要があります。
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私の感想
エクセル初心者のころの私のエピソードは苦い思いばかり。当時、上司からマーケティング調査の指示された際に、エクセルを使っていろいろな集計を行った結果、自信満々に報告をしたところ、合計値が正確ではなかったことが判明。
計算式は間違いないのにどうして正しい結果を得られなかったのか。計算は単純な足し算だったのに慌てふためいたことを思い出します。
エクセルの計算が正しいことはもちろん、小数点以下の取扱い、表示形式の設定、そしてその理由と細部に至るまで最新のチェックがあってこそのエクセルであると学んだ次第です。
実はエクセルは、計算が苦手なのです。
(marusblog関連記事)
今回のまとめ
「何度計算しても合計が合わない」という場面がありませんか。計算は合っているのにどうしても合計が合わない。電卓を持ち出して確認すると、やっぱりエクセルの合計が正しくない。
このケースでは、ROUND関数が必要になります。
「1÷3×3」をエクセルで計算すると答えは「1」になります。ところが電卓で計算すると結果は「0.9999999…」とエクセルの結果と合わない。
なぜこうなってしまうのでしょうか?
実は、エクセルと電卓では端数処理のタイミングが違うから生じてしまうとご紹介でした。「1/3*3」の「3」を約分するエクセルと、「1÷3」を計算後に「3」をかける電卓の計算の手順が違うということ。
さらに、表示形式の違いでも見過ごすと合計が合わないということにつながるなど、エクセルを使う上で注意する点のご紹介となりました。
解決策はROUND関数でした。
つまり小数点以下の数字の扱い、どの単位で四捨五入が必要か。エクセルは単位計算に利用するだけではなく細部にわたって理解する必要が求められます。
それはエクエルまかせにせず、あなたまかせのエクセルに育てる必要があるのですね。
いかがでしたでしょうか?
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