2020年東京オリンピックの日本代表選手の大活躍、特に若い人たちの躍進は目を見張るものがありました。そこには、指導者があれやれこれやれと命令口調で叱咤激励する接し方とは違う、選手自らが考え行動して改善していくというプロセスを見守る指導者の方々の影響が大きかったのではないか。実際、スポーツを頑張る子供たちをつぶす大人もいれば育てる大人もいる。そこにはなにがあるのか。ネット記事を引用しながらご紹介します。
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スポーツを頑張る子供のために
スポーツを頑張る子供たちにスポーツをすることの楽しさを教えてあげたい、勝つことの喜びを教えてあげたいと考える指導者も多い中、良い指導者と悪い指導者の特徴があるとネットニュース。良い指導者と悪い指導者の特徴とは何かネット記事からご紹介します。
参考記事:良い指導者と悪い指導者の特徴とは【必見】子供を伸ばすコーチング法
指導者がスポーツを頑張る子供たちがなかなか上達しない原因を見間違ってはいない
子供の能力を伸ばしきれない指導者に共通することは、上手くいかない原因を周りや環境のせいにして自分以外に原因を求めてしまうことだとネット記事の記者は指摘しています。
さらに、子供たちがなかなか上達しないのは、「体育館が使える時間が少ないから」、「子供のやる気がないから」、「コーチの指導が悪いから」といったことなどなどと外部が原因と考えてしまう。
また、選手の中だけで原因を追究する視野の狭い指導者は「これからはこうしよう」「この選手にはこうしよう」などという改善策が見えていない。そのうえ、ミスや敗北を責めるだけでなんの解決には至っていないということ。
子供たちがなかなか上達しない原因を見極めずに、ミスや敗北を責めるだけではなんの解決策には至らない
スポーツを頑張る子供たちに悪い指導者の特徴
子供の能力を伸ばすことが出来ない悪い指導者はというと、「〇〇はするな!」とか、「〇〇しろ」、「違うだろう!何度言えば言われた通りにできるんだ!」などと、命令口調で怒鳴るばかり。
ミスをすればますます怒鳴られやがてはメンバーチェンジという罰を与える。こうした指導者のもとで指導される「選手が指導者のロボットになっている」と問題を指摘されています。
いざ試合とならば自分たちの思い通りにならない。選手は迷いや不安を感じ体は動くが心が乱れいいパフォーマンスが出来ないなど低下するばかり。けがのリスクも高まると悪循環。
命令口調で怒鳴るばかりでは子供たちは成長はしないのです。
スポーツを頑張る子供たちに良い指導者の特徴
良い指導者は選手の中だけに原因を追究はしない。もちろん、外部が原因だとも考えない。子供を見る視野を広げて、選手のプレーだけでなく子供自身の状態をしっかり把握しようと努める。
子供たちには能力も体格の違いがあって、それぞれにあったポジションがあるように、メンタル面でも思考やタイプに違いがあることを当然と考える。
子供の能力を伸ばせる指導者の方々はこれらのことをよく理解されているように感じると記事はまとめています。
良い指導者は視野が広く選手のプレーだけでなく子供の状態をしっかり把握しているのです。
消費者になった親が、子供と指導者をつぶす?
こちらはYahooニュース記事、スポーツライター谷口輝世子氏の記事。タイトルに?マークがついていますが、消費者になった親とはいったいどんな親のことなのでしょう。子供と指導者をつぶしてしまうとは。記事の内容をご紹介します。
最近アメリカの子供たちの野球場で見かける看板
最近、アメリカの子供たちが使用する野球場やアイスリングで次のような看板を見かけることがあると、なにやら興味を引き付ける書き出しではじまっています。
看板の内容を記事を引用してご紹介します。
詳しくはこちら:「消費者」になった親が、子どもと指導者をつぶす?
~引用はここから~
THESE ARE KIDS (彼らは子供たちである)
THIS IS A GAME (これはゲームである)
THE COACHES ARE VOLUNTEER (コーチたちはボランティアである)
THE UMPIRES ARE HUMAN (審判は人間である)
THIS IS NOT PROFESSIONAL BASEBALL (これはプロ野球ではない)
~引用はここまで~
なぜこのような文書を掲げなければならなかったのか、それは子供のスポーツに関わる一部の保護者が、子どものスポーツの場から楽しさを奪い、コーチは審判にも不快な思いをさせているからだと記事は続きます。
一部の保護者が、最小のコストで最大の利益を得ようとする消費者になり、悪質な客のように振る舞い子供のスポーツを無性で支えようとする人的資源を食いつくしてしまうと。
保護者が「消費者」や「顧客」であるかのごとく感覚でサービスばかりを求めてしまう保護者が子供と指導者をつぶしてしまっているというわけです。
保護者も良い指導者とともにやるべきこと
勝つためだけにたとえば、アメとムチを使ったスポーツ指導は早く結果につながるかもしれません。ところで、スポーツを頑張る子供たちに、一方的な消費者感覚の保護者や悪い指導者が向かいあっては子供はもちろん指導者さえもつぶしてしまうと理解した上で、やるべきことは何かと考えてみたい。
つまり大事なことは、スポーツを頑張る子供たちの最終的な「夢」や「目標」に近づいている実感を得るためには、保護者や指導者ではなくスポーツを頑張る子供たち自身が自発的に考える力を身につける必要があるということです。
選手の失敗にたいして「何してるんだ!?」と怒鳴ったところで解決にはいたらないこと。
「どうしたらうまくいくと思う?」とスポーツを頑張る子供たちに考えさせること。子供自身が自分の言葉で「あのとき自分はこうすればよかった」「今度あの場面ではこうする」と自分の中で失敗した原因や解決策を見出して次のステップに自ら進むことなのです。
この「考える力」を最大限に引き出してあげることが、保護者と指導者、そして大人の重要な役割ではないでしょうか。
私の感想
2020東京オリンピックが終えて思ったことは、日本の若い選手のみなさんの躍動と結果が素晴らしいと。新しく競技となったサーフィンやスケボ、空手の型などなどあげればきりがない。
私たち昭和の時代は今となってみれば先生や顧問の完全な命令型で教育され、運動中は水を飲んではいけない、やたらとうさぎ跳びをやらされ、態度が悪いと連帯責任でやたらと皆が正座をさせられたものでした。
今となれば笑い話ですが、考えてみれば恐ろしく虐待にも近いものがあり考えさせられる面があるのも正直なところです。
すべては「ああしろ」「こうしろ」と命令でした。自分で考えることが否定されていた時代といったら言い過ぎでしょうか。
2020年東京オリンピックの若い年代の躍進は、良い指導者が多く自分で考えさせて育てた成果と信じます。
(marusblog記事紹介)
http://marus.info/buddha-heart/
http://marus.info/reading2008/
http://marus.info/summer202007/
今回のまとめ
2020東京オリンピックでは、日本の若い選手の活躍が目立った感があります。新しい競技に躍動して、インタビューを聞いても自分のプレーを冷静に観察しては冷静に応えるその様子に関心するばかり。
いつからか、日本の若い選手はものおじせずオリンピックのような大舞台でも力を発揮しています。大リーグの大谷選手もそう、イキイキと自分の主張を言い、自分のスタイルを貫き通す。
今までの日本のスポーツ指導はというと、スポーツを頑張る子供たちを育てるというよりもつぶしてきたのではないか。ネットニュースの記事にその傾向を改めて感じては引用してその内容をご紹介してみました。
命令口調で叱咤激励する時代から、自分で考え修正し結果を導く指導に。ところが、子どもたちの保護者の中には、今回紹介のように「消費者」まがいにクレーマーごとくスポーツを頑張る子供や指導者をつぶしている現実もネット記事で理解した次第。
保護者も指導者もスポーツで頑張る子供たちに考える機会を与えること、考えさせられました。
いかがでしたでしょうか。
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