今回のテーマは、スティーブン・R・コヴィ氏の「7つの習慣」です。いわずと知れた世界的な名著。自己啓発に関連する書籍として日本でも最も有名です。ところで、この名著を読んで理解し日々実践されている方はどれほどいらっしゃるのでしょうか。「成功には原則があった」と副題にあるのに、読んでも成功に結び付かないのはなぜでしょう。本ブログ記事はこの問題を解決します。
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目次(ページコンテンツ)
「7つの習慣」を読んだものの
全世界で4,000万部、国内でも240万部をこえる。
今も読み続けられるビジネス書の怪物ベストセラー、あなたは本書を理解できていますか!?
「7つの習慣」とは
あなたは、本書を読んだはずです。
部屋の片隅に本書が鎮座しているはずです。
ところで、
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きちんとその意味と価値、説明できますか!?
成功者になるどころか何も変わらない、それはなぜだと思いますか。
今も読み続けられるビジネス書の怪物ベストセラーのはずなのに…。
人格を磨く
副題には「成功には原則があった」とあります。
(画像本書の詳細(amazon)は画像をクリック)
ここで勘違いをしやすい。
そう、本書は単なる成功者になるための自己啓発本ではないのです。
著者は、
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人格を磨くことなく長期的な成功はなしえないと断言しています。
つまり、
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自分を磨き自分が成功するに値する人格者となる。
その上でみんなで成功を手にし、そしてまた自分を磨くと導いているのです。
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人格は繰り返す行動の総計である。それ故に優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である。
-アリストテレス-
「7つの習慣」の構成を理解する
人格者になるためにはどうすべきか。
その答えを具体的なプロセスで解説しています。
それは、
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この流れが成長の連続体を導くプロセス。
プロセスは3つの領域、7つの習慣に構成されています。
(3つの領域と7つの習慣)
Ⅰ.私的成功の習慣 (自分が成功する)―依存から自立― |
1.主体性を発揮する
2.目的をもってはじめる 3.最優先事項を優先する |
Ⅱ.公的成功の習慣 (みんなで成功する)―相互依存― |
4.Win-Winを考える
5.理解してから理解する 6.シナジー(相乗効果)を発揮する |
Ⅲ.最新再生の習慣 (さらに自分を磨く) |
7.刃を研ぐ
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次に、各領域についてをご紹介します。
7つの習慣の理解は3つの領域と7つの習慣の連動プロセスなのです。
Ⅰ.私的成功の習慣(自分が成功する)
この章で、まずは「依存」から「自立」について紹介します。
7つの習慣はここから始まります。
1.主体性を発揮する(自分から変える)
自分の人生を人任せにしてないか!?
それは、
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自分の周りの人やことに責任を転嫁してしまっている人。
こういう人は依存している主体性のない人。
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今の自分の置かれた状況は不幸であると何年も感じている人は、
その状況が自分が選んだ結果だということを受け入れにくいはずです。
しかし、正直に「今の自分があるのは、自分で選択した過去の結果だ」と言えなければ、
次への展開はあり得ないのです。
依存的から主体的に、可能な限り自分でコントロールできる習慣をひたすら行うことである。
― スティーブン・R・コヴィ ー
2.目的をもってはじめる
著者コヴィ氏は人生においてのゴールを明確にせよと提言しています。
つまり、人生のゴールとは死が訪れた時。
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「終わりを思い描くことからはじめる」とは自分の人生を思い描く。
人生のゴールを念頭に今日という一日をはじめることだと解説しています。
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自分がどのような人間になりたいか、なにを貢献し役立てたいのか。
それらの土台となる価値観と原則を書いてみる。
これが、
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※ミッション・ステートメントとは、企業や従業員が共有すべき価値観、行動指針を文書化したもの。
自分が思い描いたゴールに向かうための「ミッション・ステートメント」は、あなたの最も大切にしたい価値観である。― スティーブン・R・コヴィ ー
3.最優先事項を優先せよ
成功者たちの共通点は、自分の行動をマネジメントできているかどうか。
優先すべきことを優先して行えるよう、目的に沿って行動できる習慣を持ち合わせている。
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「重要度が高く、緊急度が高い」事象が優先すべきと思われます。
ところが、コヴィー氏の考える優先事項は違います。
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「緊急度が高い」事象に目を奪われてしまうと「ノー」が言えなくなってしまう。
重要度が高くなくても緊急度にふりまわされてしまう。
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緊急度が高く見えても「ノー」と言えることを学ばねばなりません。
大切なことは緊急度にはない自分の目的にそっての最優先事項を優先する習慣を身につけること。
Ⅱ.公的成功の習慣(みんなで成功する)
私的成功の1~3の習慣の先には、公的成功の習慣の解説になります。
4.Win-Winを考える
「Win-Win」とは。
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逆にいえば、どちらかが協力に同意できない、どちらかが妥協する案しか解決策がないならば。
どちらも選択しないということでもあります。
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第一領域の「①主体的であれ」の習慣があればこそ。
「Win-Win」の習慣は「相手を理解する」につながる。
5.相手を理解せよ
人は、自分の経験や価値観をどうしても相手に押しつけてしまいます。
時に無意識にで、仕事上でも、親子や夫婦間、友人との関係においてもです。
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これでは「Win-Win」の関係にはなりません。
自分の経験や価値観から描く考え方を先に理解してもらおうとしない。
相手のそれらを先に理解しようとする習慣があってこそ「Win-Win」につながるのです。
あなたは「相手を先に理解をする」を理解していない、相手に押しつけているだけなのです。
6.シナジーを創れ
「シナジー」とは。
「2つ以上のものなどが相互に作用しあい、ひとつの効果や機能を高めること」とあります。
「1+1」が「1」以上になるということ。
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どの成功者もシナジーの力の偉大さを口にされます。
なくてはシナジーは得られないこととは、
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人格なくしてシナジーは生まれないのであります。
Ⅲ.最新再生の習慣(さらに自分を磨く)
7つ目の「刃を研ぐ」は、自分自身をより高めていく習慣になります。
7.刃を研ぐ
木を切るためには斧が必要です。
斧の刃を研がなければ木を伐り続けることはできません。
この刃を研ぐことこそが大切であり、これこそが「刃を研ぐ」という習慣であれとなります。
7つの習慣のうち、先の6つの習慣を果たすためにも最も重要な自分自身の価値を高める習慣なのです。
研ぐべき刃とは、
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これらの刃を研ぐべきと解説されています。
日頃の食事や運動などの健康管理はもちろん、読者や瞑想などで心を落ち着かせたり。
日々他者とのかかわりあいの中で、より自分を磨く習慣を身につけることであると。
刃を研ぐ(さらに自らを磨く)は、自立から相互依存の流れの習慣を作り出す土台と言えます。
あなたがすべきこと
「7つの習慣」のエッセンスを了解したあなた。
さて、あなたはこれで人格形成ができ、さらに成功者と成長するのでしょうか!?
その答えは、
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成功の原則を手にしたにもかかわらず。
なぜなにも起こらない。
理由は、
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本書には、「真北の原則」が登場します。
磁石のイラストで、針は真北を指しています。
磁石の周りには6つのステップがぐるりと取り巻いている。
真北の法則6つのステップとは、
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成功者は常に目指す真北に向かって舵を修正しています、常にです。
あなたは、7つの習慣と真北の法則をメモし常に携帯、原則を常に実践するのです。
今回のまとめ
というわけで、今回は以上です。
今回のテーマは、今も読み続けられるビジネス書の怪物。
ベストセラースティーブ・R・コヴィー氏著「7つの習慣」。
本書は、単に成功者になるための指南書ではありません。
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コヴィー氏は、この成功プロセスを考察、提供されているのです。
なのに、本書を手にしたあなたはなにも変わらないのか。
答えは明らか、
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だからあなたは、
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「7つの習慣」の意味するところと価値がここにある。
あなたはそれを習慣にするのです。
人格は繰り返す行動の総計である。それ故に優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である。
ーアリストテレス-
いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。
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