クルマを運転で気になることのひとつに交差点での右折・左折。交差点は交通事故がもっとも多い危険なエリアであること。事故防止につながる確率が高い運転の右左折のキホンは知っておくべきドライブテクニック。交通事故を起こさない逢わないために、今回は自動車運転の右折左折のキホン「右折は大きく左折は小さく」をご紹介します。安全運転はもちろん、楽しい運転のためにもおススメです。
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目次(ページコンテンツ)
交差点で安全に右折するコツ4つ
安全でスムーズに右折する安全運転のコツとはどんなことなのか!?ご紹介したいと思います。
交差点の右折時のトラブルがなぜ多い!?
交差点を右折するということは、対向車線をまたいでいくこと。対向車ばかりに気を取られているとその後ろから直進するバイクや自転車と、あわや衝突!なんて経験は誰しもあります。
通り過ぎる対向車の視覚になって、バイクや自転車に気がつくことが遅れてしまうから。
公益財団法人交通事故総合分析センターの調査によると、
交差点で起きた死亡事故のうち車が絡む事故は全体の9割以上を占めていると。
右折時の事故の相手側は「車対自転車」が30%と最も多い。次いで「車対車」、死亡事故に絞り込むと「車対歩行者」が42%と顕著。右折するクルマのスピードがゆるくとも、無防備な事典者や歩行者は死亡事故につながりやすいと明らか。
交差点右折時の事故はどのような要因で発生するのでしょうか?
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(ドライバーの右折時事故の要因)
- 交差点は特に危険という認識が薄い。
- 危険を知っていても「大丈夫」と安全確認を十分せずに事故が発生する。
- 相手の距離やスピードの認識と判断の誤り。
- 「自分の方が先に行ける」という思い込み。
- 対向車の陰に隠れて走行する二輪車やオートバイの認識不足と発見の遅れ。
- 横断歩道の要確認の認識不足と手前での確認不足。
ボンヤリとハンドル握ってちゃダメってことです。
信号機のある交差点の右折が危険なわけは3つの流れの構造にある
信号機のある交差点を安全に右折するには、どこに危険が潜んでいるか理解する必要があります。
交差点で”ヒヤッ”とするのは交差点に3つの流れがあるから。(右イラスト参照)
(交差点の3つの流れ)
- A:対向する直進車の流れ
- B:直進する対向車の陰に隠れて直進してくる自転車やオートバイの流れ
- C:その奥にある横断歩道の歩行者などの流れ
直進する対向車が途切れるとついつ無理な右折をしまいがち。
渋滞中で対向車線で停車している先頭のクルマのドライバーが「お先にどうぞ~」とばかりに、こちらの右折を親切にも譲って合図をしてくれる場面もあります。そんな時は遠慮なく右折をするわけですが、ここでも油断をしているとその後ろの陰からバイクや自転車が来て危うくなんてことも。
俗にい言う「サンキュー事故」、対向車の後ろの二輪車はマジ気づきにくい。
ましてやその奥には横断歩道があります。当然、歩行者が歩いています。自転車だって横断歩道を利用します。対向車、その後ろの陰から来る二輪車、そして横断歩道の歩行者など3つの流れに緊張を続けなければなりません。
小さな交差点でもこうですから、大きな交差点ともなりますとさらに見極めが広く複雑となります。初心者の人の中には右折をできるだけ避けて、左折を続けては目的地に向かうなんていうほど苦手が人もいらっしゃるくらいだとか。(笑)
驚くことにこの危険と緊張感高まる交差点の右折で、さらにその度合いを悪化させてしまうキケンな右折をするドライバーが少なくないようです。
それが俗に言う「ショートカット右折」。
クルマの運転、交差点で安全に右折するコツ4つと道路交通法
危険一杯の交差点の右折、事故を未然に防ぐためのコツがあります。難しいことではなくちょっとした心掛けでできる、積極的に交差点右折時のリスク回避に心がけましょう。
ステップ1- ウィンカーを早めにできるだけセンターラインに寄せてから!
自動車を交差点で右折しようとするときは、あらかじめその手前からできるだけ車線の中央に寄ることが必要。車線の余裕がある場合はもちろん、余裕のない場合もできるだけ右に寄せて近よる。
交差点の中心のすぐ内側を徐行して右折しなければならないので、
きちんと右に寄せてまっすぐこの中心に自動車の中心を向けることが必要になります。
できるだけ中央に寄せる=センターラインと並行に!
右に寄せれば寄せた自動車の左側にスペースを確保することができれば、後続車の進行を妨げることもありません。これらを理解していないのか慣れていないドライバーが多いようで、交差点の中央で自動車を斜めに止めてしまうケースもしばしば見かけることがあります。
斜め止めは車の先頭だけが中心で後ろが車線の中央付近に残ってしまうから、後続車は直進することができず止められて渋滞の原因にもなる。
手前から右に寄せていくことで後続車にこの後右折をアピールすることができます。後続車のドライバーも突然右折と慌てることなく、事前にブレーキをかけて速度を落とすなどお互いの安全運転に明らかに伝染します。
右折はセンターラインに寄せるは、安全運転に心がけているという無言のアピールにもつながりいいことづくめです。
ステップ2 -ゆっくり交差点に進入して対向車、歩行者の動きを見極める!
右折する対向車や直進している対向車を確認はもちろん、右折する車線も渋滞していないかなどと事前にチェックはしておきたいもの。ゆっくりと交差点に進入すれば、事前のチェックで交差点に入る前の手前でクルマを止めるなど配慮ができます。いかに余裕をもって交差点に向かうかが大切だと分かります。
交差点に進入する前から右折側の歩道を歩いている歩行者などの存在に目を配りたい。
前にクルマがいても前のドライバーとの意識や判断は自分と違うことも理解する気持ちの余裕が欲しいところです。直進してくる対向車が切れたかといって後ろから右折をあをるように車間をつめたり、
クラクションを鳴らすなどは論外。対向車が途切れても横断歩道に近づく歩行者や自転車がいることも多々あります。
無理して慌てて右折のタイミングをはかっているのはまったくもってナンセンス。
“ゆっくり”がポイント”ゆっくり”が運転技術なのじゃぁ!
ステップ3- いよいよ右折開始で3段階の確認を
直進する対向車が切れたといっても、思いがけないスピードで交差点に入ってくる対向車も少なくありません。先ほどもご紹介しましたとおり、ここの判断が難しいですね。いっそのこと右折の➡が出てから確実にゆっくり右折開始の方がよほど安全安心であります。
「行けるかなぁ」と思う程度は”行かない”と自分ルールを決めておいた方がおススメ。
直進する対向車が停止したからとといって、ここぞチャンスとばかりにあわててハンドルを切るのもタブー。その後の陰から直進するクルマや二輪車が通過していくから気を抜けないところ。これが「サンキュー事故」でした。
さらにその後は横断歩道の確認となる。
目の前の横断歩道上は誰もいなくとも、走ってかけこんでくる歩行者やスピードを緩めず通過する自転車なんてのも予想外に。特に後続から横断歩道に入る歩行者や自転車には気づくことが遅れると、
ここでまた”ヒヤリ”を感じてしまうことも度々。
横断歩道はそなまま横切れないとはじめから決めておきたいものです。
ステップ4 -ショートカット右折はキケン!右折は大きく
再びの”ショートカット右折”について。
本来、交差点を右折するときには、交差点の中央にあるひし形のマークの内側を徐行しなければなりません。
左図の①のコースが決まり。
ところが、最近時々見受けられるのが②のコース。交差点の中央のずっと手前から小回りして右折する、
これが「ショートカット右折」。
今回問題視する右折のコースです。
問題のショートカット右折は上手②のコース。
実はこれって道路交通法違反なんです。これがけっこう危険!教習場では「右折は大きく」と習ったはずです、①のコースがまさにこのことを表現しているということになります。
ショートカット右折をすると何が危険なのか!?
ズバリ、ドライバーの視野が狭くなること、そして周りが右折するクルマに気がつくのが遅れてしまうということになります。だからとっても危険なんのです。
ショートカット右折でドライバーも周りの人も視野が狭くなる!
右折するドライバーは対向車線の車に隠れて走行している自動二輪車や自転車に、横断歩道を歩く人や自転車も気づきにくくなるからです。右折する周りのたとえば直進してくる対向車のドライバーや、横断歩道を歩くひとからも右折車に気づくのが遅れてしまい危険性が高まります。
大きく徐行して右折することで視野の確保がしやすく、対向車線や横断歩道の動きを把握しお互いが発見しやすくなるわけです。
「まとめサイト」にはショートカット右折をする車が多くて、迷惑している人の声が並んでいました。
●交差点の停止線に止まっていたのに、右折車が対向車線に突っ込んできそうな勢いで曲がってくる!あぶない!ちゃんと大回りしろよ!
●近所の交差点を左に曲がろうとしたら、左の方角から右折車がかなり内側のコースを曲がってきたので危うくぶつかりそうになった。道路だって広くないんだし、なに急いでいるんでしょう。ちゃんと守って欲しい!
●信号機が黄色から赤になる瞬間にスピードをゆるめず左から交差点を内側にこちらに右折してきたタクシー、タクシーのくせに危ない!そもそも信号機をまもって徐行しろよ!
引用元:ショートカット右折で迷惑している人がたくさんいる!(まとめサイト)
あるある!斜めに内側に入ってくるドライバー!
右折時に大きくまわる理由がちゃんとあるのじゃ!!
右折ルールも道路交通法で決められている
自動車運転の右折運転については、
きちんと道路交通法第34条で定められています。
第34条 2
自動車、原動機付自転車又はトロリーバスは、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央により、かつ、交差点の中心の直近の内側(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)を徐行しなければならない。 |
先にもご説明しましたとおりショートカット右折をする車を見かけますが、この右折の仕方は上記の道路交通法第34条2項により違反となるわけです。
(違反点数と反則金)
- 違反点数・・・1点
- 普通車6,000円
- 大型車4,000円
- 二輪車4,000円
- 小型特殊者3,000円
- 原付車3,000円
出典:警視庁交通違反の点数一覧表
クルマの運転、交差点での左折で多く起きる事故と安全に”左折”するコツ2つ
交差点を左折するときに左の後輪を左側の縁石に乗り上げてしまった、なんて経験はどなたでもあるはず。クルマは左に曲がるとき後輪は前輪よりも内側を通るようにできています、この差のことを「内輪差」といいます。
この内輪差を気にするがあまりに左折をする直前に、まるで大型トラックのように大回りして曲がろうとするドライバーをよく見かけます。これは周囲の車やバイクを巻き込む事故になる恐れがあります。安全でスムーズな左折をするにはどうすればいいのか、そのコツもご紹介します。
参考サイト:信号のある交差点を安全に左折していますか?(東京海上日動)
信号のある交差点での左折ではクルマと同じ方向に進む相手を巻き込む事故が多い
公益財団法人交通事故総合分析センターの、信号のある交差点で左折時の死傷事故の多くは同方向の相手という意外な結果がありました。
左折しようとしているクルマと対向してくる相手との事故の割合は17%なのに、同じ方向に進む相手との事故はその3倍を超える57%にもなるというのです。
確認しずらい左後方から来たバイクや自転車に歩行者を巻き込んでしまう事故が多い。
ステップ1 ウィンカーを早めにできるだけ左側に寄せてから!
左折する交差点の手前で早めに左に合図を出して、後続の二輪車などがいないか確認してクルマを左に寄せます。後続車や二輪車に交差点で左折をすると知らせるため。こうして左折時の巻き込みをあらかじめ防止するわけです。
左に寄せたら真っすぐに進むのも知っておきたい。
せっかく寄せたのに交差点に入って大回りをして左折してしまうと、
また巻き込みのスペースができてしまうので要注意。左に寄せながら左折する交差点に近づく際、歩道を歩く人や自転車などもあらかじめチェック。
左折時に横断歩道に進入する歩行者などを想定して交差点に入るということも、事前に危険を把握してのドライバーのマナーであります。
「右折は右に左折は左に寄せて交差点に」が鉄則。
ステップ2 左折は小さく!
交差点に入る際には当然右折待ちをしている対向車の動きも確認。右折ドライバーによっては対向車する左折車が左のウィンカーを出して速度が落ちると、チャンスとばかりに右折の機会を狙っているなんてこともあります。
「左折車が優先だ!」なんて思い込んでいると、突然対向の右折車が右折をしてきた”ヒヤリ”なんてこともあります。
こちらの判断と相手の判断が違うという前提になってハンドルを握りたいもの。
少々、腹が立つこともありますが、いちいち反応したらイライラが募るばかり。そういうこともあるなんて大らかな気持ちでいたいものです。いよいよ左折となりますともう一度サイドミラーと目視で左後方を再確認、交差点手前で止まるくらいに減速であります。(^<^)
当然、前方から横断歩道に入る歩行者なども確認となります。多くのドライバーは無意識にやっている確認ですが、あえて意識して歩行者や自転車など必ず優先と心がけたいものです。
前の車にそって左折するときに続いて左折しちゃうのも危険がいっぱい。やっぱり左後方や前方から横断歩道に進入する歩行者などを再確認、いつでも停止できるくらいに徐行しなければなりません。
左折も確認、確認、また確認です。
ステップ3 左折で右に膨らむべからず!
クルマを交差点で左折する際に、なぜか大型トラックのように大回りをして左折するドライバーがいます。
静岡県のドライバーの特徴がそうだと、免許証書き換えの講習会講師が言っておりました。
それにしても、なぜそうするのでしょうか!?
参考サイト:左折のタイミングを掴むコツ(Gozoo)
この左折の仕方はイラストのように、周囲のクルマやバイクを巻き込んでの事故になる恐れもあります。そうぞうですが、どうしても左折時には内輪差が生じて、左後輪を左側の縁石に乗り上げてしまったなんていう経験があるからではないかと?
これを避けようと一旦右に大きくふくらんでから、極端に左にハンドルを切るのではないかと!?
参考サイトには内輪差で失敗しないように、左へのハンドルの切るタイミングを紹介してありましたのでご紹介します。
クルマの前輪がコーナーの先端により前に出ている状態からハンドルを左に切り始めます。
その目安は「ドライバーの肩」が「コーナーの先端」と重なったタイミング!クルマの大きさによってタイミングは若干ことなりますが、コーナーの先端と自分のクルマの位置を意識しながら、安全に気をつけてこのタイミングを目安にするとよいでしょう。
運転は繰り返し練習をすればその感覚は自然と身についてきます。ぜひ、ここでご紹介した左折のコツも試してみてくださいね。きっと、もっとドライブが楽しくなりますよ!
すると初心者ドライバーに大回りする傾向があるのかと思いきやそうでもないようだし!?
スピードが問題、速度を落としきれずに左折するからじゃ! 初心者より運転に慣れたドライバーこそ気をつけてもらいたいのじゃよ!!
私の感想
クルマを運転するってけっこうリスクが高いなんて。歳を重ねるごとに思うばかり。
もちろん自分は安全運転に心がけているつもりと思っているのですけど、その分まわりのクルマのドライバーの運転の様子についついイラついてしまうのも正直あります。
クルマの運転はストレスがたまります。
それでも最近は他人の運転の仕方は自分ではどうすることもできないと思い直し、冷静に見守るよう心掛けてもいるわけです。「前の車がノロノロしてれば、あのドライバーはお休みの警察の人、だから法定速度を守っているんだ」なんて具合。ものは考えようです。
まわりのクルマの運転にいちいち反応しないってことですね。
(marusblog-おススメ記事)
他人事ではない車のアクセルとブレーキの踏み間違い事故はこうして起きる
エクセルIF関数で条件に応じた計算結果や表示を変更する条件分けの基本テクニック
今回のまとめ
右折は交差点に進入する前からウィンカーを出して中央ラインに寄せ、交差点の中央までクルマを進めることでした。できるだけ中央に寄せてセンターラインと並行に。右に寄せたぶん左側にスペースを確保でき後続車の進行を妨げることのないよう配慮できることもポイントでした。
右折はとくに対向車や歩行者など複雑に絡みあうので特に注意が必要。ゆっくりと交差点の中央に親友して、その前から歩行者などにも目を配りながらいよいよ右折というときには対向車、対向車の後ろを走る二輪車、そして横断歩道と三段階の確認が要することも重要なポイントでした。
これら右折時を余裕をもって安全に右折を完了させる技のひとつを今回ご紹介しました。
ショートカット右折はキケン、右折は大きく!
逆に左折時は交差点の手前で早めに左に合図を出してクルマを左に寄せること。交差点に入って大回りすることなく小さくまわることが安全に左折をするコツでありました。左後方から来る二輪車などを巻き込むことのないようにという配慮からでありました。
左折は小さくまわる!
右折時の右に寄せ余裕をもって大きくまわるにしても、左折は左に寄せて小さくまわるにしても、スピードを十分に落として交差点に進入することも重要であることも当然。ぼんやりとクルマのハンドルを握っていちゃいけない。リスクがあることを意識してと結論にメリハリのあるドライブテクニックこそが、ドライブの楽しみであり安全運転のキホンであると結論でした。
今回は「クルマの運転、交差点のキホンは右折は大きく左折は小さく」と題しまして、交差点の安全運転についてご紹介でした。
いかがでしたでしょうか!?
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