2021年が明けました、コロナ禍の中の初詣、分散参拝の呼びかけやマスク参拝など、お参りする側も神社側もいつもとちがうお正月、初詣となりました。それだけによけいにもあれこれとお願いをするわけです。お願いばかりなんてことになってどうもいけません、そこで今回はとくに初詣に出向く前に、
初詣、神社参拝についておさらいをしてみたいと思います。
 

 

神社にお参りする意味

聞くところによりますと日本に存在する神社の数は、宗教法人登録されているだけでも約8万5000社あるとか。なんとその数はコンビニエンスストアよりも多いというのです。日本人は昔から神社を大切に、とっても身近な存在なんであります。

身勝手な願い

神社に出向きますととにかく願いことばかりなんてことありませんか?

「今年こそ宝くじがあたりますように・・・」なんてのをはじめ、やたらと「商売繁盛」、とりあえず「無病息災」などなど、まぁ、とにかく身勝手なお願いだらけ。初詣とばかりお願いしちゃえなんて具合。

結局のところ、

・困った時の神頼み

・私利私欲の自分勝手な願い事

なのでどうもいけません。

どう考えてもこんな頼みを神さまが聞いてくださるとは思えません。

なぜ神社にお参りするのか

日本の神さまは八百万(やおよろず)の神さま。

太陽にもお月さまはもちろん、
木々や流れる川などどこにでも神さまがいらっしゃるという信仰です。

神道は、日本人の暮らしの中から生まれた信仰といえます。遠い昔、私たちの祖先は、稲作をはじめとした農耕や漁撈などを通じて、自然との関わりの中で生活を営んできました。自然の力は、人間に恵みを与える一方、猛威もふるいます。人々は、そんな自然現象に神々の働きを感知しました。また、自然の中で連綿と続く生命の尊さを実感し、あらゆるものを生みなす生命力も神々の働きとして捉えたのです。そして、清浄な山や岩、木や滝などの自然物を神宿るものとしてまつりました。やがて、まつりの場所には建物が建てられ、神社が誕生したのです。このように、日本列島の各地で発生した神々への信仰は、大和朝廷による国土統一にともない、形を整えてゆきました。そして、6世紀に仏教が伝来した際、この日本固有の信仰は、仏教に対して神道という言葉で表わされるようになりました。

日本の豊かな自然とその恩恵のおかげで、人間も天地自然の中の一部で生かされている。天地大自然のおかげ「ありがとうございます」という気持ち。そう、神社はこうした天地大自然の恵みに感謝をする場でもあるというわけです。

タマタマ

春には豊作を祈り、秋には収穫を感謝するお祭りは神社(神道)信仰とつながっているニャ~


はこ君はこ君

初詣に厄除け、七五三や結婚式に地鎮祭と日常生活ともしっかり結びついとるのじゃな。

はらいたまえ、きよめたまえ

神社に出向き神様の前に立ちますと、だれしもが神聖で素直な気持ちになる気がします。そんな神社と神様の前に出向く際には、心構えとちょっとした作法を知っておくと御利益(ごりやく)があるようです。

タマタマ

利益って”もうけ”ってこと??


はこ君はこ君

利益に御をつけるから神仏が私たちに与えてくださる恩恵のことじゃよ!


釈和釈和

徳=おかげをつんで神仏様から応援をしていただくんですね。

都合のいい願い

初詣に行ったきりの人と、
普段からよく神社に訪れて感謝される人。

頼みごとがある時だけ来る人、
困った時だけ救いを求めに来る人。

なんだか都合のいい人では、
神さまだってそりゃ考えちゃいますよ。

つまり、“都合のいい願いを都合のいい時だけじゃぁダメ”ってこと。

このところが、神さまに感謝を申し上げ、
願い事をお伝えするヒントが隠されているようであります。

穢れ(けがれ)でいっぱい

出典:Google検索

昨年(2019年12月28日)に放送されたバラエティ番組「チコちゃんに叱られる」(NHK)で、「お賽銭はどうして入れるのか?」との疑問にその答えが話題を呼んだことがありました。

普通、お賽銭を入れてお願いごとをするわけですから、お賽銭はその願い事の代金?なんて思ってました。まぁそれにしても5円やそこらが、願いの代金というのも安すぎますけど・・・。(^^;

お賽銭には重要な役割があるのです。

実は、お賽銭はお願い代ではないお賽銭は“災いや汚れを磁石のようにお金が吸いつける力”があると、そう考えられているんだそうです。

 

つまり、自分の持っているお金をお賽銭として投げ入れることで、
自分の身を清めるという意味があるということ。

神社ではまずは穢れを払い清めてくださる場所であって、
穢れがいっぱいだと神さまも入るスキマがない願いも聞いて頂けないというわけであります。

釈和釈和

穢れを清めるためのお賽銭だったなんて今さらながら驚きであります!

願いごとのポイント

神社のこと参拝の意味などだんだんとわかってきた気がします。

  • 都合のいい時に都合のいい願いをするのではないこと
  • まずは自分の穢れを払い清める場であること
  • 感謝の気持ちをお伝えする場であること
  • 私利私欲のための願いではないこと

であります。

 

たしかに「今年こそは宝くじが当たりますように」って、
5円で叶えてもらおうなんてまったくもって軽すぎ。(*_*;

それよりも、「社会にもっと役立つように仕事に努めますのでお導きください」とお願いする方が正しい気がします。

つまり、志をお伝えしてより具体的な行動に向けてお力を貸してくださいという姿勢でお願いをしてみるということであります。

いかがでしょうか?

今一度のお参りの作法

せっかくのお参りです初詣となればなおさら、それなりにちゃんとお参りしたいところであります。礼拝の作法にお祈りの仕方など、具体的にみていきましょう。

鳥居をくぐる

まず鳥居をくぐります。

鳥居をくぐる前に必ず”一礼”が必要。

鳥居の先は神様がいらっしゃる聖域の入り口だからですね。

帽子をとって一礼したり、
日傘を一度閉じるなど神さまへの尊敬の気持ちを示してみましょう。

 

鳥居をくぐり参道を進みます。

参道の真ん中は神様が通られるので、
参道の端を歩くこととよく聞きます。

できればそのわきにある玉砂利の部分を歩くことがおススメ。

その踏みしめる音によっても心身の穢れを落とすことにもなるんだそうです。

手水(てみず)で清める

参道を進んでいきますと脇に水が流れ柄杓(ひしゃく)が置かれている手水舎(てみずしゃ)がありますね。(コロナ禍では手水を省く神社が多いようです)

お参りに先立って手水清めるという意味があります。

(手水の方法)

  1. 手水舎に一礼
  2. 柄杓を右手にとり水を一杯すくう
  3. そのまま左手に水をかける
  4. 次に左手で柄杓を持ち替え水を一杯すくい右手に水をかける
  5. その後、右手に柄杓を持ちかえて水を一杯すくい左手で器をつくり水を受けたくわえ口をゆすぐ
  6. 口でふくみゆすいだ水は出して清める
  7. この時、柄杓を直接口にするのは厳禁
  8. 左手に水をかけて再度清める
  9. もう一度、水をすくい柄杓を立て柄の部分も水を流して清める
  10. 柄杓をもとに戻して手水舎に一礼する

礼拝の作法

手水舎で両手と口を清めたあと、
いよいよ社殿での祈願を行います。

(祈願の方法)

  1. 社殿の前に進みます
  2. 一礼してお賽銭を入れます
  3. ※お賽銭は投げ入れるよりも神さまの前に置くというものが正式なのだそうです
  4. ※お賽銭はご縁から5円とよく言われますが、10円でも100円でもかまわない
  5. 鈴を鳴らします(1回から3回)
  6. 二礼二拍手一礼(2回頭を下げて、2回手を打ち、最後に1回お辞儀をする)
  7. 2回の拍手が終わった段階で感謝はお願いごとをします
  8. 最後の1回のお辞儀をする
釈和釈和

二礼二拍手一礼を一通りやってからお願いごとをするのかと思ってました。2拍手した後に祈念するんですね。

お祈りをする

せっかくですので、お祈りも作法を知って神さまに伝えたいものです。

(お祈りのポイント)

  • 普段から見守ってくださったことの感謝を伝えましょう
  • 自己紹介(住所と名前、生年月日など)
  • 志を伝える
  • 志を具体的にどう行動していこうとするのか具体的に伝える
  • そして、お力を貸して頂けるようお願いをする

 

最後に、こうしてお参りできたことの感謝も忘れずに

 

どこの神社、何度行ってもいいの?

日本の神さまはとにかく優しい。

細かいことにこだわらないようでありがたいものです。

つまり、どちらの神社に何度行かれても構わないようなんです。

 

ただし、こちらもちょっとしたマナーがあります。

  • まずは地元に鎮座する神社に出向くこと。
  • 年末に1年のお礼と感謝、そして年を明けて初詣は新年を迎えた感謝と1年の祈願がよりベター
  • 地元の神社のお参りの後は、どちらの神社に何度訪れてもOK!

こうして、感謝の気持ちとこれからの志をお伝えしてみましょう。

釈和釈和

まずは地元の神社からお参りすること、年末と年始の2回のお参り。これも知らなかったですね。。

神社と寺院仏閣との違い

寺院で崇拝されているのは仏様やお釈迦様に、
仏教に貢献した高僧など。

神社は神道、寺は仏教に属す。

神社では二礼二拍手一礼が基本でありますが、
お寺の場合は合掌する点が違いますね。

 

寺院には鳥居はありませんけど山門があります。

参道の途中には手水舎がありますし、
お清めして賽銭を入れる作法も神社と共通する部分も多い。

お寺では鈴も鳴らすかわりに焼香とありますが、
鈴や鐘などがあれば鳴らします。

神社の神職の代わりが僧侶ということ。

ご本尊を前にして合掌をし、
静かに手を合わせて心の中で感謝と祈願も変わりなしということですね。

 

私の感想

考えてみますと毎年初詣ができるということ自体、
それこそがありがたく感謝したいところであります。

神社でもお寺でも遠慮なく祈念できるの点、
神様仏様のお気持ちの広さなんてことにも感謝申し上げる次第です。

私なんぞは「苦しい時の神頼み!」と言わんばかりに神社にお参りしてしまいます。

 

聞くところによりますと”成功者“と言われる方々は神社でのお参りを欠かさないとか。

そう、成功者の皆さんは苦しい時ではなく、
常にお礼と感謝の気持ちを述べに行くところと理解しているようです。

“お願いしっぱなしではなく、頼み事をすることと感謝すること”

お願いと感謝がセットになっているという。

 

さらにお願いというよりも自分の決意を神様に誓う
自分の行動の指針を神様に宣言する場でもあると。

こうして成功者の方々はお参りのポイントを実践しては、
どこまでもポジティブなんであります。

 

いずれにしても神聖なるパワースポットであることは確か。

まずは自分にまつわる穢れを清めお参りできた今こそを感謝し、
静かに志をお伝えしたいと思うところであります。

今回のまとめ

お賽銭が災いや穢れを磁石のように吸い付けて、
お賽銭を神さまに差し出すことで払い・清めて頂ける。

神社のお参りは、まずは身と心の穢れを払い・清めることから始まるという点、
大事なことを忘れていたような気がします。

お賽銭はお願いの代金だと思っていたのにも笑ってしまいます。

身と心を清めて日ごろの感謝を申し上げること。

願いばかりではいけないわけですね。

 

そしてお願いも「宝くじが当たりますように」ではダメ。

自分の志と具体的な行動をお伝えして、
神さまのお力を貸して頂きたいと謙虚に祈願するということでありました。

 

年の暮れには1年の感謝と初詣は新年に向けた祈願と2回行うこと。

地元の神社からお参りすれば、
後はどちらの神社仏閣に何度訪れてもOKであること。

 

お参りの意味や作法なるものを改めて知ると、
神さまとをより尊敬し身近に感じるようにも思えてきます。

年頭にあたり、皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げて、
今回は神社へのお参りのお誘いをご紹介してみました。

いかがでしたでしょうか?

釈和釈和

こちらねっと記事「鈴や鰐口鳴らすタイミングはいつ?(女性自身)」も参考になります。

 

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