話し方が下手ですと相手になかなか言いたいことが伝わらない。職場で上司や部下とのコミュニケーションも、顧客との商談がうまく進まないと悩まれていませんか。人前で緊張して言いたいことを上手く言えないどころか、そもそも普段から相手に上手く伝わらないなど。悩みはなかなか深いのであります。それでも、ちょっとしたコツで大きく改善ができるようです。そこで今回は、上手で伝わりやすい話し方のコツをご紹介します。
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目次(ページコンテンツ)
なぜ相手に伝わらないのか直接理由
相手に伝わらないのは、必ずそこには直接的な原因があるはずです。その原因をチェック、対策を考えてみましょう。
時系列で話している
人に伝えたいと思うばかりに「あれもこれも」と伝えようとして、かえって1番伝えたいことや結論が伝わらなかったなんて経験があるはずです。また、自分の考えがまとまっていなかったり、時系列で話を続けた方が話しやすいとばかりに話がダラダラとなってしまう。「結局、何を言いたいの?」と話がなかなか伝わらないのは、時系列で話をしている可能性があるようです。
ある職場の伝わらない例(部下のタマ、上司のガク)
S社のB様からガク課長とのアポを15時以降に変更したいと電話がありましたが、席を外されていましたが夕方16時過ぎに予定があったのを聞いていましたので難しいかもしれませんと伝えたところ・・・。
タマ君、それって報告?相談?確認?、だからどうすりゃいいの?(イライラ)
ある職場の伝わった例(部下のタマ、上司のガク)
ガク課長、急ぎの伝言です!今、よろしいでしょうか?△△の件です。・・・
タマ君、先方さんの意向は分かった。私から折り返し連絡します。
これら場面ってよく目にしませんか?部下の方は一生懸命にことの顚末を伝えようとするのですが、
上司の方は結局なに?とイライラしてしまう。
結論から切り出す伝え方はやっぱりわかりやすい、大事なコツであります。
自分が話したい事を話してる
自分が話したいことを話す。「そんなの、あたり前」っと思いませんか。実は、これ違うんです。話の上手な人って「自分が話したいこと」ではなくて、「相手が知りたいこと」を意識している。
さきほどの、部下の「タマ」は時系列で話す事例でしたが、この時系列で話しちゃうのもある意味「自分が話したいこと」を話しているとも言えます。
上司の「ガク」は部下の「タマ」の伝えたい話よりも、結論を知りたいだけなのであります。なので「課長、急ぎの伝言です!今、よろしいでしょうか?・・・」と聞けば、その話「聞かなくちゃ」と思うわけです。つまり、自分が話したいことを話しても、相手は聞く体制になっていないということになります。
自分が話したいことを話してしまう、これも話が伝わらない原因というわけです。
その話はわかりにくい
知らず知らずのうちに自分が知っている言葉を使って、それは相手にも響くと勘違いしてしまうケースも多々あります。知らない英単語や専門用語など、相手にとって意味が分からない言葉で言いたいことが伝わるわけがありません。知らない言葉の多様はNG。
しかも長々と話されては聞くのもウンザリ。相手にとってわかりやすい言葉で簡潔に話すことが必要ということになります。実は、大切な話しほど”短い言葉”の方が相手に伝わると言われます。わかりにくい言葉でダラダラと話すよりも、短く歯切れよく話すことで相手の興味をひきつけられるということ。
短いフレーズで歯切れよく話すのも話が伝わるコツです。
なぜ相手に伝わらないのか間接的理由
伝わらないのは、伝え方だけじゃぁないんです。
言葉以外を意識していない
そもそものお話しですが、人は言葉にならない要素からも無意識に相手を感じています。良くも悪くもですね。専門用語になりますがこの非言語のことを「ノンバーバル」というのだそうです。「ノンバーバル」は、声のトーン、声の大きさ、話す人のしぐさ、話す人の表情のこと。
映画などのかっこういい俳優さんの演じる主人公って、これらがとても上手で素敵だと感じることってありますね。
視聴覚の印象から受け取る情報のほうが、場合によってはコミュニケーションに大きな影響を及ぼすことがあるそうです。この事象については、1971年に、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のアルバート・メラビアン教授が自著で発表しました。それは、バーバルな情報から受け取るより、聴覚や視覚などノンバーバルな感覚から情報を受け取るほうが、人の理解により大きな影響を与えるというものです。そのパーセンテージは、バーバルはたったの7%で、ノンバーバルは93%という驚くべき結果でした。
この結果は営業などの仕事上では特に必要なスキルと言えるようです。相手により多くの情報を伝え理解していただけるか?熱意ある態度を示しながら気持ちを込めた声で丁寧に語りかける。どうでしょう、相手に伝わりやすい上手な話し方がイメージできるんじゃないでしょうか。
映画「男はつらいよ」の寅さんを思い出します。
相手との関係ができていない
どんなに上手な話し方や上手な伝え方のテクニックを磨いても、実は根本の解決にはつながらない。上司と部下、先生と生徒、親と子の関係を思い浮かべてください。スポーツの監督と選手なんてのもそうですね。立場が違う場合どんなに話し方が上手でも信頼関係がなければ伝わらないってことあります。
信頼関係がなければ受けとめる側は素直に受け入れられないなんてこと。逆に、不満や怒りなんて感情まで生まれてしまって、伝わらないどころか対立になってしまっては元もこうもありません。信頼関係があるから話に耳を傾け、だからこそ伝わるというわけであります。元をただせば「コミュニケーション能力」が求められるとなります。
コミュニケーションがあってこそ信頼が生まれ話も伝わるということになります。
私の感想
これからの時代により求められるスキルはコミュニケーションスキルなんだとか言われます。仕事の多くがAI(人口知能)にとってかわってくる時代、人間に求められるのがコミュニケーション能力だというのです。
話し方が上手でそぶりや声のトーンが魅力的な人。「タマ」がこぼしてましたが映画「男はつらいよ」の寅さんのように、人をひきつけてやまない魅力的な人になれたら。それはそれは人生楽しくなりますよね。友人との会話も夫婦間の話も、子どもとの関係に職場の人間関係。営業先のお客様との関係に影響力を及ぼす。
もちろん、相手が知りたいことを上手に伝えて、もっと知りたいと思わせることができたら。でも、まったくもって難しい技術でもなく、ちょっとした”コツ”だと考えると意外にもカンタンにそれが身につくようにと思えてもきます。「寅さん」はちょっとムリですが、あこがれる俳優のそぶりを真似てみるのもいいかもしれません。
コミュニケーションとは、気持ち・意見などを言葉を通じて相手に伝えること、通じ合うことです。
今回のまとめ
「伝わりやすい上手な話し方」について、そもそも「なぜ伝わらないの?」から今回は整理をしてみました。
- 時系列で話をしている
- 自分が話したいことを話している
- その話はわかりにくい
- 言葉以外を意識していない
- 相手との関係ができていない
つまり、そのエッセンスは、
- 結論から話す
- 相手が知りたいことを話す
- わかりやすい言葉で簡潔に話す
- 言葉以外を意識する
- コミュニケーション能力を磨く
でありました。
言葉以外とは非言語(ノンバーバル)ということでした。
(ノンバーバル)
- 声のトーン
- 声の大きさ
- 話す人のしぐさ
- 話す人の表情
結局、目指すのは魅力的な人間力。あこがれる映画の主人公をイメージして、その話し方やしぐさに考え方を学びたいところ。きっと人生が変わりますね。今回は、「伝わりやすい上手な話し方のちょっとしたコツ」についてお伝えしてみました。
いかがでしたでしょうか?
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