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「ストレスがなくていいですね」と、人間関係に悩む同僚からよくそう言われてました。人間関係のストレスを感じない人間に思われていましたが、ストレスを感じなくなったのです。人をいくら嫌いになっても人はいなくならない、ならば人を好きになった方が得策。そう考えるようになってから、人間関係に悩まなくなった。職場も夫婦間も、子どもたち、親とも。そんな経験を交えてコミュニケーション術をご紹介します。

 

 

人を好きになることで人間関係のストレスはなくなった

若い頃、職場の上司の文句ばっかり言っていました。職場で居酒屋でそんなぐちやら文句やら悪口まで、それはそれは次々と。あるとき、これって自分で人間関係を悪くしてるんだと気づいた。そこで、そうならないようにどうしたらいいのか、いろいろやってみました。

夏目漱石「草枕」の冒頭で学んだこと

夏目漱石の「草枕」の冒頭はこうでした。

草枕

“山路をのぼりながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。”

“住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟ったとき、詩が生れて、絵ができる。人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三件両隣にちらちらするただの人である。”

“ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国に行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。”

 

人間関係に悩んだとしても、人間のいない世界ではよけいにも悩んでしまう。なるほど、ならば人間関係に悩まないようにするにはどうしたらいいのか!? そう考えるようになりました。

とはいえ、どうしても好きになれない人、気になる行動や言葉、納得のいかないことってなくなるはずもない。そして学ぼうと思ったのです。

 

人を好きになる人に好かれるにはどうしたらいいのかって。

 

ネガティブを言わない

あの頃は、人間性を非難し、自分の考えがいかに正しいかを泡を飛ばして言ってました。あるときいつもと同じように人の悪口を言いふらしていた職場で、聞いている周りの人は次第に笑顔が消えていくのに気がついたのです。

 

そのうちに私の話から離れるようになった。

 

このことに気がついた時、ネガティブな話は人を苦にさせてしまう。私は周りの人から嫌われているんだ。そうはじめて気がつきました。ネガティブな発信は人に嫌な思いを与えてしまう! 私の人間関係が悪くなった原因は私のネガティブな言葉でした。

 

もうネガティブは言わないと決めた!

 

それもあり!

「それは違う!」と、私はいつも人を批判してました。自分の考えがすべてで、自分の考えが正しい。そう考えていました。

いつも相手を否定して、いかに間違いであるかをくどくど説教していた。相手を尊敬する気持ちのかけらもない。いつの日か相手を見下ろしていたのです。

 

まったく嫌なヤツでした。

 

 

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やがて人間関係が行き詰まる、職場でも家庭でも居酒屋でも。だから考え方を変える必要があった。自分が正しいをやめることに。口癖の「それは違う!」は変わりました。

 

「それもありか!」に変わったのです。

 

車を運転中もおなじだった。目の前を走る車がノロノロとしていようものなら「まったく!」と、イライラしっぱなしで文句タラタラ。自分でストレスをどんどん増やしていた。ハンドルを握るたびにストレス太りの状態でした。

「ノロノロと走る車のドライバーは警察官だ」。そう考え方を変えた。とたんにイライラも消え腹も立たなくなった。後ろからあおってくる車には、そういうドライバーも世の中にはいるさと簡単に考えるようにした。

 

考え方次第でストレスは消えると知った。!

 

いちいち反応しない

けっきょくいちいち反応していたのです。上司がああいった、妻がこういった。いちいち反応していた。いちいち反発していちいち文句を言っていた。車のハンドルを握った瞬間もいちいち反応していた。それがいけないかった。「それもありか!」と言葉とともに受け入れることにした。変えたのです。

 

いちいちが消えた。

 

上司の発言にも「それもありか!」と思うようになりました。妻の小言にも「それもありか!」と思うように。すると上司に対する文句は消え、妻に腹が立つことも消え失せた。相手の考え相手の意見を肯定することで楽に聞くことも。それがいちいち反応しないにつながった。どうしても嫌いだと思ってた人もいなくなったのです。

 

まずは相手の考えを受け入れると人を好きなり人間関係のストレスは消えてしまった。

 

人との触れ合いを増やす雑談のコミュニケーション術

人が好きになってくると、もっと人と楽しいコミュニケーションを築きたくなる。コミュニケーションを良好に築く方法も気になります。良好なコミュニケーション築く術とは!?

 

コマーシャルから学んだこと

数ある商品を手にしてこれにしようと決めた理由にはCMが大きく影響されると言われます。どちらかの選択とならば、テレビコマーシャルでよく目にする頭に浮かぶ商品を選ぶというのは当然です。つまり、目にしてもらうその回数が多いほどその商品が好きになるというわけです。

これは人と人の間でも同様。会う回数が多いほど好意的になり人を好きになる可能性が高くなるというわけです。毎朝同じ時間に同じ電車に乗る人がいると、自然にその人の存在を感じて気になる存在になります。

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人は触れ合う回数が多いと親近感がわくから好きになる。

 

触れ合うとは直接会うことだけでなく、挨拶の回数、会話をする回数、メールや電話なども同じく。触れ合うといっても黙っていてはダメ。具体的には会話の回数を増やすということ。簡単な挨拶だけでろくに会話もしない上司とは親近感もわきません。とうぜん好きになれない。だからよけいにも距離感を感じてしまう。さらに会話は減りちょっとしたことで不満を覚えてしまい人間関係がギクシャクしてしまうというわけです。

これって改善しないと深刻な場合に発展しちゃうということもあります。夫婦や子供たちとの会話が減りだすと、とたんに夫婦関係も親子関係も居心地悪くなってしまう。親近感は薄れ愛情も薄れてしまうなんてことに。なので人間関係には会話はとても重要なのです。

 

苦手な上司ほど嫌いな人ほど会話の回数を意識する。

 

会話上手は雑談上手!

どなたも会話が得意というわけではありません。会話が苦手に思う人もとっても多い。良好な人間関係に会話が大事と分かっていても、苦手意識がある以上なかなかハードルが高くなってしまいます。でも安心してください。気楽に会話ができる方法があるんです。それが雑談。

 

会話上手は雑談上手なのです。

 

たわいもない会話がどうでもいい会話が雑談、なので誰でもできる。雑談が少ないとまわりからあまり好かれない、冷たく扱われてしまう。とならば、上手に雑談をするにはどうしたらいいのでしょうか!? 上手な雑談のコツでもあれば。そのコツがあります。それは質問、相手の話を盛り上げる質問です。

 

雑談上手は質問上手なのです!

 

相手の話を盛り上げる質問のコミュニケーション術

会話が上手、話が上手と思い出す人といえば「明石家さんま」さんではないでしょうか。では、なぜ”さんま”さんは会話が上手なのか。そこには質問のコミュニケーション術があるのです。

明石家さんまさんに学ぶ上手な話し方のコツ

明石家さんまさんは会話上手。特に相手の話を盛り上げるのがうまい芸人さんです。ところで明石家さんまさんの会話は、実は口数がけして多くはないんです。それなのにどういうところが会話を盛り上げる術となるのか!? さんまさんは、相づちと質問を交互に繰り返す術を使っているのです。

 

「うんうん」(相づち)➡「なんでや?」(質問)➡「ホンマ!?」(相づち)➡「ほいでほいで!?」(質問)

 

相手はさんまさんの質問でどんどん会話がはずんでいく。まさに、相手のお話を相づちと質問で盛り上げてくれているのです。相づちのリアクションが大きいからこちらの話を聴いてくれている受け止めてくれたと感じて話が弾む。続けざまに直球の質問が投げかけてくるから会話が続く、会話が弾むというわけなんです。

 

質問はコミュニケーションの術なのです。

 

明石家さんまさんに学ぶ雑談を盛り上げるコツ

雑談を盛り上げるコツといえば「驚き」であります。これも「明石家さんま」さんが得意です。驚くといっても難しいわけではありません。相手の話に「えっ!ホントウ」とか、「すっごーい!」とか驚くだけ。せっかく話してくれたのに「ふ~ん」とか、「そうですね」ではしらけてしまいます。

 

口下手でもできる雑談を盛り上げるコツは「驚き」です。

 

この「驚き」も明石家さんまさんが得意。「えっ!すごいなぁ」とか、「うわ!でかっ」とか、とにかく相手の話に驚きながら話、驚きながら相づちを打つというわけです。たしかにさんまさんの番組も見ていると、出演者の方々の話にさんまさんのリアクションは大げさと思えるほど驚きますね。あれです。

 

驚きながら相づちを打ち、驚きながら話して会話を盛り上げてみよう!

 

私の感想

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子育てを終えた父親のひとりとして、家族のコミュニケーションについてアドバイスがあります。それは夫婦でも子どもでも、やっぱり”触れ合い”が大切であることです。記事にもありますが、特に雑談は重要で、雑談が少なくなると家庭内もなんとなく冷えた感じがしてしまいます。

 

家庭内も雑談が大事。

 

「勉強しろよ!」とか「宿題やったのか!?」というまじめな雑談は禁句。「今日は寒いから風邪ひかないでよ」とか、「お前やるなぁ」とか、「この頃がんばってるじゃん」などなど、あたりさわりのないちょっとしたひとことの声掛けをしてあげることだと思います。

もう少し言わせてもらえばもっと直接的な”触れ合い”も大事。たとえば、お風呂に一緒に入ること。キャッチボールやバトミントンなど、親子のやり取りができる遊びをすること。小さな時から積極的にこうした直接の触れ合いが多い方が、成長してからも親子間のコミュニケーションが豊富にとれると思っています。

 

参考になるかはわかりませんが、ちょっとしたヒントになればうれしく思います。

 

今回のまとめ

人のいない世の中では住めない。家庭も職場も人間とのやり取りがあってこそ。とならば良好な人間関係を築きたいものです。実際に人に嫌われた私の実例も織り交ぜて、良好な人間関係を気づく前の心構えなるものもご紹介しました。

  • 人のことを好きになる。
  • 相手の考えや意見を肯定的に受け入れる。
  • ネガティブな発言をしない。
  • いちいち反応しない。

 

せっかくなら人からも好かれたい。そのために必要なコミュニケーション術は簡単な話し方のコツにありました。

  • 人は触れ合う回数が多いと親近感がわく。
  • 親近感がわくからその人を好きになる。
  • 触れ合うとは会話。
  • 苦手な上司嫌いな相手ほど会話の回数を意識する。
  • 会話上手は雑談上手。
  • 雑談上手は質問上手。
  • 明石家さんまさんに学ぶ、相づちと質問の繰り返し。
  • 驚きながら相づちを打ち、驚きながら会話するも明石家さんまさんに学ぼう。

 

明石家さんまさんが場を盛り上げる、会話を盛り上げる天才ではなく、コミュニケーション術のプロだったんですね。

いかがでしたでしょうか?

 

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