今最も巷で話題になっているアメリカ発の最新次世代SNS、音声アプリの「Clubhouse(クラブハウス)」。招待制で有名人との会話や雑談が楽しめるとなれば、”やってみたい”と思っている方も多いはず。LineやTwitter、FacebookとSNSがあればコロナ禍の中でも仲間とのコミュニケーションはできる。Zoomを通した会議も慣れてきた。それでももっと気軽に会話をしたい。雑談を楽しみたいという気持ちがClubhouseの人気となっているのでしょうか。今回はClubhouseではなく「雑談」の方。意味のない会話が実はとっても大切なお話をご紹介します。
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職場で家庭で雑談が減っている!?
想像していただきたいのです。雑談のない夫婦が円満の仲と言えるでしょうか。雑談のない寒々と冷え切った家庭なんて求めているわけもありません。職場においては雑談やおしゃべりは仕事の邪魔、生産性を下げるという意見もある。私語は禁止、プライベートは一切関知せずなんていう職場。ちょっと怖い感じがしてしまいます。
職場で雑談が減っている
職場のコミュニケーションの手段は、メールやLINEやグループウェアなどのアプリ等に変化し、最近では電話すらあまりしないなんていう職場も増えてきているようです。コロナ禍のテレワークなどが増えてくるとなおさら。
お互いにやり取りした内容が履歴に残ったり、相手の時間を気にしなくてもいいという手軽さはあるものの、会話の機会は当然激減してしまうことになります。会議などもネットを利用する機会も増えると、あまりプライベートな雑談もすることもなくなります。
職場では雑談が激減している実情があるんですね。
さらに、プライベートを職場に持ち込むことも激減し、仕事以外のことでのコミュニケーションを拒む新人社員もどんどん増えてきているようです。これには新人だけに限らず、上司なども仕事以外のコミュニケーションは重要視しない傾向があり雑談どころではない様子も伺えます。
雑談のない職場環境が出来上がりつつあるのが現実、少々寂しい。
4人に3人が「仕事をする上で雑談ができなくて困る!」
職場の雑談を焦点にした職場コミュニケーションの実態について、組織と仕事の関係に関心のあるビジネスマン対象のアンケート調査があります。(株式会社スコラ・コンサルタント)
テレワークで宙に浮く職場の不安と情報不足を埋める双方向のコミュニケーションが協調の鍵に
アンケートには、「職場で雑談が減ることによる心理的な面では不安が高まっていることがわかった」とあります。仕事をする上で雑談ができなくて困ると聞いた回答には、「かなりある」が23%、「少しある」は51.7%と。
不安を感じている人は7割を超えています。
この調査はとくにオンラインツール上で特に雑談ができにくい環境でのアンケート。それだけに、「相手の考え方や状況が見えない」、「相談や業務を依頼するタイミングがつかめない」と深刻。
その他にも、「新しいアイディアの創出ができない」、「情報共有の効率が悪くなる」、「報告系のみで通じ合う感が生まれない」などもあります。
雑談が減るとコミュニケーションがとりづらく不安にもなっちゃうなんて!
家庭でも雑談が減ってトラブルにも
夫婦や恋人関係など男女関係どトラブルのが「何気ない会話」が多いんだとか。なんだ、それなら何気ない雑談はトラブルのもと! と考えてしまうのは危険。
トラブルになる会話の不満には、妻からは「夫が話をきいてくれない」「だから何?」と返されてしまう。逆に「頼んでもいないくせに上から目線でアドバイスしてくる夫!」などなど。
一方の夫からは「話が長い」「いつまで付き合わされるかわからない」「けっきょく何が言いたいのかわからない」「どうすればいいのか検討がつかない」など、こちらもあるあるの不満です。
これって、本来の雑談ができていないから起こることじゃないか!?
本来の雑談とは中身もないし、結論じみた話もないはず。なのに、「先に結論から言って」とか、そもそも中身もないのに中身を求めてしまうとか、白黒ハッキリさせたがる点が本来の雑談ではないということ。ならば本来のあるべき雑談とやらを知っていれば、つまらないトラブルも回避できるということ。
なにやら雑談には秘めた魅力とルールがあるようです。
雑談力の魅力
雑談と言えば「無駄話」です。なので職場でも家庭でも必要ないかと思いきや、雑談には大きな力があるのです。この力を使わない手はありません。
雑談でその場の空気が変わる
「おはようございます」と朝の挨拶の際に、たとえば「〇〇さんはいつも明るく元気でいいですね」なんて一言付けくわえるだけで、その場の雰囲気や人間関係につながり感が生まれます。ちょっとした会話ですね。
相手との信頼関係を築くためには、まずは相手のことをよく知る必要があって、それは会話から生まれます。会話と言っても簡単な、つまり雑談から生まれるというわけです。雑談の多い職場は笑い声が絶えずある意味にぎやかで楽しく元気に見える。
こういった職場のよいエネルギーは人間関係の良さから。お互いに相手を知って信頼関係がある証拠。だから職場の雑談も必要だというわけです。
ズバリ雑談は人間関係を円滑にしてくれる。
雑談の多い職場ほど生産性が高い!
私語厳禁な会社なんてあるんだろうか? できるだけ静かにという雰囲気はどこでもあるかと思うけど。そんな堅苦しいルールでガチガチ、少しも記を抜けない職場は仕事をする前からとにかく居心地が悪くてしかたがない。
ある程度の柔軟で楽しい雰囲気はあってほしいと思うところ。
アメリカのウェスタン・エレクトリック者のホーソン工場である実験が行われました。1924年から1932年までの8年間。ちょっと古いお話ですが第一次世界大戦後の好景気のアメリカの工場。さまざまな条件下で労働者の生産性の変化について仮説を立て実証が行われたもの。
実験は職場の環境など4つの実験が行われた。結果、「外的要因や職場環境でなく、人間関係が労働生産性に影響する」というモノであった。つまり、私語厳禁など従業員をいかに管理するのではなく、働く人間の感情に配慮する管理方法が考えられるようになったと。
職場の働く人間関係がよくなると生産性もよくなるというホーソン実験の結果は興味深い。
雑談は商談にも使える
当然のお話ですが、いきなり営業先に営業マンが押しかけては一方的に商品の話をされても、商品を買おうという気には誰しもなれません。たとえ紳士的に丁寧に説明されてもいきなりではどうもとなります。
営業においては「アイスブレイク」という表現があります。初対面の人や商談相手と接する際に、お互いを知り緊張感をほぐして会話ができる状態にすること。まるで固い氷(アイス)を打ち砕いて(ブレイク)するようにで「アイスブレイク」。まずはお客様との距離を縮める必要があるというわけです。
距離を縮めるためにも雑談を!
とはいっても雑談をいつまでもダラダラ続けてしまうのはタブー。こちらから適度な長さで切り上げるのも必要。また、一方的にこちらから話しては相手は気分がいいものでもなく、上手に質問をしながら相手の話に耳を傾けるなどが必要と言われるのは当然。
雑談にはちょっとしたルールがあるんだ。
雑談の3つのルール
無駄話をすればいいと言われてもねぇ。
以外に雑談が苦手なんて人も少なくないのかなって思うところ。雑談の魅力も理解しているだけに、せっかくならもっと気軽に雑談ができるようにしたいものです。
雑談ルール1:雑談は中身のない会話と心得よ
「中身のない意味のない雑談をしたところで何の意味があるの?」、「それって時間の無駄じゃね??」 なんて思うところ。中身のない、つまり用件がない会話は誰とでもいつでもできる雑談。スーパーで近所の人にあっては「明日の株価はあがりますかねぇ」なんて言うはずがない。(笑)
「今日は寒いねぇ」なんて軽く天気の話をするくらいがちょうどいい。誰にも通じるし中身がないから相手にも負担がない。それでもその場のコミュニケーションは十分に図れる。
中身のない雑談だからお互い気楽で済ませられるってわけ。
参考:超雑談力 人づきあいがラクになる 誰とでも信頼関係が築ける
雑談ルール2:雑談に結論はいらない
男性はとくに気をつけた方がいいね。職場の部下や家庭内の雑談でついつい雑談に結論を求めて失敗するってケースがある。そもそも中身のない会話なのだから、結論もなにもないはず。子どもの学校でのできごとや、奥さんの近所で聞いた噂話なども特に意味のない会話にすぎない。なのに白黒つけようとする。
「それってこういうことだろう!?」って男性はすぐに結論を急いじゃう。
「昨日、職場でこんなことがあって頭にきちゃった」って部下や奥さんの雑談に、「それは君が悪い」、「それってお前に問題が・・・」なんて言っちゃう。こんな時奥さんの方は結論を聞いてるんじゃない、話を聴いてほしいだけなんてことになる。「会話にならない」「わかってくれない」なんて不満になっちゃう。「へぇ、そうなの」って軽く返事をして感情を共有してあげればいいだけ。
雑談は結論はいらない、白黒つけないが鉄則!
「今日も寒いかしら」ってひとこと言うと、「冬は寒いに決まってる、がまんしろ!」って言っちゃう。何気ない会話が攻撃の会話に変わっちゃう。雑談のルールを知らないととんでもないことに。
雑談は雑談で議論じゃないってこと!
参考:会話がはずむ雑談力―――10秒でコミュニケーション力が上がる
雑談ルール3:雑談はサクッと切り上げる
雑談のよさって相手にも負担をかけずにコミュニケーションができるってところ。なので雑談のはじめ方も終わり方もサクッと簡単でさりげないのがいい。いつまでもダラダラ話されたらその場はストレスと化してしまうからこれも要注意。
逆にサクッと終わることを心得たら雑談も話しかけやすくなる。
「お疲れさま」
「明日やお休みですね、ゆっくり休まれて」
「それじゃぁ、またね」
って、これだけ。
「じゃぁ」「ではまた」を使い分け、ひと言でその場を立ち去るのもポイント!
(marus記事紹介)
私の感想
私も女性の多い職場の上司になった経験がありました。仕事上の女性の皆さんの悩みや問題を解決する秘策もなにも持ち合わせていませんでしたから、いざ問題が発生するとオロオロするばかりでホントに情けない状況でした。
多くの男性同様、女性の悩み相談に問題を解決するにはどうしたらいいのかって考えてしまっていたのです。
女性は解決を求めていない、共感を感じてもらいたい!
職場の女性の悩み相談に対してそんな程度ですから、家庭での妻の奥さんのどうでもいい話にもついて行けないので余分な問題を発生させてしまうのであります。わかっちゃいるけどダメ。どうでもいいと決めつけて耳をふさいじゃうからいけないのですね。
妻の奥さんのどうでもいい会話こそ、どうでもあるのです。
若い頃は血気盛んで体育会系でしたから、仕事中に雑談なんてもってのほか。男も女も黙ってサッポロビールこそがすべての考えてましたから困ったものです。今はというと雑談は大切と考えるも声をかけるタイミングで失敗ばかりでどうもいけません。
いっそのこと雑談をタスク化してみようかと思うほどです。(笑)
今回のまとめ
コロナ禍のテレワークや在宅ワークもあって、職場での雑談をする機会がますます減っている。職場だけでなく、実は家庭でも同じくして雑談が減っているのが現状とご紹介。4人に3人は仕事をする上で雑談ができなくて困るとアンケート結果も。
雑談不足で不安を感じる人は7割を超えていると。
雑談不足が職場や家庭のコミュニケーションに悪影響を及ぼすとあって、雑談力の必要性を再認識させられました。雑談でその場の雰囲気も明るくなり、仕事の生産性も高まるという事実に雑談の魅力はなかなかのもの。
雑談は魅力たっぷり!
そこで雑談の3つのルールをご紹介。
(雑談の3つのルール)
雑談ルール1:雑談は中身のない会話と心得よ
雑談ルール2:雑談に結論はいらない
雑談ルール3:雑談はサクッと切り上げる
参考:超雑談力人づきあいがラクになる誰とでも信頼関係が築ける(五百田達成著)
参考:会話がはずむ雑談力-10秒でコミュニケーションが上がる(齋藤孝著)
いかがでしたでしょうか?
少しでも参考になりましたらうれしく思います。
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