【Excel数式の入力】5分で分かる！エクセルの相対参照と絶対参照の使い分け

今回のテーマはエクセルの相対参照と絶対参照について。相対参照と絶対参照は、数式や関数を入力する際に必要不可欠。使い分けをマスターすれば、数式をひとつのセルに入力してコピーするだけで、表全体の計算式を一瞬にして完成するなどの離れ業もできるようになります。効率を目指すのがエクセルのひとつの役目。相対参照と絶対参照をマスターしてこそのエクセルです。この機会に参照方法のマスターを目指しましょう。

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相対参照と絶対参照の使い分けがわからないと困る

エクセルの数式入力では、必ずといっていいほど相対参照と絶対参照の使い分けが求められます。

相対参照と絶対参照の使い分けがわからないと起こってしまう事例のご紹介です。

簡単な数式の入力

C4セルには簡単な数式（かけ算）、「定価*掛率」が入力されています。

式は、「=B4*B1」です。

簡単な数式のコピー

「Enterキー」を押すと計算結果が表示されます。

セルC4の右下にあるハンドル「■」マークをドラッグしてコピーします。

計算結果が正しく表示されない

計算結果が「0」や「エラー」で正しく表示されません。

この原因こそ、相対参照と絶対参照の使い分けができていないからなのです。

計算結果が正しく表示されない原因は相対参照

正しく計算結果が表示されない原因は、式のコピーで参照先セルも移動してしまうからです。

下図を参照します。

計算式を入力したC4セルをコピーしてドラッグ貼り付けをすると。
計算式の参照先セル②も③も同様に移動します。

つまり、

参照先「B1」セルが相対参照のままになっているから。

コピーしても「掛け率」の参照先「B1」セルが動かないように絶対参照にする必要があります。

絶対参照にする方法

絶対参照にする方法をご紹介します。

数式を入力する

C4セルに「定価×掛け率」の計算式を入力する。

計算式は、

=B4*B1

数式の参照先を絶対参照にする

「掛け率」のセルB1はコピーしても動かないよう絶対値する。

絶対値は「$」マークを付ける。

「B1」にカーソルを合わせる。

ファンクション「F4」キーを1回押します。（直接「$」を入力しても可）

数式をコピーする

「Enterキー」を押すと計算結果が表示されます。

セルC4の右下にあるハンドル「■」マークをドラッグしてコピーします。

計算結果が表示されます

C4セルの計算式がコピーされ、計算結果が正しく表示されました。

数式を確認する

メインメニューの「数式」タブ、「数式の表示」を選択。

数式を確認します。

コピー先の数式も「B1セル」は絶対参照になっています。

複合参照は相対参照と絶対参照の組合せ

複合参照をご紹介します。

2種類の複合参照

相対参照と絶対参照を組み合わせることができます。

このような参照を「複合参照」といいます。

複合参照は2種類あります。

例）列は相対参照、行は絶対参照はこちら。↓↓↓

A$1　（$マークが右につく行だけ固定）

例）列は絶対参照、行は相対参照の場合。

$A1　（$マークが左につく列だけ固定）

相対参照・絶対参照・複合参照の切り替えサイクル

ファンクション「F4」キーを連続して押します。

相対参照、絶対参照、2種類の複合参照が切り替えできます。

「F4」キーの切り替えサイクルとは、

例）「A1」と入力、ファンクション「F4」キーを押すと列行ともに固定の絶対参照「$A$1」
さらにファンクション「F4」キーを押すと行だけ固定の複合参照「A$1」
再度ファンクション「F4」キーを押すと列だけ固定の複合参照「$A1」
4回目のファンクション「F4」キーを押すと元にもどります。「A1」

複合参照の使い分け

複合参照で計算の例をご紹介します。

数式を入力し行だけ固定の複合参照にする

C5セルに「=B5」と入力する。

「F4」キーを3回押して列は絶対参照、行は相対参照の複合参照にする。

=$B5