急ぎ会議用の資料を作成する、または自分自身の資料として作成するエクセルデータ。丁寧に時間をかけてデザインに凝る必要もない。効率よく短時間にさっさと作成したい。そんなときこそキーボードに両手を添えたまま、エクセルの表作成から合計、そして印刷までをマウスを使わず操作できるととても効率的。マウスで十分とお思いきや慣れてくるといちいちマウスを持ち替える必要もなく、短時間でエクセル操作を行うことができるからとっても便利。そこで今回は完成図(売上予算実績表)を用意して、実際にキーボードだけでサンプルの表を作成から印刷までのエクセル操作をご紹介します。
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キーボード操作だけで売上予算実績表を作成する方法
作成する売上予算実績表の完成図と、キーボード操作についてご紹介します。
完成図(売上予算実績表)
●こちらの完成図(売上予算実績表)をマウス使わずキーボードだけで作成します。
キーボードの操作
●「Alt」キーを使います。
- キーボードだけで操作をするために「Alt」キーを使います。
- 「Alt」キーを1回押すと、リボンの各コマンドに番号やアルファベットが表示されます。
- この番号やアルファベットを使ってコマンドを実行します。
- 解除するときや戻るときは「Esc」キーを押します。
●「Alt」キーの位置
- 念のため、「Alt」キーの位置はこちらです。
キーボードで表の罫線、列幅と行の高さを操作する
タイトルと見出しを入力し、表の計算、列幅と行の高さをキーボードだけで操作して作成する手順をご紹介します。
タイトルと見出しを入力する
●タイトルと見出しを入力します。
- 見出しの「売上予算」から「予算達成率」は、入力後「Tab」キーで横に移動しながら入力していきます。
- 4月から平均までは入力後「Enter」を押して下に移動します。(オプション設定が横移動の場合は「↓」キーを使います)
表の罫線を引く
●範囲を指定します。
- セル「B5」に矢印キーを使ってカーソルを移動します。
- 「Shift」キー を押しながら 「矢印キー」(→・↓)で表の範囲指定をします。
●表罫線を作成します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「B」で「罫線」を選択します。
- キーボード「A」で「格子」を選択します。
- 表が完成しました。
列幅と行の高さを調子する
●列幅の調整します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「O」で「書式」を選択します。
- キーボード「W」で「列幅」を選択します。
- 「列幅」ダイアログが表示されます。
- 列幅の値を「15」にします。
●行の高さを調整します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「O」で「書式」を選択します。
- キーボード「H」で「行の高さ」を選択します。
- 「行の高さ」ダイアログが表示されます。
- 列幅の値を「20」と入力し「Ok」ボタンを押します。
- 列幅が「20」に変更となりました。
キーボードで、合計、平均、実績累計、予算達成率の計算値を求めコピーする
SUM関数やAVEREAGE関数、数式を入力しキーボードを使ってコピー&ペーストします。。
数値データを入力し書式を修正する
●数値データを入力する範囲を指定します。
- キーボードの矢印を使って、セル「C4」にカーソルを移動します。
- 「Shift」キーを押しながら矢印キーを使って範囲を指定します。
- 日本語入力モードが半角になっていることを確認して数値データを入力します。
- 入力後「Tab」キーを押して、範囲指定枠の中でカーソルが順次移動します。
- データを素早く入力することができます。
●書式を桁区切りスタイルに変更します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「K」で「桁区切りスタイル」を選択します。
- 数値の書式が桁区切りスタイルに変更になりました。
SUM関数を使って合計を計算する
●売上予算と売上実績の合計を求めます。
- セル「C6」にカーソルを矢印キーを使って移動します。
- 「Shift」キーを押しながら矢印キーで範囲を指定します。
- セル「C6」から合計行を含むセル「D12」までを範囲指定します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「U」で「合計」を選択します。
- キーボード「S」で「SUM関数」を選択します。
●売上予算と売上実績の合計が求められました。
平均値を求め計算式をコピーする
●売上予算の平均値を求めます。
- セル「C6」にカーソルを矢印キーを使って移動します。
- 「Shift」キーを押しながら矢印キーで平均セルを含む範囲指定(C6~D13)します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「U」で「合計」を選択します。
- キーボード「S」で「SUM関数」を選択します。
- キーボード「A」で「AVERAGE関数」を選択します。
●平均値が求められました。
- 売上予算と売上実績の平均値が求められました。
実績累計と予算達成率を求める
●実績累計を求めます。
- セル「E6」に「=D6」と入力し元の数値を参照します。
- セル「E7」に「E6+D7」と入力し「Enter」キーを押します。
●計算式をショートカットキーでコピーします。
- セル「E7」にカーソルを合わせます。
- 「Ctrl」キー + 「C」を押します。
- クリップボードにコピーされます。
●計算式をショートカットキーでコピーします。
- セル「E8~E13」を「Shift」キーと「↓」キーを使って貼り付け先の範囲を指定します。
- 「Ctrl」キー + 「V」を押してセル「E7」の計算式を貼り付けます。
- 実績累計が求められました。
予算達成率
●実績累計を求めます。
- セル「F6」に「=D6/C6」と入力します。
- セル「E7」に「E6+D7」と入力し「Enter」キーを押します。
- 計算結果が求められます。
●計算式をショートカットキーでコピーします。
- セル「E6」にカーソルを合わせます。
- 「Ctrl」キー + 「C」を押します。
- クリップボードにコピーされます。
●計算式をショートカットキーで貼り付けします。
- セル「F7~F12」を「Shift」キーと「↓」キーを使って貼り付け先の範囲を指定します。
- 「Ctrl」キー + 「V」を押してセル「E7」の計算式を貼り付けます。
●達成率が求められました。
キーボードで各書式設定と印刷をする
フォントサイズ、フォントの色、セル内の文字位置、塗りつぶし、そして印刷をキーボードで行います。
タイトルのフォントサイズを調整する
●タイトルのフォントサイズを調整します。
- セル「B3」にカーソルを合わせます。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「FS」で「フォントサイズ」を選択します。
- キーボードの矢印「↓」で、ここではフォントサイズ「18」を選択します。
●フォントサイズが「18」に変更になりました。
タイトル範囲と見出しを塗りつぶしで色をつける
●タイトルと見出しを範囲指定します。
- セル「B3」にカーソルを合わせます。
- 「Shift」キーを押しながら矢印「→」で「B3~F3」を範囲選択します。
- 「Shift」キーを押しながら「F8」を押します。
- ステータスバーに「選択範囲に追加」が表示されます。
- セル「B5」にセルを合わせ、
- 「Shift」キーを押しながら矢印「→」で「B5~F5」を範囲選択します。
●選択範囲を色を指定して塗りつぶしにします。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を押します。
- キーボード「H」で「塗りつぶしの色」を押します。
- 「塗りつぶしの色」の種類が表示されます。
- 矢印キーで色を選択します。
●タイトルと見出しに指定した色で塗りつぶしされました。
タイトルと見出しのフォントの色を調整する
●タイトルと見出しを範囲指定します。
- セル「B3」にカーソルを合わせます。
- 「Shift」キーを押しながら矢印「→」で「B3~F3」を範囲選択します。
- 「Shift」キーを押しながら「F8」を押します。
- ステータスバーに「選択範囲に追加」が表示されます。
- セル「B5」にセルを合わせ、
- 「Shift」キーを押しながら矢印「→」で「B5~F5」を範囲選択します。
●フォントの色を白色にします。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を押します。
- キーボード「H」で「塗りつぶしの色」を選択します。
- 「塗りつぶしの色」ダイアログが表示されます。
- 矢印キーで白色を選択します。
- 「Enter」キーを押します。
●フォントの色が「白色」に変わりました。
見出しのセル内位置を中央に変更する
●行と列の見出しを範囲指定します。
- セル「B3」にカーソルを合わせます。
- 「Shift」キーを押しながら矢印「→」で「B3~F3」を範囲選択します。
- 「Shift」キーを押しながら「F8」を押します。
- ステータスバーに「選択範囲に追加」が表示されます。
- セル「B5」にセルを合わせ、
- 「Shift」キーを押しながら矢印「→」で「B5~F5」を範囲選択します。
●セル内を中央揃えにします。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を押します。
- キーボード「AC」で「中央揃え」を押します。
●行見出し、列見出しがセルの中央揃えに変更しました。
見出しのセル内位置を中央に変更する
●範囲指定をします。
- セル「F6」にカーソルを合わせます。
- セル「F6~F13」を「Shift」キーを押しながら矢印「↓」で範囲指定をします。
●予算達成率を%表示に書式を変更します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を押します。
- キーボード「P」で「%」を押します。
●予算達成率が%表示に変更になりました。
空欄セルを塗りつぶしにする
●空欄セルを選択します。
- セル「E12」にカーソルを合わせます。
- 「Shift」キーを押しながら矢印キー「↓」で「E12~E13」を範囲選択します。
- 「Shift」キーを押しながら「F8」を選択します。
- ステータスバーに「選択範囲に追加」が表示されます。
- セル「F13」にセルを合わせます。
●セル内を塗りつぶしにします。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「H」で「ホーム」を選択します。
- キーボード「H」で「塗りつぶしの色」を選択します。
- 「塗りつぶしの色」の種類が表示されます。
- 矢印キーで色を選択します。
- 「Enter」キーを押します。
●空欄を塗りつぶしになりました。
印刷範囲の設定をして印刷する
●印刷範囲を指定します。
- セル「B3」にカーソルを合わせます。
- 「Shift」キーを押しながら矢印キー「↓」で「B3~F13」を範囲選択します。
●印刷範囲を設定します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「P」で「ページレイアウト」を選択します。
- キーボード「R」で「印刷範囲」を選択します。
- キーボード「S」で「印刷範囲の設定」を選択します。
●印刷します。
- 「Alt」キーを1回押すとリボンに番号やアルファベットが表示されます。
- キーボード「F」で「ファイル」を選択します。
- キーボード「P」で「印刷」を選択します。
- 縦方向のA4サイズの設定を確認します。
- プレビューを確認します。
- キーボード「P」で「印刷」を開始します。
私の感想
●マウスでいいんじゃねぇ!?
私も初心者のころショートカットキーやキーボードでエクセル操作を教えて頂いたところで、マウスで十分と思っていました。ところが、試しにやってみると、これがとても軽快でなるほどと思うわけであります。慣れてくると、できるだけキーボード中心にエクセル操作を続けるようにもなります。こうなるとマウスを持つ機会も随分と減り、データ作成の効率化も格段に向上することは確か。おススメするわけであります。
マウスで十分ですが、キーボードでエクセル操作、やってみる価値はあります。
(marusblog記事紹介)
今回のまとめ
●マウス使わずキーボードだけでエクセルを操作できる。
売上予算実績表のサンプルを用意して、キーボードだけで作成、印刷までの操作手順をご紹介しました。データ入力はもちろん、各書式設定、関数や数式の入力とコピー、表罫線の挿入に印刷と、マウスを手にすることなくキーボード操作で作成することができること。
●ポイントは「Alt」キー。
「Alt」キーを1回押すと、リボンのコマンドに数字やアルファベットが表示される。これを確認しながら両手はキーボードに置いたまま、アルファベットを使ってデータ作成ができるのでとても簡単便利。マウスを持ち替えることがないことがストレスフリーにつながると実感。慣れてくると操作はとても効率的でサクサク間違いなしです。
キーボードだけでエクセル操作はストレスフリー、未経験の方、どうぞお試しあれ。
いかがでしたでしょうか?
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