「バレットジャーナル」をご存じでしょうか?SNSを中心に注目を集めている手帳術です。準備するのは普通のノートとペンだけ。マスコミでバレットジャーナルの報道も目にすることもありました。誰でもカンタンに始められる、話題のパレットジャーナルの使い方をご紹介します。
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目次(ページコンテンツ)
バレットジャーナルの成り立ち
バレットジャーナルとは、ニューヨークに住むデジタルプロダクトデザイナーのライダー・キャロルさんが考案された手帳術です。ライダーさんは学習障害があり、集中力が続かないという悩みからパレットジャーナルが生まれました。
バレットの概要
「バレット」とはあの箇条書きにつける「・」のこと、日本では「中黒」なんて呼びますけど海外では「バレット」と呼びます。バレット記号などを使って箇条書きにしたタスク管理を、わかりやすく管理しやすくした工夫が施されているという点がバレットジャーナルの特徴です。バレット使ったタスク管理の具体的な使用例をご紹介します。
(バレットジャーナルで一般的に使われる主な記号)
・ タスク
× 完了したタスク
> 移動したタスク
< 予定に入れたタスク
〇 イベント
- メモ
もちろん自分用の記号を作って使うのもOK。
バレットジャーナルの特長は「バレット」、つまり点や記号を使ったタスクリストです。
バレットジャーナルのタスクリストとTODOリストとの違い
単なるToDoリストの箇条書きに記号をつけただけと理解された方、実は、この記号に大きなヒントがありけっこう違いがあります。TODOリストも箇条書きでタスクをメモしていきますが、書き出したまではいいのですが進捗状況がわからず、完了したタスクを線を引いて消すだけなんてことで終わってしまいます。
バレットジャーナルでは箇条書きにしたタスクに付けた記号で、タスクの進捗状況が一目でわかるようになります。この点がTODOリストの改良点なのです。これを使ってディリーページを書きこんだ例をご紹介します。
(例)
2021年3月12日(月)
×A8メールチェック
・ブログ記事下書き2本更新
×コインランドリー投入
>依頼の資料の締め切り3/15
<次女引越し先アパート訪問5/5
〇Aさんとの昼食
-読書(堀江氏著書「自分のことだけ考える」)
-ワンコのエサ残確認
て、こんな感じ。
タスクが終了すれば「・」に×をつけ、必用のないタスクは横線で消す。その他、移動したタスクや予定に入れたタスク、メモ書きなどそれぞれマークをつけて進捗管理となるというわけです。
バレットジャーナルは、こうしてタスクの進捗管理ができる手帳術です。
バレットジャーナル手帳の使い方
バレットジャーナルはタスク管理だけではありません。カレンダーや予定、目標に、日々の習慣やさまざまな自分に関する情報の管理もできるのです。もっと言えばバレットジャーナルは、「自分の人生に起きていること全部を記録する」手帳ともいえるのです。
バレットジャーナルの全体像
上記バレットのタスク管理方法は主にバレットジャーナルのディリーログページに使います。ところでバレットジャーナルはディリーログページだけではありません。なにしろ「自分の人生に起きていること全部を記録する」手帳ですから。
「自分の人生に起きているすべて」とは、バレットジャーナル手帳の全体像のことになります。それは、大きく分けて「固定ページ」と「追加ページ」に分かれます。固定ページは「インデックスログ」と「フューチャーログ」、そして「マンスリーログ」の構成になります。追加ページは「ディリーログ」と「独自ログ」。
「インデックスログ」、「フューチャーログ」、「マンスリーログ」、「ディリーログ」がバレットジャーナルの4つの基本コンテンツになります。
つまり、バレットジャーナルの全体像は「基本コンテンツ」+「独自ログ」になります。
バレットジャーナルの4つの基本コンテンツ
ノートとペンがそろったら、いよいよバレットジャーナルを始めましょう。ノートに使う種類やサイズは特に指定はありません。一般的なノートでご自身が使いやすいサイズを選びます。また、最初からシステム手帳を使うことも可能です。
いきなり自分の人生に起こること全部を記録するのは、正直なかなかハードルが高くなります。バレットジャーナルは4つの基本コンテンツがあります。まずは、4つの基本コンテンツからはじめるのがおススメです。
(4つの基本コンテンツ)
- インデックスログ
- フューチャーログ
- マンスリーログ
- ディリーログ
の4つです、以下でひとつずつご紹介していきます。
バレットジャーナルには、インデックスログ、フューチャーログ、マンスリーログ、ディリーログの4つの基本コンテンツがあります。
インデックスページ
インデックスログはバレットジャーナルの必須のページのひとつで、固定のページになります。インデックスページは何ページに何がかいてあるのかがひと目でわかるような目次になります。
目次ですから、全ページに番号を振り、その管理をこのページでできるようにするものです。ページ番号にページタイトル、ページの内容などリストにして目次を作ります。このインデックスページは、はじめてバレットジャーナル手帳を作るときに、最初に4ページほど確保して作ります。
インデックスページはバレットジャーナル手帳の目次です。
フューチャーログ
フューチャーログは「半年から1年の予定」のページになります。見開き1ページを6ヶ月分とか12ヶ月分とか横線を引いてわけて、その線で分けた1ヶ月分ごとに先の予定のほかやりたいことを書きこんでいきます。
自分自身の目標や計画、家族の結婚記念日や誕生日、親戚や職場、友人知人などの先に予定やイベントを書き込んで、年間の大まかなスケジュールを把握することができます。これで年間の中長期の計画や予定がしっかりと管理できます。
フューチャーログは、いわゆる年間カレンダーになります。
マンスリーログ
こちらは「月の予定表」のページになります。見開きで左ページに1日から月末まで日にちと曜日をリスト形式で書き、予定やイベントをメモして1ヶ月の予定表とします。リスト形式のほかにカレンダー形式などお気に入りの形式で用意します。
余白にはメモ欄として月のタスクを書き出したり、前月からの引継ぎなど、月次の予定の管理に使います。フューチャーログからマンスリーログへとリンクして予定やタスクの管理ができる点が魅力のひとつです。
マンスリーログは月の予定表、月次カレンダーです。
ディリーログ
こちらは上記「バレットジャーナルの成り立ち」でご紹介しました「1日のタスク管理」になります。見開きページの左のページの上から順に、日付とその日のタスクを記号を使って箇条書きでリスト化します。1日の時間経過とともに書き出したリストの記号を変えて、進捗状況を把握できるようにします。予定が変更したり日時が確定したり、メモを追加したりとタスクの変動もこれで管理できます。
たとえば、見開きの左ページは1日のタスク管理に、右ページはその日のメモを書きこむと、タスク管理と随時メモが残ってディリー管理に大いに役立ちます。
ディリーログは1日のタスクの進捗管理になります。
無数にできる記録メモの独自ログ
4つの基本ログに追加するページが独自ログページになります。独自ログは各ユーザーのオリジナル記録のページです。習慣トラッカー(ウォーキングなどやると決めた習慣をやったかどうか毎日記録するページ)や、出費や収入を管理するページを作ってみたり、行きたい場所リストや読みたい本リストなど、なんでも独自に情報を記録するページになります。
基本の4つのコンテンツと独自ログで、バレットジャーナルは「自分の人生に起きていることを全部記録する手帳」になるのです。
バレットジャーナルを続けるコツ
バレットジャーナルは楽しみながら気軽にすぐできるノート術です。好きなノートとペンを用意して、ページをめくってはどんどん書き込んでいきましょう。
完璧な手帳なんて目指さない
サイトなどで紹介されているバレットジャーナルは、とてもカラフルでまるで絵画のような手帳なんてのも目にしてしまい、比べてしまうと自分で作ったバレットジャーナルが見劣りして貧相に思ってしまう人もいらっしゃるようです。ぜんぜん、そんな風にきれいに作る必要はまったくなく、むしろシンプルで自分なりのオリジナルをめざした方がよほど使い勝手のいい手帳になります。
完璧なノートなんて目指す必要はまったくありません。
気にしない
バレットジャーナルはどんどん書き込んで情報もページ数も増えていきます。当然間違えてしまうこともあります。こんなことも気にすることなく、ミスしたり間違っていたら二重線を引いて訂正すればそれで良しです。
せっかく用意した独自ログが途中で不要になってもまったく構いません。必要なこと、やってみようと思ったリストや管理ページを必要に合わせて作りスタートすればこちらも良しです。
バレットジャーナル手帳での失敗なんて気にしないことです。
自分のオリジナルページが作れるからバレットジャーナルは面白い
市販の手帳に比べてバレットジャーナルは自由度が高いオリジナルの手帳ですから、自分でルールを決めなくてはなりませんが、その分オリジナルの要素が加わり、自分だけのページを自由に作っていけるのがバレットジャーナルの面白いところです。
手帳なんてなかなかうまく続かない方も、バレットジャーナルなら続けられるはずです。
私の感想
私もはじめは市販のノートとペンからはじめ、何冊も改善を加えながら現在はシステム手帳を使ってバレットジャーナル手帳にしています。システム手帳はフランクリンプランナーのクラシックサイズです。
まずは、4つの基本コンテンツを作りました。最も改良を繰り返しましたのは、毎日使うディリーログです。各ページに日付とともにバレット記号を利用してのタスク管理から、1日を両開きにして、左側の左半分ははバレットのタスク管理に、左側の右半分は1日のタイムスケジュール、右側の半分はメモや気づき欄に、そして右側右半分を振り返りように使っています。
現在、4つの基本コンテンツに独自ログとして、「ID&パスワード管理」、「備忘録」、「冠婚葬祭」、「健康医療」、「資料のファイリン」などの独自ログで活用を図っているところです。
以前は結婚記念日や妻の奥さんの誕生日をうっかり忘れるばかりでしたが、フューチャーログとマンスリーログとディリーログをリンクして予定を書き込みますから忘れたなんてことはおかげさまでなくなるなど、思いがけないアクシデントの防止にもつながっています。
私はシステム手帳で、バレットジャーナル手帳を愛用してます。
(marusblog記事紹介)
■ 健康は腸が握っている理由と腸のためにすべきこと-marusblog
■ ビジネスは文書作成が必須だからこそ理解しておきたいWordで文書を作成する基本の考え方-marusblog
■ “メモの魔力”と”リストの魔法”と”バレットジャーナルの魔術”の3つの最強メモ術でメモと手帳の達人になる-marusblog
今回のまとめ
バレットジャーナルとはニューヨークに住む、デジタルプロダクトデザイナーのライダー・キャロルさんが考案され手帳術。「バレット」とはあの箇条書きにつける「・」のこと。
バレットで一般的に使われるKEY記号は、
・ タスク
× 完了したタスク
> 移動したタスク
< 予定に入れたタスク
〇 イベント
- メモ
もちろん自分用の記号を作って使うのもOK。
箇条書きにしたタスクに付けたこれらの記号で、タスクの進捗状況が一目でわかるようになります。この点がToDoリストの改良点なのであります。
バレットジャーナルの基本構成は「固定ページ」と「追加ページ」の2部構成。固定ページは「インデックスログ」と「フューチャーログ」と「マンスリーログ」。追加ページは「ディリーログ」と「独自ログ」です。
このうち基本の4つのコンテンツは次の通り。「インデックスログ」と「フューチャーログ」と「マンスリーログ」そして、「ディリーログ」です。
(基本の4つのコンテンツ)
- インデックス・・・目次
- フューチャーログ・・・1年の予定
- マンスリーログ・・・月の予定
- ディリーログ・・・1日(1週間)の予定
基本の4つのコンテンツにオリジナルの「独自ログページ」で、「自分の人生に起きていること全部を記録する」手帳になるのです。とても楽しく役立つオリジナル手帳は必ずや手放せなくなるでしょう。ぜひ、お試しあれ。
今回はバレットジャーナルの手帳術についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
参考サイト:バレットジャーナル公式サイト「入門ガイド」日本語訳
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