日頃からメモの重要性をつくづく感じます。特に忘れやすくなってきたこの歳になるとなおさら。とはいえ画期的なメモのとり方とかメモの活用という話になると、とたんに自信をなくします。せっかくメモした情報なのに、文字が汚くて読めないなんてのはなんとも情けないものです。しかしメモをするためにはメモの技術を理解する必要があるようです。その上でメモの悩みから解放されてメモをもっと活用したい。そこで最近話題の本、「メモの魔力」、「リストの魔法」と、これまた話題のメモのとり方「バレットジャーナル」からメモ活用のエッセンスをまとめてみました。
目次(ページコンテンツ)
メモの魔力
まずは”メモの魔力”からおさらいしていきます。著者は”前田裕二氏”。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入行。日本の実業家でありSHOWROOM株式会社代表取締役社長を務める。
前田裕二氏、話題の人であります。
メモの魔力とは!?
メモは単なる忘れないよう要点を書きとどめておくものであり、その書いたメモにすぎない。ところが著者の前田氏は、実際ほとんどの人がメモをしているようでメモをしていないと言います。
前田氏はずばり、「メモは知的生産の最強のツール」だと。
前田氏は、そもそもメモは”記録“と”知的生産“の2書類だと力説します。その記録をアイディアに生み出すメモ術がこの”メモの魔法”。記録し保存しているメモはあくまでメモ。そこから知的生産に変えるその方法を具体化しているのであります。
この方法を実践して得られるスキルを5つ挙げています。
単なるメモを“知的生産”に利用し鍛えられる5つのスキルへとつながるの力、これこそがまさしく“メモの魔力”というわけであります。つまり知的生産というのはいわゆる発見でありアイディアであり、行動に移せる動機の元となる情報なのです。
「どうやって!?」、そのやり方をご紹介します。
メモの魔力(前田式)のメモのとり方
メモの魔法によるメモのとり方は3つのステップで構成されています。
さぁ、出てきました難しい言葉。
「抽象化する」っていったいどういうことでしょうか!?
それがメモの魔力にどうつながるのでしょう??
まずは、メモの方法を解説します。
まずノートは見開きで使います。
右側のページには真ん中に縦の線を入れます。
見開きの左ページには通常のメモ、事実をポイントを絞って記録します。
普通のメモはここで終わってしまいますが、メモの魔法はここがスタート。
①記録(事実)から思考し、②抽象化していきます。
なんて具合。
②抽象化を③転用し具体的なアクションへつなげるのです。
こうして考えてみることでそこには発見が生まれ、気づきやアイディアが自然と生まれてくる。この生まれた”発見”、”気づき”、”アイディア”を自分に置換えて、「ならば自分はこうしよう!」「じゃぁ自分はどうしよう!?」と行動に転用してみる。ファクト(事実)➡抽象化➡行動へと連動して、メモをアクションにつなげる。
だからメモで考えが行動が変わるというのです。
う~ん、なんだかやっぱり難しい、特に抽象化っての??
まぁ、やってみなさいな。自分で記録した事実にそれはなぜ?それは何?と、すると生まれてくるのじゃ!難しく考えず慣れることじゃ。。
たとえば新聞を読んだりネットニュースを眺めていると、「それってなぜ?」とか「これってもしかして?」、「要するに!」なんて思うことありますよね。たまにその事実からヒントがひらめいたり、
「あぁ、そうだったのか」なんて具合に納得したりとこれが”抽象化”になります。
これを自分の行動につなげてこそメモが魔力になるというわけです。
事実➡行動じゃぁダメ??
それもよしじゃ!それでもいったんちょっと考えてみるがいい、それが抽象化じゃ!
最初はちょっとマニアックと感じたけど、やってみるうちに左側を埋めないと落ち着かなくて、結局考えるクセができるよ!
なるほど、習うより慣れろか!
メモの魔力(前田式)を実際に使ってみた!
メモと言ってもさまざまなメモがあります。
と、あれこれあります。
そこで、さっそく私もこのメモのとり方を実際にやってみました。今回はYouTubeで「マコなり社長」の「頭の良い人に論破されない話し方」を参考に、これを”メモの魔力”方式でまとめてみました。
“マコなり社長”このお話、とても参考になります。
実際に動画のお話のポイントと思った点をリストアップ。
ここから自分なりに得たヒントを右ページの「抽象化」の欄にまとめる。
そして、ならばこうしようと右ページの残り半分の「行動」に宣言してみたというわけです。
実際のメモは字が下手くそで読めないので、特別にパソコンで清書してみました。(笑)なにせ私もはじめてですから、詳しい方から言わせるとポイントずれてるってところもあるかもしれません。それでも、自分なりの言葉でまとめて、自分なりにこうしようと行動へつなげた感が十分あります。
後で「バレットジャーナル」のところで詳しくお話しますが、今回作成したメモは私にとっては宝物メモとして「独自ログ」と言われノートのページに保管するのです。
今回はYuoTubeで学んだ情報をメモの魔力のメモ技術を使ってまとめてみたわけですが、会議や打ち合わせメモと日常に行うメモもただの記録で終わることがなくなるということです。だからアイディアを生み実践することで強くなるというわけで、実際にやってみてとっても納得理解できるおススメです。
自分で考えて自分なりの行動へとつなげる思考が鍛えられる。
記録したメモから考えて行動へ、なるほど知的生産のツールという意味が少し理解できたニャ~!
メモが記録だけで終わっていたと考えるともったいないのじゃな!
リストの魔法
こちらは、研究者・ブロガーの「堀 正岳氏」。
北極における気候変動を研究するかたわら、ライフハック、IT、文具などをテーマとしたブログ「Lifehacking.jp」を運営。
本書の「おわりに」の著者の言葉にハッとします。
(中略)顕微鏡や望遠鏡の発明によって世界がより深く理解できるようになったように、リストには仕事の段取りや思考の道筋をはっきりとさせ、自分の心の中や人生のもやもやとした不安をスッキリとさせる力があります。その驚くような効果を、私は「魔法」という言葉に込めました。リストを通して世界をみるとき、そこには魔法が生まれるのです。
引用元: 仕事と自分を変える「リストの魔法」の「おわりに」より
「単なるリストが実は魔法になる」、著者の力強い言葉に魔法を実感したいところです。
リストが持っている二つの力を意識する
リストというのは、あの箇条書きのことです。特別の箇条書きでもなく、
買い物リストとかToDoリストとか。誰もが時々、または常に使っているメモであります。
箇条書きリストなんて山ほどあります。
まさにリストの中に生きているという実感。
著者はこの本で丁寧にも基本のリストの書き方や使い方まで紹介してくれています。しかし、そうした具体的なリストのやり方を教えるのが目的ではなく、どこにでも誰にでも使っているあたり前のリストには魔法の力があるという視点に注目したい。
冒頭、「リストが持っている”二つの力”を意識する」とあります。
あれもしなくちゃこれもやらなくちゃと追いまくられている毎日とか、
何から手をつければいいのか見失ってしまった時。
どうも最近気持ちが憂鬱でスッキリしないなんて時にも、
心配なこと心に引っ掛かっているように思われることなども書き出してみる。
そうすると不思議。
箇条書きにリスト化するとそれらのぐちゃぐちゃになった心や頭の中が整理されて、
スッキリ、ハッキリと明確になる。
リスト化はずば抜けた効果がもたらされるというわけであります。
リストでやるべきこともやるべきでないことも見えてくる
突然ですが”デビット・M・R・コヴィー”&”スティーブ・M・マーディックス”著、「やってはいけない7つの”悪い習慣”」の内容をリストの魔法に紐づけてご紹介します。
というのもリストは気づきにつながるツールでもあります、ToDoリストもそのひとつでした。これってやるべきことのリストであることはもちろんですが、実は”やらないこと”を決めているのです。(^O^)/
逆に、本当にやるべきことができているかどうかという疑問!?
7つの「悪い習慣」はストーリー仕立てで、とても読みやすいのでぜひ手に取って読んで頂きたいと思います。この本にはある問いかけがあります。
そのひとつには、
「あなたの人生にとって何より大切にしているものはなんですか!?」と。
私たちは毎日忙しく仕事に追われて過ごしています。でも、ちょっと落ち着いて考えてみて頂きたい、それってあなたがなによりも大切にしていることをしているのでしょうか!?実は無駄なことに時間を取られて身動きが取れなくなっている人がとっても多いのです。
あなたにとってなによりも大切にしたいことをあなたが分かっていないということ。
ここでいったん立ち止まり、自分にとってなによりも大切にしていることを書き出してみる!もちろん家族のことがそれでしょうし経済的なこともあるでしょう、仲間を大切にと思う人もいれば自分の趣味の時間、将来の夢という人もいらっしゃるでしょう。あなたが毎日行っていることは、今あなたが書いた「何よりも大切にしている」ことのための行動でしょうか?
毎日書き留める”やることリスト”にはぎっしりとリストが並んでいますよね。
でもその内あなたにとって大切なもののための行動ってどれくらいあるのでしょうか!?
家族が一番大切だと思っているのに、
やることリストには家族とのことはほとんどリストアップされていないなんて具合。
書いて並べるているだけ。
リストを書くことで、可視化ができる気づきが生まれる。
これが、リストの魔法なんです。
バレットジャーナルの魔術
私がバレットジャーナルを初めて知った時には、
バレット社のネットニュースかと思いました。(笑)
それが手帳と知ったのですが、
ToDoリスト?日記?リスト?アイディア帳?とわけがわからず。
そういう手帳が販売されているのかと、
勘違いをするほどだったのです。
こんな人に向いているようです。
なんか、こんな人身近にいそうですね、自分も含めて。(笑)
私も実際にバレットジャーナルを使ってみて、これってとても便利で楽しいと思うようになったのです。実は何度か他の手帳術なるものに浮気もしましたが、結局、戻っては手放せなくなりました。なのでこの「見出しには」、メモの魔力、リストの魔法ときましたので、バレットジャーナルの”魔術”と見出しにつけてみました。( *´艸`)
バレットジャーナルってそもそも何!?
バレットジャーナルってToDoリスト?それともスケジュール帳?なのか、はたまた日記帳なのか?リスト帳なのか?について。答えは「それら全部」なんです。
もっと言えばバレットジャーナルは、
「自分の人生に起きていることぜんぶを記録しちゃうんです」。
まだ漠然としてよくわからない人に、
バレットジャーナル手帳の構成をご紹介します。
バレットジャーナルは大きく2つに分かれます。
インデックスログは目次、
フューチャーログは予定とか将来やりたいこととか夢とか。
ディリーログは毎日のToDoリストのこと。
独自ログは自分自身で作る作りたい記録ページのこと。
独特な記号を使ってリスト化します、これについてはこの後詳しくご紹介します。「ログ」は「記録」という意味、バレットジャーナルの独特な言い方です。
インデックスログページは目次ですから、全ページにページ番号を振りその管理をこのページでできるようになっています。ページ番号でどのページにどんな情報があるのかひと目でわかるわけです。
追加ページは独自ページでディリーログ(ToDoリスト)に加え、独自ですから日記でも記録でもまとめでもなんでもOKの追加ページ。
インデックスログ(目次ページ)は、はじめてバレットジャーナルを作る際に最初に4ページほど確保して作ります。フューチャーログは年間や月間のスケジュールページ、リストでも表でも自分が使いやすい方法で作ります。ノートのサイズも種類も、独自ページの書き方も自由。
これらを1冊にまとめちゃう。
だから、”過去”と”今”と”未来”の自分の人生に起きていること全部を記録する手帳というわけです。
とても重宝しますし楽しめ自分の宝物となる手帳術となります。
ディリーログ(ToDoリスト)をどんどん書くためにいくつかの記号を使います!
バレットジャーナルのバレットとは中黒(・)のこと、ディリーログはつまりバレット(・)を使った箇条書きToDoメモのことです。
「じゃぁ単なるリストと変わらないじゃん!」
となるのですが、それがちょっと違うのです。
バレットジャーナルで使う記号にはバレット(・)だけでなく、いくつかの基本となる記号を使います。もちろんこの記号がしっくりこないと思う方は、オリジナルの記号を使えばOKです。ただし記号の種類は限定した方がいい、多すぎると使い分けに悩んでしまいます。
この記号を使って1日のToDoリストに使います。なので「ディリーログ」とよんでいます。1日の記録というわけですね。ディリィーログ(ToDoリスト)では今日のタスクをリスト化してスタートして、途中にいろんなことがあります。上司からの指示や連絡が入ったり、楽しみにしていたイベントの日程が決まったり。
これらを記号を使ってどんどんメモします。
どんどん時間が過ぎメモもあれこれと増え、1日の終わりには今日の行動を振り返ることができます。最初に書いたタスクが完了したものもあれば、先延ばしとなってしまったのもあります。新たに入った予定に関して準備をしなければならないことも別のリストにし、メモを元にネットで確認したりショッピングしたりと行動につながります。
ユーチューブで学んだことや読んだ本の内容をリストにして書き留まとめたり、日記を書いたり夢を描いたり毎日の体温計の結果を記録したりと無限に広がります。
こうしてディリーログの記録は独特な記号を使うことで、ひと目で1日のメモの内容や結果などが手に取るように分かります。まだ継続中で生きているメモは、その後の動きもひと目でわかるのでとっても便利なんです。ページ番号が書いてあるのでインデックスログを確認すれば、欲しい情報が瞬時に確認できます。
それは、まさにバレットジャーナルの魔術です。(・。・)
メモの魔力+リストの魔法+バレットジャーナルで最強手帳に!
“メモの魔力”、”リストの魔法”そして”バレットジャーナル”を手にして思うことは、これって手帳術の最強チームになるんじゃないかと勝手に思ったわけであります。
これがなぜ最強なのか!?
それは、メモの魔力の著者であります”前田裕二氏”が本の中で、メモは記録と知的生産の2種類があるということ。この2種類の記録と知的生産の性能すべてをバレットジャーナル式構成でノートや手帳を用意すると、過去と今と未来の自分のすべてが要領よく手元の1冊にまとめることができるということであります。
スゴクありません!!
お金もかからないで自由でそれらがすべて手にすることができる!
今回ご提案するバレットジャーナルの構成図はこちらです。
●「追加ページ」の「ディリーログ(ToDoリスト)を「メモの魔力方式」でコラボ展開。
●同じく「追加ページ」の「独自ログ」のメモによっては「メモの魔力方式」と「リストの魔法方式」をコラボして独自ログとしてキープ。(読んだ本のまとめはメモの魔力方式、料理レシピはリストの魔法方式なんて具合です)
具体的に紹介しますと、
上図のようにバレットジャーナルの追加ページにあるディリーログを、”メモの魔法”の方法を使いToDoリストの事実から”知的生産性”を生むのです。
つまりメモの魔法 + バレットジャーナルのディリーログ。
右の画像は実際に私が使った流れ。
今日計画したタスクの結果に加え、1日に発生したメモや予定にアイディアを左の①事実に。その事実を②抽象化でまとめて③宣言や行動に転用するという流れです。記録メモを思考し展開して行動に転用するというわけです。
かたや上図の追加ページの「独自ログ」はリストを活用しちゃいます。リストの魔法で”堀正岳氏”が言っている、リストがもっている二つの力(スッキリ化とハッキリ化)を最大に利用するのです。
なのでバレットジャーナルの独自ページでは、とにかく何でもリスト化しちゃえばいい。
日記だって”4行日記“風にリストにしちゃえば簡単で長続きもするし、健康記録も家計簿記録も貴重品リストも防災リストもレシピもなんでもかんでもリストにしちゃう。ただし、本を読んだまとめとかユーチューブで学んだ情報なんかは、「メモの魔力方式」を採用して知的生産を生みだすという具合ですね。
これらをまとめてバレットジャーナルで1冊にまとめる。それはノートでも手帳でもシステム手帳でもなんでもOK。そのスタイルはあくまで自由で工夫もできる。自分の人生の過去と今と未来をこの手に!となるわけであります。(^<^)
私の感想
3つの手帳術のいいところを1冊の手帳またはノートにまとめちゃえばいい!
そうアイディアがひらめいたのも、メモの魔力からでした。メモは記録と知的生産性の2つという事実から。ならば記録と知的生産性、それぞれをどうメモすればよりベターであるのか?私はバレットジャーナルを活用しているから、これと関連付けることができないものかと考えに至る。
そこで3つの手帳術のエッセンスを、バレットジャーナルで1冊にまとめるというアイディアが生まれたわけであります。私はバレットジャーナルをシステム手帳にまとめて使っています、ノートでなくシステム手帳を利用しているのは差し替えができるからです。また手元にはいつも”モレスキン手帳”を胸ポケットに。モレスキンのメモもシステム手帳のディリーログにまとめては使っています。こうしてメモの魔力方式とリストの魔法式をバレットジャーナルの独自ログでまとめているわけです。
私の人生がここにと思うとちょっとワクワクします。(^-^)
今回のまとめ
メモなんて誰でもどこでも簡単にできる、しかしメモは武器になる。人は忘れてしまうもの、でもメモがあればそれをカバーし目の前に集中できる。相手の信頼も勝ち得るメモ、使わない手はない。
“メモの魔力”ではメモは2種類と教えて頂いた。
記録のメモと知的生産性のメモ。メモをメモで終わらせることなく知的生産性を生み出すツールにすることができると、そのやり方3ステップの事実➡抽象化➡転用をご紹介してみました。
“リストの魔法”では、なんでもかんでもリスト化しリストの中で生きると。
それは顕微鏡や望遠鏡の発明と同じくらい、世界がより深く理解できるようになる。それがリストの魔法だという認識を教えて頂けた。
そして、すべて1冊に記録する”バレットジャーナル”。
バレットジャーナルは単なるToDoリストではなく、自分の人生の過去、今、未来をすべて1冊に記録できるという超スグレモノメモ術。そのやり方と手帳の構成に、メモの魔力とメモの魔法のエッセンスを加えてのバレットジャーナルはどうかとご紹介でした。
いかがだったでしょうか?
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