サッカーはボールスポーツの中でもルールが比較的簡単とは言われます。たしかに相手チームのゴールにボールを蹴り込めば1点になるのですから。わかりにくいのはオフサイドくらいでしょうか。それでも、キックオフやペナルティキックにゴールなど、あらためてルールを知ると新たな新鮮な気がしてきます。これから高校サッカーをはじめJリーグ、天皇杯、そしてW杯と目が離せません。サッカーをもっと楽しくするためにあらためてサッカーのルールについてのおさらいです。できる限りわかりやすくお伝えします。
目次(ページコンテンツ)
サッカーとは
サッカーは11人(イレブン)で戦う、
基本的なルールは3つ。
サッカーは、世界中でもっとも人々に楽しまれ愛されているスポーツといわれています。
サッカーはシンプルでわかりやすい
サッカーが世界中に指示されている大きな理由は、こうしたルールがとてもわかりやすいシンプルなスポーツだからです。サッカーは正式な競技規則ですら17条、実際のプレーに関するのはたった10条だけ。サッカーと同じぐらい競技人口が多いと言われてるのがバスケットボールを例にすると、バスケットボールの場合は競技規則が50もの条項からなっていてルールはとっても複雑。サッカーはシンプルでわかりやすいのです。
サッカー -フィールド
サッカーのグランドはフィールドと呼ばれます。
横のラインがタッチライン(標準105m)、縦のラインがゴールライン(標準68m)。
タッチラインから外へボールを出せば相手チームのスローイング、
守る相手チームがゴールラインの外へ出したら攻める側のコーナーキック、
攻める側がゴールラインの外へ出したら相手GKのゴールキックでプレーが続行となります。
(サッカーフィールドの構成)
サッカー -イレブンのポジション
(イレブンのポジション)
自由さもサッカーの魅力のひとつ。
ポジションとは、各プレーヤーがフィールド上で主にいる位置や役割のこと、主に4つに大きくわけられている。しかし、ポジションによって動ける範囲が決まっているわけでなく、各プレーヤーはフィールド上のどこでも自由に動き回ることができる。
サッカー – 配置システム
(サッカーのシステム)
配置システムはチームの特徴。
チームによってポジションごとの人数や配置に違いがあるのがチームの大きな特徴のひとつ。このシステムはポジションごとに「DF➡MF➡FW」の順に数字を使って表現します。DF側から「4-4-2」、「3-5-2」、「4-4-1」とシステムの配置を数字で呼びます。全部足して10になるのはGKを除いているからです。
テレビアナウンサーや解説者から「4バック」とか「ワントップ」とか聞くのはこれね、なるほどニャー!
各チームの選手の顔ぶれに戦い方、試合に臨む考え方が分かるのじゃな!
キックオフからゴールまで
サッカーは時間を止めないスポーツ。
プレーヤーが負傷したり交代したりといった理由で時間を浪費した場合は、その時間分を「ロスタイム」として加算し、今日時間を延長します。このロスタイムは5分以内、主審の裁量により決定されます。
試合の流れ
(試合時間)
トータル1時間45分+ロスタイムとなるので約2時間が平均的な試合時間となります。
ただし、最終的に同点のままの場合は各チーム5人の選手がPK(ペナルティキック)戦を行い決着を付けます。5人でも決着がつかない場合は、決着がつくまでPKが続きます。選手にとってみれば地獄。失敗すれば敗戦、PKを失敗した選手が全責任をなんてことになってしまいます。
そこで、W杯などの大きな試合では前半15分、後半15分の延長戦が行われることになり、選手交代は3人までですが延長戦の場合はもう一人交代することができます。ここも監督の采配が光る、あるいみ大注目の場面です。
キックオフ
キックオフはキックオフする選手が必ず前にボールを蹴らなければならない。
2度連続して蹴っても行けないのです。
キックオフの場面では、なぜかキックオフの選手は軽く前に蹴ってはすぐ近くの味方にパスを出します。よく見かけますね。これはキックオフの前に蹴るというルールがあるので、前方に強くければ相手のボールになってしまうし、バックパスはできないとほかに選択肢がないからなんです。
キックオフの前には主審がコインを投げた裏表で勝った方がフィールドを選択し、負けた方がキックオフの権利を得ます。外野で行うスポーツですから、風と太陽を背にした方が断然有利とあって、勝った方がフィールドを選ぶ権利を得るということです。
オフサイド
サッカーで唯一難しいルールといわれますが、
実は、とっても簡単なルール。
ゴール前で待ち伏せは「ノー」ということ!
オフサイドは、ゴールに責めるチームの選手がオフサイドポジション(オフサイドラインの内側)にいる選手にパスをした時点でオフサイド反則と判断される。相手のチームのDFラインよりもゴール前に、つまりは待ち伏せしていてはダメということ。
オフサイドラインのラインを越えずにパスを受けるか、パスが出された後にラインを超えてパスを受ければOK。パスを出した瞬間とオフサイドラインを越えたかどうか微妙な瞬間も多々ある。観客としては、このきわどい判断がよりサッカーをおもしろくしていると言えます。
オフサイド反則を受けると、間接フリーキックで再開されます。
ゴール
シュートしたボールがネットを揺らせば、
間違いなくゴール!
次の場合は!?
ボール全体がゴールラインよりも内側に入った場合がゴール。
よって、上記1,と2,は一瞬でもゴールラインの内側にボール全体が入ればゴール、3.のように少しでもゴールラインに掛かっているような場合はゴールにはなりません。ゴールキーパーがゴール内ではなく、常にゴールの前にいるのはこのためです。
サッカー – 反則
サッカーでは反則(ファウル)と不正行為が定められ、これらを犯すと、
間接もしおくは直接のフリーキックが相手に与えられます。
悪質な反則や不正行為にたいしては警告として、
イエローカードやレッドカードが主審より宣告されます。
ペナルティキック(PK)
ペナルティエリア内で守備側の反則があった場合はPK(ペナルティキック)。
PKはゴール前のペナルティマーク上にボールを置き、相手GKと一対一の勝負です。ただし見守る選手たちの位置が異なります。他の競技者はボールの後ろ側で、ペナルティエリアとペナルティアーク内に入ってはいけないのです。
フリーキックとなる反則
サッカーでは禁止されている反則(ファウル)の判定を取られると、
間接フリーキックと直接フリーキックが相手に与えられます。
(フリーキックになるファウル)
サッカーの試合でよく見かけるフリーキック、間接と直接になるファウルの意味がわからなかったけれど、なるほどこれでよくわかったニャー!
直接フリーキックが大チャンス、大逆転の接戦を制することがあるから面白いサッカーは目がはなせんぞ!
イエロー・レッドカード宣告の反則
イエローカード累積2枚はレッドカードで退場!
(カードが宣告される場合)
言っちゃぁいけないけど、この場面も盛り上がっちゃうよね!
レッドカード1発退場なんてドラマチックじゃが行き過ぎはさすがにタブーじゃぞ!
VAR判定
最近導入のビデオ判定、VAR(Video assistant referee)。
すでに野球やテニスなどの試合ではすでに採用されている、ビデオを使った判定のことです。サッカーの場合は野球やテニスのようにリクエスト制度はなく、あくまで審判が必要と判断した場合、もしくはモニターを見ているVAR審判から必要があると判断した場合にこのビデオ判定が用いられます。
サッカーは時間を止めないゲームですから、あまり過度のビデオ判定は好ましくはないと考えられていますが、勝負を左右する重要な局面では、やはり必要な判定。もっとも一番恩恵を受けるのは審判自信なのかも知れません。
今回のまとめ
これであなたもれっきとしたサッカー通です。
知っているようでも「あぁそうか」なんて具合で、改めてそれぞれのルールを知るとまた新しい視点でサッカーを見る楽しみも増えるのではないでしょうか。試合がはじまる前の選手の顔ぶれ、システム、そして、試合の流れにピンチとチャンス。サッカー観戦がますます楽しみになりそうです。
いかがでしたでしょうか?