くらしにおいて、あらゆる悩みが消えていくブッダの超合理的な考え方が書かれてます「反応しない練習」(草薙龍瞬著)は10万部を突破、一風変わった仏教本がロングセラーになっていると紹介されています。日々のくらしの悩みは消すことができる。その方法がブッダの超合理的で超シンプルな考えを日常生活に活かすことだと教えています。世界最強最古のブッダのメンタルトレーニング方法とは、反応しない練習とは、そのエッセンスをご紹介します。
目次(ページコンテンツ)
反応しないとは何か
なにに対して反応しないのか、反応の何が問題なのか。そして、反応しないとはどういう状態のことを言うのか探ってみましょう。
ブッダ(原始仏教)の考え方
ブッダは人生には悩み苦しみがつきもの、なので現実を受けれてしまうという考え方が大前提にあります。それではいったい、その悩みや苦しみはどこから来るのでしょうか。
仏教の世界では悩み苦しみの原因は人の心の中にある「執着」にあるといいます。この執着を手放せないのは人の心が反応しているから。この人の心の反応こそが悩みの原因だと断言しています。
人の心が反応することが人生のトラブル、悩みの元凶になるというのです。
悩まないためにすることはたったひとつ
ブッダは人の心は常に求める心、つまりは欲(生存欲、睡眠欲、食欲、性欲、怠惰欲、歓楽欲、承認欲)がある。この求める心(欲)とどう折り合いをつけるかという技術的な方法を提示しているのです。
つまり、悩みや苦しみから解放するためにはたったひとつ、人の心のムダな反応をやめることであると。ならば、ムダな反応をしないためには何をすべきか、ブッダの技術的な方法とやらを学んでみましょう。
悩み苦しまないためすることははたったひとつ、ムダな反応をしないこと。
10万部突破!「反応しない練習」
シリーズ10万部突破のロングセラー「反応しない練習」のご紹介です。
反応しない練習「あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な考え方
だれかの言葉にすぐ反応してしまう。SNS、ツイッター、ネット記事にも常に反応。それは毎日、ムダな「反応」にすぎない。
すべての苦しみは、この自分が反応してしまうことから始まっている。それを理解することが、悩みを解決する第一歩だと、その真実と具体的な方法論を教えてくれます。
原始仏典を紐解きながら、現代人に生かせる合理的な考えかたを紹介していると本書が紹介されています。
著者は草薙龍瞬(くさなぎ りょうしゅん)氏
著書プロフィールから引用
著者草薙龍瞬(くさなぎ りょうしゅん)氏。1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で上京し出家をされています。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探究しつづけ、インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度出家。
ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしています。
著者のドラマチックな人生の歩みと努力から、本書の内容に説得力が生まれます。
ムダな反応しないために何をすべきか
本書の著者は、ブッダの簡単悩み解消法を解説しています。
ムダな反応をしないための3つの方法
ムダな反応をしないために技術を用いる、その具体的な方法は3つあると解説されています。
ひとつは、心の状態を言葉で確認をすること。二つ目は、体の感覚を意識すること。三つ目は、自分の今の感情を「怒り」、「貪欲」、「妄想」に分類することの3つだと。
まとめると、自分は今ちょっと焦っているぞとか、よくわからないけど心臓がドキドキしているとか、けっこう貪欲感情になっているなど、自分の心と体、そして感情を客観的に観察してみることがムダな反応をしないための具体的な方法だと紹介されています。
ムダな反応をしないために、自分の心と体、そして感情を客観的に観察すること。
なぜ自分を客観的に観察する必要があるのか
ところで、自分の心と体、そして感情を客観的に観察することにどんな効果があるのでしょうか。それは、自分は今、幸せなのか不幸なのかを把握することなのです。つまり「快」の状態か「不快」の状態なのかを見極める必要があるということです。
今、自分が「快」の状態で心地よかったら素直にそれを受け入れれば幸せを感じることになり、「不快」な状況であると理解したならばすぐさま仕切り直しなおすべきと。不快の状態をほおっておくのではなく、自分でコントロールしましょうということなのです。
自分の心と体、そして感情の状況を感じ取ってこそ正しい反応をしようというもの。
己の内側に確かな勝利を得なさい
自分の周りに影響されてムダな反応をしないためには、逆に自分が定めた目標やあるべき姿に向かっている状態であることも必要になると。ところが、目標達成は容易ではなくいろいろと妨げられて邪魔されてしまうのが常。
それは五感の快楽に流されてしまうから。悲しみや不快や不満、ストレスに他人への悪意が怒りとなる場合も妨げのひとつ、そわそわした状態でやる気が出ない、そして将来のことを悪く考えてしまうなども邪魔をする要因なのであります。
こうした妨げを防ぐためにも、自分を客観的に観察すること、目標をもつこと、いちいち反応する行動もやめること、快を自分で見つけて楽しいを感じることなど自分で創意工夫すべきというわけです。
律することで己の外に反応せず己に反応せよと。
意識を変える方法を取り入れる
人と自分の優劣や勝ち負けにこだわる自分が現れたら、それはただの妄想。ただの妄想にこだわっても罠にとらわれてしまうだけ。意識をそこからすぐにでも解放してあげなくてはならない。意識を妄想から切り離してくれる方法がある。それは「目を閉じること」。簡単ですぐにできる、目を閉じて意識を妄想から解放してあげるのです。
眼を閉じることで心を落ち着かせるということでしょうか。
どんな時も自分も相手も否定せず、私は私を肯定すると自分に言い聞かせる。よけいなジャッジをしないこと、頭で考えるばかりの判断ばかりで自分を追い詰めない。頭の中で考えることには限界がある。
ときにはマインドフルネスを実践して五感で感じる今に意識を向け、こだわる意識、自分を否定する意識から強制的に意識を切り離して今に集中するなどして心地よい意識になるよう調整する、戻してあげることが時に必要だということです。
コントロールを失った意識を、眼を閉じること、自己を肯定すること、マインドフルネスを実践するなどして意識を整えることである。
私の感想
「反応しない練習」を手に取り、ページをめくりながら難しい仏教のお話の中、人の悩みを解決してくれる術をブッダの教えから紐解きわかりやすく解説しているとは思いつつも、結局、世の中とは悩み多きものなのだからと、ブッダの教えと言われても素直に受け入れられない自分なのでありました。
この本をもとに、反応しない練習の必要性や意味、目的を整理しようと読み返しているうちに、自分の中でバラバラであったものが繋がりだした途端に、ブッダ-仏教-執着-迷い-不安-怒り-禅-己-マインドフルネス-心のコントロールといった流れの中に自分の心の存在を理解できたような感覚がうれしく、ようやく腑に落ちたところでありました。
「反応しない練習」とは魅力あるフレーズで、ブッダのいわんとすることを現代のこのひと言で表している所がなんとも素晴らしいと思うわけであります。具体的な練習方法に感謝申し上げます。
反応しない練習とは、己の心を見つめること磨くこと、その方法を教えて頂いたと理解した次第です。
(marusblog記事紹介)
http://marus.info/thinking-power-note/
http://marus.info/school_summer_vacation_2008/
http://marus.info/business190214/
今回のまとめ
「反応しない練習」(草薙龍瞬著)は10万部を超えるロングセラー。
ブッダの人の悩み苦しみの原因から、人の心が反応することが人生のトラブルであり悩みの元凶になるとの教えをもとに、現代人にも通じる悩まないためにすること、ムダな心の反応をしないために何をすべきかが解説されています。
自分を客観的に観察すること、己の内側を律すること、不快を快にする心のあり方、意識を変える方法など、とてもシンプルでわかりやすい方法が解説されて心のコントロールの必要性が紹介されているわけです。
日々の暮らしから悩みを消すことができる方法は、ブッダの超合理的で超シンプルな考え方、それは世界最強最古のメンタルトレーニングでありました。
いかがでしたでしょうか。
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