最近、運について考える時間が増えた。たまたま良かった、偶然うまくいった。そんな言葉で片づけてきた出来事の裏側に、実はちゃんとした理由があるのかもしれない。西田文郎さんの「天運の法則」は、そんな私の思い込みを、静かにほどいてくれる一冊だった。成功者だけが知っている特別な秘訣ではなく、誰の毎日にも入り込める心の使い方が書かれている。ページをめくるたびに、派手な言葉はないのに、胸の奥が少しずつ整っていく感覚。本書は、運を呼びたい人のためのハウツーではなく、人生の流れを整えるための心の取扱説明書のようだった。