前回、「スポーツを頑張る子供たちをつぶす大人と育てる大人の特徴」を、ネット記事からご紹介した中に、指導者があれやこれやと命令口調で叱咤激励する接し方と、選手自らが考え行動して改善していくというプロセスを見守る指導者の特徴を比べてその内容をご紹介しました。それならば「勉強しろと言わないのに勉強する子供に育つための親の考え方接し方」について、前回同様ネット記事からポイントをご紹介します。

ルールを守る子供にするにはどうしたらいいのか?

こちら、「PRESIDENT Online」の工藤勇一氏(横浜創英中学・高等学校校長)の記事、「宿題なし・定期テストなし」勉強しろと言わないのに生徒が勝手に勉強する公立中学校の”魔法の質問”3つよりご紹介です。

子供がうまくできないからって「勝手にしなさい」と親はけして言ってはいけない

勉強するかしないか子供に決めさせずに大人が与え続けてしまうと、子供は自分がうまくいかないことさえ他人のせいにするようになってしまう。朝、毎日親が子供を起こしていたら子供が寝坊して遅刻した際に親が文句を言われるといった事例から、親がああしろこうしろと決めるのはよくない。

親が決めるのではなく、子供に考え決めさせなければ子供は自立ができない。とはいえ、なんでもかんでも子供にルール作りを任せっぱなしもうまくいかない。「任せる」と「見放す」はまったく別。うまくできないからって「勝手にしなさい」とはけして言ってはいけない。

 

子供が決めたルールがうまくいかないときには「どうしたの?」と質問、親は対話をしながらルール作りのサポートが大切。

子供の失敗が大切うまくいったときの充実感は何物にも代えられない

親は子供に失敗させたくないと思う気持ちはわかりますと理解を示しながら参考記事では、失敗こそが大切。試行錯誤をしながら前に進んでいく中に、子供は成長やがて自立へと向かう。

なぜ失敗したのか、次にどうすればいいのかを親は子供と一緒に話し合うことが子供にとって大きな学びの機会になるというわけです。

逆に、自分で考えた方法がうまくいったときの充実感は何物にも代えられない。こうした経験を経ることで、子供は自分のまわりの課題を見つけて自ら解決策を見いだせるようになっていく。記事内にある「図表1」はその流れがわかりやすい。

 

出典:プレジデントFamily2021春号

 

最初は親のサポートが必要なケースも多い。忘れ物が多かったり、朝起きられなかったり、子供がうまくいっていないタイミングで「どうしたの?」と質問して、対話しながらルール作りのサポートをしてやってくださいとあるのは、この「過保護と自己決定のメカニズム」の流れがあるからです。

 

ルールを守る子供になるにはルールを子供自身に考えさせることから自己決定のメカニズムの流れで。

子供をつぶす親の声かけ接し方

こちらも「PRESIDENT Online」の加藤紀子フリーランスライターの記事、「頭のいい子を”潰す”熱い親のヤバい声掛け」からのご紹介です。

「こんな点数取ってちゃんと勉強しているの」と小言を言う親

加藤紀子氏の記事には、子供がテストで悪い点を取ったときの親の接し方について解説されています。ついつい親は「こんな点数取ってちゃんと勉強しているの!?」と小言を言いたくなる。

しかし、ここは我慢をして「よく頑張ってるのに、点数がちょっと下がっちゃね。どうしてだろうね?」と、子供と一緒に不思議がってまずは共感することからと解説してます。

点数が下がってしまった理由は何だろうと投げかける子供は、「なんで点数が伸びないのだろう」と自分自身で考えはじめるというわけです。そして自分で出した結論の中には、たとえば苦手なところは先生に質問してみようと前向きな取り組みに具体的に歩みだすというわけです。

 

子供の意識を変えるには、親の声掛けが重要です。

ゲームやユーチューブなどの誘惑に打ち勝つには?

ふたたび工藤校長のお話です。子供がゲームやユーチューブばかりで困っているというよく聞く話に対しての改善案が提案されていて参考になります。

まずは、その困りごとは何が困るのか親が自問自答すべきと提言しています。

それは、勉強時間が減って困るのか、家族の会話が奪われることが困るのか、はたまた睡眠時間が減って健康を害しやしないかと心配で困っているのか。親の悩みの本当の理由を分析してみましょうと。その上で子供に対して「どうしてゲームがやめられなかったの?」と問えば、「楽しすぎて時間を忘れちゃう」なんて答えてくれるはず。

 

出典:プレジデントFamily2021春号

 

「そうかぁゲームが楽しかったんだ、時間を忘れないようにするにはどうすればいいのかな?」と徐々に解決に向けて子供の話を聞いていく。なんでもかんでも叱り飛ばしてしまい心を閉ざして言うことを聞かなくなるよりも、子供も自分で何とか工夫をしようと方法を考え出そうと努力をする。これが改善の転機になっていくというわけです。

 

親は子供に反省ばかりの精神論ではなく工夫をするプロセスをほめてあげる、親子関係が大事なのです。

私の感想

2021年の子供の夏休みもコロナ禍が続く。子供も親も、家に閉じこもりが続きイライラは募る。さらに、子供は勉強よりもゲームやインターネットばかりで勉強しないと親は嘆くばかり。

さすがに見かねて「勉強しなさい」と命令したところで改善に至らないなんて、さもありそうな場面。自分が子供の頃、はたまた親になっての経験も、誰しも経験するばかりではないでしょうか。

親としては「勉強しなさい」と言わなくとも自分の子供が勉強するなんてのは夢のまた夢。そんなことができるのなら教えて欲しいと願うばかりのはずです。

ところが、「PRESIDENT Online」にあった今回ご紹介の工藤勇一氏(横浜創英中学・高等学校校長)とフリーランスライター加藤紀子の記事には、この問題を解決する方法をわかりやすく解説しています。

その主な点を罰すしてご紹介となりましたが、コロナ禍の夏休み。子供と接する時間が長いだけに、この機会に親と子、自分で考え自分でルールを決める「自己決定パターン」にチャレンジしてみてはいかがでしょうかとご紹介させていただいたつもりです。

 

スポーツも勉強も子供を成長させるコツはまさに同じであります。

 

(marusblog記事紹介)

スポーツを頑張る子供たちをつぶす大人育てる大人たちの特徴-marusblog

夏休みの読書感想文は4行日記と付箋でサクサク書けちゃう子供もやる気が出る画期的な方法-marusblog

夏休みの上手な過ごし方は子供と一緒の1冊の「夏休みノート」から-marusblog

今回のまとめ

ルールを守る子供にするためにはどうしたらいいのか?の問いに、親がやることを決めて与え続ける「過保護パターン」ではなく、子供が自分で決めて創意工夫をする「自己決定パターン」のポイントを解説をご紹介しました。

自分で決めないと子供は自立できないということ。そして、できる子供をつぶさない親の声のかけ方、接し方を事例を挙げてご紹介しました。

これらは、前回ブログでご紹介の「スポーツを頑張る子供たちをつぶす大人育てる大人の特徴」でも取り上げたと同じ、親は子供に反省ばかりの精神論ではなく工夫をするプロセスをほめてあげる、親子関係が大事であることなど「PRESIDENT ONline」記事からご紹介でした。

 

命令口調で押しつけたり小言ばかり言っていては、子供は自立しない成長しないということは間違いのないようです。

 

(参考記事)

「宿題なし・定期テストなし」勉強しろと言わないのに生徒が勝手に勉強する公立中学校の”魔法の質問”3つ

加藤紀子フリーランスライターの記事、「頭のいい子を”潰す”熱い親のヤバい声掛け」

 

いかがでしたでしょうか?

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