今回のテーマはエクセル「IFERROR関数」。関数名がIFではじまるIFERROR関数、もしエラーが表示されたら指定した値を返すことができる便利な関数です。エクセルの計算結果がエラー表示となるケースはよくあります。そのままでも問題はないのですが、エラー表示が邪魔になります。そこで、「IFERROR関数」でエラー値を空白にする方法をご紹介します。

エラー表示が邪魔

エクセルの計算結果がエラー表示、とっても邪魔です。

計算結果がエラー表示に

下図の表で、C店は今期オープンなので前期の実績がありません。

前期のセルB4には「***」と、とりあえず文字が入力されています。

 

前期比は「今期÷前期」、結果、

  • 計算結果が得られずエラー表示になってしまいます。

 

「***」を「空白」にすると、「#DIV/0!」とエラー表示になります。

 

どちらにしても、このエラー表示が目障り、邪魔です。

エラー値の種類と発生原因

エラー値は7種類があります。

 

それぞれの意味はこちら。

  • #DIV/0!
 数式や関数「0」または「空白セル」
  • #N/A
 参照先が見つからない
  • #NAME?
 関数の名前が間違っている、もしくは数式に使用した名前が定義されていない
  • #NULL!
半角スペースでつながれたセル範囲動詞に共通部分がない
  • #NUM!
 使用可能な数値やデータの範囲を超えている
  • #REF!
 無効なセルが参照されている
  • #VALUE!
 引数の形式が間違っている

 

いずれのエラー値も表示されたら空白にしたいのです。

IFERROR関数でエラー値を空白にする

IFERROR関数を使えば、どのエラー値でも指定の値にすることができます。

ここではエラー値を空白に指定します、書式を確認して実際に入力してみましょう。

IFERROR関数の書式

IFERROR関数の書式は次の通り、

  • =IFERROR(値,エラーの場合の値)

 

引数名の説明はこちら、

  • 値・・・エラーかどうかをチェックする数式やセル参照を指定します。
  • エラーの場合の値・・・値がエラーの場合に返す値を指定します。

 

エラーでない場合は、値(式)の結果自体を返します。

関数名を入力する

D2セルを選択します。

 

セルに直接、=関数名と「(」(カッコ)を入力します。

  • =IFERROR(

値を指定する

IFERROR関数の第一引数の「値」を指定します。

 

ここでは「今期÷前期」、

  • =IFERROR(C2/B2,

エラーの場合の値を指定する

IFERROR関数の第一引数の「値」を指定します。

 

ここでは、値がエラーの場合、「空白」にすると指定します。

「空白」は「””」(ダブルクォーテーション)を使います。(Shiftキー+「2 ふ」キー)

  • =IFERROR(C2/B2,“”)

 

Enterキーを押して確定します。

オートフィルで関数式をコピーする

セルD2(あらかじめ%表示設定してます)の関数式をコピーします。

 

セル右下の「■」(ハンドル)をドラッグしてコピーします。

IFERROR関数でエラーを空白に指定した結果

D2セルの関数式がコピーされ、式の計算結果(判定)が表示されます。

 

セルD4のエラー値が、IFERROR関数の指定の通り空白表示することができました。

便利なIFERROR関数を活用する

えらーの場合は空白以外にも指定することができます。

IFERROR関数の便利なポイント

IFERROR関数の書式はとてもシンプル、それいえ使い勝手がとても便利。

 

IFERROR関数の書式は、

  • =IFERROR(値,エラーの場合の値)

 

便利なポイントは、

  • 引数の「値」は、エラーかどうかをチェックする数式やセル参照など幅広く指定できる。
  • エラーの場合の値は「空白」だけでなく、こちらも幅広く指定できる。

 

エラー時に指定した「空白」は、「”***”」でも「”エラー値”」など自由に指定できて便利です。

エラー時に「空白」以外に指定した結果

空白以外に、「***」や「エラー値」に指定した場合はこちら。

 

エラー時に「***」を指定した場合。

  • =IFERROR(値,“***”)

 

エラー時に「エラー」を指定した場合。

  • =IFERROR(値,“エラー”)

 

自由に指定できるので応用範囲も広く便利です。

IF関数関連記事

本ブログ、IF関数関連記事のご紹介。

今回のまとめ

というわけで、今回は以上です。

 

今回のテーマはエクセル「IFERROR関数」のご紹介。

  • 計算結果など、もしエラーが表示されたら指定した値を返すことができる便利な関数です。

 

エクセルの計算結果がエラー表示、見た目にも邪魔になります。

そんなとき、「IFERROR関数」でエラー値を空白にする方法のご紹介でした。

 

関連記事なども参考にこの機会にIF関数のマスターを目指してください。

 

いかがでしたでしょうか。

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。