東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは入塾テストなしの先着順と、生徒を選ばないのに有名難関校に続々合格させていると話題になっています。いったい、何が成果に結びつかせているのでしょうか?そこには意外な逆転の発想がありました。コロナ禍の逆境の中、問題を切り開くヒントになるのでは?とご紹介します。

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子どもの学力の伸ばし方

東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、子どもの特性に基づく学習法を取り入れているからだと。いったい、どんな方法で成果を出せるようにしているのでしょうか。

子供には目標よりも目の前のタスク

子どもの特性に基づく学習法を取り入れているというのは、いったいどんな方法で成果を出せるようにしているのでしょうか。

大人は夢をもて、目標が大事だと異口同音に言います。ところが子どもたちは、今、自分がやっていることを将来の目標につなげることが苦手だというのです。 

男の子の学力の伸ばし方の著者富永雄介氏は、成績が伸びる塾のメソッドを初公開。著書では、飽きっぽい、容量が悪い、根拠なき自身と、男の子の特性を生かした成績を上げる103の具体策をあげています。週間力、計画術、読解術、思考力、勉強法、環境づくりが1冊に網羅されているのです。

 

子供は、目標ではなく目の前のことこそが大切!

 

目標から逆算して落とし込む大人たちの発想!

〇〇中学に合格したい。そのためには、この学習教材を6年生の夏休みまでに終わらせたい。そのためには、1日5ページずつやらなければならない。こうした目標からドリルダウンしてステップに落とし込んでいくやり方は大人たちの信じるやり方だと。

しかし、小学生の男の子は今自分がやっている現実を目標につなげることがなかなかできないと富永氏。最終的な目標をいくら意識させてもモチベーションは保てない。

 

そこで、発想を逆にするのだと。

 

逆転の発想!

目標から逆算して落とし込む大人のやり方の逆、1日5ページずつ教材をやった。そうしたら6年生の夏休みまでに教材学習は終わった。そうしたら〇〇中学に合格できた。といった具合。結果が同じなら、これでもいいわけだ。

目の前のことを終わらせる習慣を身につけさせた方がよい結果につながる。男の子はご褒美を活用しながら、目の前のことを終わらせる習慣を付けさせるべき。そして、ときどき「進んでる?」と声をかけてあげましょうとアドバイスされています。

 

親がすべきことは子供に、とにかく目の前のタスクをこなす習慣を身につけさせること。

 

大切なのは勉強時間でなく勉強の生産性

「どれくらい時間をかけて勉強をさせたか?」が問題ではない。中学受験を考えている親御さんは勉強時間を注目するのだそうです。ところがそれは、時間ばかりが長くて生産性の低いビジネスパーソンが評価されないのと同じ。いくら長時間机に向かっていても、ボーっとしていたら意味がないと。

 

子どもの生産性をあげるマネジメントが必要になる。

 

 

大切なのは「できたか・できないか」。できた数を増やしていけば、それだけでも合格に近づく。だったら、同じ10問を1時間かけてやるよりもサッサと30分でやってしまう方がいいに決まっている。その分他の問題を解くことができるのだからと理論はとってもシンプルで説得力があります。

やがて社会に出て仕事においてもおんなじ。無駄な時間よりもやるべき行動の数を増やした方が生産性も高く、成果がでやすいというわけです。

 

問題は時間でなく”できたか”・”できないか”!

 

仕事の効率を上げるカギは「がんばらない」こと!

勉強の生産性はそれをする時間よりもできた数に重きをおくこと、なるほどでありました。となりますと、仕事の面ではどうでしょう!?

とにかく目の前のタスクをこなす必要がありますから、よく今日やるべきこととかやらねばならないことをTODOリストに書き出したりしますね。

そして、書き出されたひとつひとつを頑張って、なんとか片づけようとなるわけです。

ところが、それは仕事に追われるばかりで、実際には期待通りの成果になっていないとか。逆にTODOリストは無駄な仕事を増やすことになるんだと!?これは大問題であります。よけいにも疲れやストレスがたまってしまうという悪循環。

 

TODOリストは無駄な仕事を増やしてしまう!

 

がんばらない働き方

参考記事によりますと、そもそも日本人が忙しいのは、不要な仕事までがんばっているから。そのせいで疲れてしまい、大きなアウトプットを出しにくくなっているという。あれもこれもこなそうと「がんばる」ことをよしとする働き方を続けても、目先の仕事に追われるばかりでいずれ疲弊してしまう。

 

そうならないために、「がんばらない」「捨てる」ことが重要になってくる。

 

つまり、「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」を決めることだというわけだが、手を抜くということとはまったくちがうようです。無駄をそぎ落し生産性を飛躍的に上げるように、相当な工夫が必要になる。単純に作業を1分早く終えるなんて程度の話ではない。

ただ「頑張る」「時間をかける」のではなく、楽に余裕を持てるためにはどうすべきかと考え、仕事を見直し自分にとってより価値の高い仕事に集中できるかどうか。それができれば、頭も整理できて成果も学びも大きい仕事に打ち込むことができるというわけです。

 

こちらもまさに逆転の発想なのです。

 

TODOリストはやらないことを決めるリスト

がんばる人は頭を使って工夫しているというよりも、目の前の仕事を並べてTODOタスクリストを書き出し片っぱしから手をつけるといった仕事のやり方をやっていると指摘。毎日忙しく働く、時間をかけて働くことになってしまう。TODOよりもTODOリストのほうが重要になってしまっている。

これでは、成果も小さく学びも小さい作業をこなそうとがんばっているだけでとっても無駄なこと。それよりも書き出したTODOタスクは今必要かと考えてみることに使う。つまり、今やらないことを見出しやることに集中する。そのためのTODOリスト。

 

TODOタスクリストは何をやらないかを決めるツールである。

 

参考記事:仕事に追われずに成果が上がるグーグル流「頑張らない働き方」(DIAMOND online)

参考動画:がんばらない働き方編(YouTube@中田敦彦)

 

私の感想

。進学塾VAMOSは入学テストなしの先着順で、生徒を選ばないのに有名難関校に続々合格させるって本当?  とてもにわかには信じられませんでした。

何しろ受験に合格するノウハウを教えるのがいまどきの塾だなんて思っておりましたから、その真逆で、現実にそんなことができるのか。それはまさしく神がかり的ではないか。

でも、事実なのですから驚きます。

 

その要因のひとつに、とにかく目の前のことをやる。やったかどうかが問題。これはある意味、ビジネスパーソンにも言えることではないかと調べたところ、「仕事の効率を上げるカギはがんばらないこと」という記事を読み、なるほどと子供の学力の伸ばし方に共通した点がとても新鮮で共感したところでした。

子供も大人も無駄なことにがんばらない。近道は目の前の今もっとも大事で必要なことをやること。後はできたかどうかを評価する。シンプルでわかりやすい。

 

男の子の学力の伸ばし方、がんばらない働き方は大いに参考となりました。

 

今回のまとめ

今回は、気持ちのいいほどの逆転の発想でありました。

  • 目標から逆算してタスクに落とし込むのは大人たちの発想。
  • 子どもたちは”今”自分がやっていることを現実の目標につなげることができない。
  • 子どもたちの目の前にある受験勉強ならばそのタスクをとにかくこなすことを身につけさせること。
  • 「どれくらい時間をかけて勉強させたか?」には意味がない。
  • 逆に、「できたか・できないか」の数を増やせばいい。
  • 時間よりも数が生産性を高める。
  • 仕事の場合のタスクはTODOリストで書き出しこなしていくのではない。
  • TODOリストは”今”やらないことを決めるために書き出すツールであること。
  • 日本人が忙しいのは不要な仕事までがんばっているから。
  • そのために大きなアウトプットができていない。
  • がんばるよりも不要なタスクを捨てること。
  • 何をやるかではなく何をやらないかを決めることで、頭を整理しより集中して成果をあげる。
  • 明日できるものは明日に。
  • ダラダラと先送りにするのではなく、今という時間を最大限に使おう。

 

なるほど時間ではなく数、逆転の発想はやる気が沸いてきます。

 

今回は、「子供の学力が必ず伸びる大人の成果が必ず出る画期的な方法」をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?

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