この世界は、理屈だけでは動いていない。そう言われると、少し安心する自分がいる。行動経済学者エヴァ・ファン・デン・ブルックと、広告の現場を知り尽くしたティム・デン・ハイヤーが書いた『勘違いが人を動かす』は、「人は合理的ではない」という前提から始まる本だ。努力すれば変われる、正しい判断をすればうまくいく。そんな“まっとうすぎる話”に、どこか息苦しさを感じていた私に、この本は別の景色を見せてくれた。人は、勘違いしながら生きている。そして、その勘違いこそが、私たちを動かしている。この動画の内容をなぞりながら、日常の中で「あ、これ私だ」と苦笑いしてしまった瞬間を、エッセイ風によせてご紹介です。


