最近、身の回りでも認知症に関する話をよく耳にするようになりました。残念ながら高齢で長生きされる方が増えてくると、どうしても認知症患者さんも増えている。明日は我が家か我が身かと心配にもなります中、認知症になるとなにもかも忘れてしまって、それが原因で家族にも周りの人にも困らせてしまうとばかりに考えがち。ところが、認知症になるとなにもかもわからなくなるわけではないというのです。認知症になった方々こそ、戸惑いと不安の中で生きている。そうした認知症の人に見えている世界を知ってこそ、認知症の方々との接し方も変わってくるようです。

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認知症の人たちが見えている世界

本ブログでは、週刊現代(2021年11月6号)の「認知症の人たちが見えている世界」の記事に注目。

認知症になると何もわからなくなるわけではない

週刊現代(2021年11月6号)では、終活に関する話題をテーマにした記事が最近よくお見受けします。

今回は認知症についての記事。認知症を患う患者さんの視点で、患者さん側から見る世界を取り上げているのが新鮮で、認知症を理解するよいわかりやすい記事が掲載されています。

すでに2021年11月6日号はバックナンバーとなっていますが、認知症の症状や治療法、予防法などにも記事は触れています。認知症を理解するにも分かりやすい内容ですので、興味のある方は手にとられると参考になるかと思います。

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週刊現代 2021年11月6日号 [雑誌]

それには全部理由があります

本誌記事は、何度も同じことを言う、道に迷う、モノを盗られたと錯覚する、怒りっぽくなるなどの認知症の症状にはすべて理由があるとサブタイトルで表記されています。それらの症状は認知症の症状というよりも、認知症の人たちが見えている世界がそうさせているというのです。

本ブログではこれらの内容を一部引用しつつご紹介します。

加齢と認知症は混同しがちなのですが、名前などを思い出せないというのは加齢によるもの。認知症の場合は日々の出来事や体験を覚えていられないことが多くなるのだそうです。体験の一部を忘れるのではなく、体験の全体を忘れてしまうと深刻です。

 

財布をどこかにしまい忘れて大騒ぎ、何度も同じものを買ってしまうなどは注意が必要なのです。

認知症の人は、こう考えるようになる

使用のタイトル(見出し、小見出し)は週刊現代(2021年11月6日号)を引用しています。主な記事の内容をピックアップしてご紹介します。

同じことを何度も聞くのはなぜか

認知症になったからといって、何もかも分からなくなるわけではないのだそうです。短期記憶に障害があっても物忘れは自覚しているというわけです。問題は、「ちゃんと覚えておきたい」と不安な気持ちで繰り返し聞いてくることだと。

本人は不安で何度も口にするのですが、それを聞いた家族は「さっきも言ったでしょ」とばかりに怒ってしまい、よけいに本人を不安させてしまうという悪循環になってしまう。「忘れてもしょうがない、代わりに覚えておくよ」といったくらいに受け止めてあげましょうというわけです。

 

本人はもの忘れを自覚しているからこそ不安で同じことを聞いてくるのです。

なぜ近所で迷子になるのか

近所に買い物に出ただけなのに、自宅に帰れなくなるなんてケース。こちらも本人は、どうしたのだろう?と不安が先によぎり、恥ずかしさから人に道を聞くこともなくどんどんと迷子になってしまうというのです。

本人は近所に買い物に出ただけなのに急に頭が真っ白になって道に迷ってしまったと考えているのです。本人は近所で自分が道に迷うわけはないと思っているのです。なんとも悲しくなります。

 

交番やガソリンスタンド、コンビニで目撃情報を集めることなどが家族の対応と心掛けを。

家族のこともわからなくなる

久しぶりに遠方の親戚などが訪れると、「どちらさま?」とたずねてしまう。家族にしてみたら相当なショックを受ける場面のひとつです。実は、認知症の人は過去の記憶の中に生きている場合があるというのです。

記憶の中ですから自分は若いと思っています。そんなところに突然、自分より年上の中年男性から「お母さん」と呼ばれても理解できないというわけです。「どちらさま?」と聞いてしまうのにはそれなりの理由があるのですね。間違いをただそうとしても不安と混乱につながるだけ、親しい人を演じることが家族の対応として求められるのだそうです。

 

認知症の人に接するときは、一時的に話を合わせることや感謝が必要です。

“物盗られ妄想”に囚われる

認知症の初期症状に多く見られるのが、家族にモノを盗られたと思い込む妄想です。本人は「大切なものは自分でしまって覚えておこう」と頑張っているのだと。それなのにその場所を忘れてしまう。自分だけでは解決できず、疑っても許してくれる人に疑いの目を向けてしまうのだそうです。

これも悲しい現実ですが、本人は頑張っているんですね。

もちろん盗みを疑われるのはショックですが、本人を苦しんでいることを理解して一緒に探すなど心に余裕をもって対応することが必要なのだというわけです。

 

否定すると妄想が強くなってしまう、家族としては一緒に探してあげる心掛けが必要のようです。

言葉がでにくい

ものの名前が出なくなることが増えていく。自分の中でイメージはあるのだが言葉に出てこないもどかしさ。言葉がでないので意思疎通ができなくなってしまう。本人はどんどん孤独を感じてしまうとこちらも悩ましい。

もの忘れは認知症ではなく加齢によるもので認知症と混同しがちなのですが、やっぱりわかっていても言葉が出ないというのは認知症の初期症状と捉えるべきなのでしょうか?

本誌では「手紙を書かなきゃ、でもアレがみつからない」とペンのイラストが添えてあります。ペンだと明らかにわかっているのに「ペン」と言葉にならない「書くやつ」となってしまう、こういうケースが増えてきたら要注意ということのようです。

 

言葉が通じないのはもどかしく孤独、しっかり相づちを打って聞いてあげるべし。

なぜすぐ怒るのか

穏やかだった人が怒りっぽくなる。これも認知症の人によくある症状だと本誌記事は取り上げています。いろいろなことがこれまでどおりに出来なくなってきて、イライラは募りそんな自分に怒りを感じて爆発してしまうということでしょうか。

プライドが痛く傷つけられて思わず怒鳴ってしまう。これも悲しい限りです。

本人はこれまでできていたのにできなくなって困っているのに、急がされるなど普段と変わらない対応を家族が求めてくれば余計にも腹が立つ。ならば家族も認知症で傷つきやすい状態と理解して、寛容に接することが求められるというわけです。

 

認知症の人は状況を理解するために相手の表情や雰囲気、口調に敏感になると理解し接し方に注意が必要になるのです。

 

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私の感想

本誌記事では、『なによりも大事な「早期発見」のためにできること』として、認知症の症状があらわれた時のチェックリストの紹介があり、自分でまずは確かめましょうとススメています。

また、家族で認知症の兆候を察したときには、まずは本人をしっかりと説得して受診をしてもらうことが重要とあります。こちらも心して対応しなければなかなかどうしてと考えさせられます。本人がなかなか言うことを聞いてもらえない時には、子供に来てもらって説得してもらうことが有効、夫婦で一緒に健康診断を兼ねて受診することなどヒントも紹介されています。

記事には治療薬の紹介もありました。最新医療に期待しつつも、認知症はつらく悲しいことも事実です。認知症の人を理解して耐えて対応できるかどうか正直悩ましい限りです。本人や家族が抱え込まず相談することが必要ですね。

 

なによりも大事な「予防」と「早期発見」、本誌記事をきっかけに心がけたいものです。

 

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今回のまとめ

今回は、週刊現代(2021年11月6号)、認知症についての記事をご紹介しました。

認知症を患う患者さんの視点で、患者さん側から見る世界を取り上げているのが新鮮で、認知症を理解するよいわかりやすい記事です。

本誌記事は、何度も同じことを言う、道に迷う、モノを盗られたと錯覚する、怒りっぽくなるなどの認知症の症状にはすべて理由があるとサブタイトルで表記されています。それらの症状は認知症の症状というよりも、認知症の人たちが見えている世界がそうさせているというのです。

認知症の人が見ている世界を知ると、認知症の人との接し方が見えてくるようです。本誌では『なによりも「早期発見」が大事』と、早期発見のためにできることなども紹介されています。

身近な認知症の問題です。高齢の家族がいらっしゃる方、ご自身も心配な年代と認識されている方は、バックナンバーではありますが、週刊現代(2021年11月6号)の「認知症の人が見えている世界」を手にされると参考になるかと思います。

 

認知症になると何もわからなくなるわけではない、そこにはすべて理由があるのです。

 

いかがでしたでしょうか?

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