「いつも娘から怒られる」「ついつい母親に厳しくあたってしまう」。そんな母娘(ははこ)関係について週刊朝日(12月3日号)で『娘がコワイ母、優しくなれない娘』と題する記事が問題提起をされています。高齢になる母と娘の関係なぜかうまくいかないのか。要因はなにか、改善策はあるのか。脳科学専門家黒川伊保子さんの「母のトリセツ」と合わせて要約を一部引用にてご紹介します。

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なぜかうまくいかない母娘関係のケース

母娘(ははこ)関係について週刊朝日(12月3日号)、 それぞれが悩むケースのご紹介から。

娘がコワイ母のケース

「やれ声が大きいだの、みっともないだの。なぜこの年になって娘からケチをつけられなきゃならないのか?」と娘の態度に腹を立てている母親の様子。「同じことを息子に言われても、ここまでは腹が立たないと思うの」というのは、お互い女だからかと案じているとの声。

キャリアウーマンの娘夫婦と孫2人と同居中のMさんのケースは、「孫のしつけについ口出ししたくなる」「娘は常にピリピリしていて、何か言えば何倍にもなって返ってくる」と、こちらも娘との悩みは尽きない。

 

わが子となぜかうまくいかない母の悩みは悲しさも漂っているようです。

優しくなれない娘のケース

都内で働くバツイチ、子なしのキャリアウーマン。一人っ子で母と2人暮らしをしている。結婚生活も母親と同居だったが、義母の干渉がきつく夫は出て行ってしまった。「母は私のすることに満足したためしがない。言い返せば大騒ぎをされるので、黙って聞くしかない」と、娘の悩みも複雑だ。

「いい会社に勤めている高収入の男を捕まえるのが一番の幸せ」と刷り込まれて育った千葉県に住むNさん。結婚し夫の転勤で母親から離れた際に、大阪でパートに打ち込んでいる元気なおばちゃんたちと出会ったとき、はじめて私の人生、何だったんだろうとようやく母から解放された気がした」と、かなりリアルなお話も紹介されていた。

 

娘側も母との関係で生きづらさありありなのです。

なぜかうまくいくいかない母娘の関係

問題の背景は複雑で考えさせられます。

なぜかうまくいかない母娘の関係のなぜ

世の中にあふれる母娘問題の書籍や記事は、娘サイドに同情的なケースが多いと本誌記事は指摘。それは娘の方が圧倒的に弱い立場にあるからだと結論。「あなたのためにを思って」の母親の言葉は、このひとことでどんなことも「愛」になる。そこに「母の」が加わればもはや無敵の呪文になると専門家の意見。

母側は娘を支配した覚えなどみじんもない。逆に「この子は私がなんとかする!」とすべてを背負い込み、先回りして過干渉や支配へと結びつくのです」と解説。さらに年代によるギャップと人としてでなく女としての視点が話をややこしくしていると本誌記事は続きます。

 

母娘(ははこ)の問題に正解はなしなのです。

母娘問題には日本と韓国だけに見られる特徴

「母は娘の人生を支配する」(精神科医斎藤環著)の著者が語っています。

「子供側には選択肢はないが親の側には選択しがあると」。肯定されずネガティブなことばかり言われてい育った人は、大人になってから自尊感情を再生しようとしても多大なコストがかかるという。

「自我の土台である自己肯定感を親によって損なわれたとわかれば、恨まれても仕方がないでしょう」と指摘しています。

さらに、「娘を所有物とみなしている。だから他人には持ち物を自慢したい。(中略)自立してもらっては困る」と続く。

 

母娘の問題は日本と韓国にだけ見られる特徴もあり、その背景にあるのは儒教的思想だと主張されています。

人としてではなく女としての価値観

女としての価値観は母の呪縛でもあるらしい。

それは母として果たせなかった夢を娘に託して「生き直そうと」する。そのくせ「結婚をして家庭を持て」と無理なプレッシャーをかける母親。一体どちらが娘にとってしんどいのかと本誌記事はさらに疑問を投げかける。

~引用はここから~

「稼ぎのいい男性を捕まえなさい」という価値観はいまだ根強く、娘たちは人としてではなく女として育てられる。持ち物の色や着る服のデザイン、しぐさ。そうしたもので「女らしさ」を受け付けられ、本人の思いとは別の規範にはめ込まれるんです」。こうしたゆがんだ価値観の継承が、無意識に行われているところが恐ろしいのだ。(中略)

~引用はここまで~

 

買い物中、品物を選択する場面でふと「お母さんならどっちを選ぶか」をパートナー選びのときに発動してしまったらどうなるのかということです。

母よ悩むのは人間である証し

母娘(ははこ)の関係改善に良薬なしなのでしょうか。それよりも頼れるもの、考え方が改善につながるようです。本誌記事のエンディングにはヒントが伝えられています。

母が頼れるのは友達

コロナ前と後で高齢者の意識がどう変わったかという調査結果には、第一位は「あたり前の日常がありがたい」、第2位は「友人のありがたさ」をあると注目されています。高齢社会でもあり母娘が密接に過ごす時間が長くストレスの行き場がない。「だから友達に会いに行きましょう」とアドバイスは、NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」の理事長評論家の樋口恵子さん。

「娘さんは言葉がきついが、本当に優しい人ですよ」。そう第三者の友達から言われると本当に救われた気にもなると樋口さん自身のコメントにヒントがあるようです。

「世間から、子どもから、夫から、親戚からも責められる母親。それでいって誰も「よく頑張ってきたね」と言ってくれる人はいない。今は全国に電話やネットで相談できるところもたくさんある。悩んだときは電話一本かけるところから始めるのもいいとアドバイスが少し救われるはずです。

 

誰も「よく頑張ってきたね」と言ってくれる人はいないからこそ、第三者に救われるのです。

母が感じる手ごわい娘ほど立派に育てた証しと思え

「親の価値観が通用することなんてひとつもありません」と樋口さんは断言。いい学校もいい会社も、評価は時代と共に変わるんですから」と。

樋口さんの次の指摘は参考になるようです。

~引用はここから~

  1. 母や祖母は社会に出よ。友と交わり世間にふれ、自分の立ち位置をしっかり確保できれば、家庭内の瑣末(さまつ)な問題などスルーする力はつく!
  2. 自分の子育てに自信を持つ。頼りなく見えても、娘は今の情報に一番通じている。自分が手塩をにかけた子なら大丈夫、とまかせておけばヨシ。

「元気に寝て起きて食べていられりゃ御の字。どこの世界に子犬が反抗的だからといって悩む雌犬がいるものか。悩むのは人間の証しです。敵(娘)が手ごわければ手ごわいほど、あなたが立派に育てたア証拠なんですよ!」

~引用はここまで~

いつも元気、いまも現役(評論家・高齢社会をよくする女性の会理事長 樋口恵子さん)-健康長寿ネット

 

「元気に寝て起きて食べていられりゃ御の字」に、心が軽くなるのでは!?

娘よこれが母のトリセツ

累計88万部「トリセツ」シリーズの著者!母であり娘であり姑である脳科学者が教えてくれる、”母親との上手な付き合い方”!

母を捨てなきゃ、本当の人生はいきられない

脳科学の専門家黒川伊保子さんの著書、「トリセツ」シリーズ「母のトリセツ」は、少々ショッキングなタイトル。ことの悩ましさが静かに伝わってきます。

それは時に深刻で、簡単に改善できるものではないからでしょうか。

脳科学者の著者は語ります。『ケチで未熟で「うっせぇ」母に、いつまで我慢するつもり?母を捨てなきゃ、本当の人生は生きられない』と続く。

こじれてしまうと母親ほど厄介な存在はないと問題の深さを指摘しながらも、「ここさえ押さえておけばいい」と、そのコツも提示されています。

母のトリセツ (扶桑社新書)

 

著者はそのコツを掴めば実は簡単!と提言されています。

母とのイラつく会話をなんとかしたい義母との距離をうまく取りたい全ての人に

著者は「母が自分を客観視するために読むのもおススメです」と解説。それもそのはず、親子では脳のつくりはまったく違うからだと脳科学の専門化の視点で指摘されています。母や姑がうざいのは人類敷衍の真理と断言。

母の長い話を止める方法を、『あっさりと「放っておいてね」と言おう」「うっとうしい母にはひとつだけ頼みごとをする」「子の笑顔は母の脳を変える」と、豊富なコツの数々が読者の心をひきつける。

 

基本、母は子を服従させることで守ろうとしているのである。「私の言う通りにしなさい。そうすれば間違いがない」。死ぬまでそう信じている。(著者黒川伊保子さん)

「母のトリセツ」レビューがスゴイ!

amazonの本誌レビューがどれも高評価。「母親とずっと闘う人生はもったいない」「母だけでなく、人間関係全般に役立つ本」「母親への見方がかわりました」などと、どれも満点評価。

本誌の「はじめに」のフレーズに感動します。

~引用はここから~

父の愛は、さざ波のよう。優しく足に当たって、静かに去ってしまう。思い出の中でしみじみと温かい。母の愛は津波のよう。圧倒的に与えているようで、結局は子の気力や時間を奪っていく。ときには、子をバラバラにして。

~引用はここまで~

 

母親とは違う身体をもって生まれてきた子どもが、そういつまでも母親の思いどおりに生きているわけがない。(著者黒川伊保子さん)

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私の感想

我が家の妻の奥さんも実の母親に対してはかなり厳しい発言を繰り返します。オイオイそこまで言わなくてもと思うくらいを平気でぶつけます。キツイ言葉の投げかけは親子だから余計にと理解しているつもりですが、男と男親との関係とはまったく違くその様子が不思議に思っていました。

母親は母親で、それを言えば何倍にもなって文句を言われると知っていながら同じことを言っている。だからぶつからないわけがない。

脳科学専門家黒川伊保子さんの「基本、母は子を、服従させることで守ろうとしているのである」。「母の愛は津波のよう…」に、それは愛情のぶつかり合いなのである。だからこそ、「意見は聞かずに愛だけ返す」の意味がきらめいているように思える。それは母娘だけのことではないと理解するのです。

 

母と娘の愛も戦いなのだ。

今回のまとめ

母娘(ははこ)関係について週刊朝日(12月3日号)の記事から、その内容を一部引用してご紹介しました。12月3日号はすでにバックナンバーではありますが、母娘の関係で悩まれていらっしゃる方は、一度本誌を手にとり専門家のアドバイスを参考にされてはと思うところです。

「母は娘の人生を支配する」(専門化精神科医斎藤環著)も「母のトリセツ」(脳外科専門家黒川伊保子著)でも著者言葉は違えども母の娘への”支配”とか”服従”と飛び交う。それは愛情の裏返しであることから、関係に悩まずコツさえ掴めば実は簡単とアドバイスに助けられるのではないでしょうか。

母は娘の人生を支配する なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)

母のトリセツ (扶桑社新書)

 

「母の愛は津波のよう…」、黒川伊保子さんのフレーズに母娘の悩ましい関係の根深さを考えさせられるのです。

 

いかがでしたでしょうか?

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