今回のテーマは、エクセルのABC連続データの入力方法。エクセルでは「1,2,3,‥」と連続データをオートフィル機能を使うなどして瞬時に入力することができます。ところが、「ABC‥」の連続データは、オートフィル機能では入力することはできない。そうあきらめていませんか!? エクセルの関数を使うと「ABC‥」の連続データを一瞬で入力することができます。関数の詳細、「ABC‥」の連続データの入力方法をご紹介します。

連続データはオートフィルを使うと便利のはずが

「1,2,3,‥」と連続データをオートフィル機能を使うなどして瞬時に入力することができます。

ところが、「ABC‥」の連続データは、オートフィル機能だけでは入力することはできません。

オートフィル機能で数字の連番を入力する

数字の連番をオートフィル機能で入力のおさらいです。

 

1からの連続データをオートフィル機能で入力してみましょう。

 

セルA1に「1」、A2に「2」を入力します。

セルA2の右下の「■」(ハンドル)をドラッグ

 

一瞬で「1~10」の連続データが入力されます。

オートフィル機能でアルファベット「ABC…」を連続入力する

アルファベット「ABC…」の連番を、オートフィル機能を使って試してみましょう。

 

セルA1に「A」、セルA2に「B」と入力。

セルA2の右下の「■」(ハンドル)をドラッグ。

 

ところが、数字のように連続データを入力することができません。

アルファベット「ABC…」を入力する方法

CODE(コード)関数とCHAR(キャラクター)関数との組合せを使用して、
アルファベットの連続入力を行います。

CODE関数の構成

パソコンには数値に対しても文字コードがあります。

「JISコード」や「ASCIIコード」と言われるものです。

 

CODE関数は、文字から文字コードを返します。

 

CODE関数の構成は、

  • =CODE(文字列)

 

セルB1にセルA1を参照としたCODE関数を入力してみましょう。

  • =CODE(A1)

 

「Enter」キーを押します。

  • 「A」のコード「65」が表示される

 

Aは「65」、Bは「66」、Cが「67」・・・とコードが決まっているのです。

CHAR関数の構成

CHAR関数は、数値から文字を返します。

 

CHARA関数の構成は、

  • =CHAR(数値)

 

セルC1にセルB1を参照にしたCHARA関数を入力してみましょう。

  • =CHAR(B1)

 

「Enter」キーを押します。

  • 65のコードから「A」が表示される

 

CODE関数で文字をコードに、CHAR関数で文字コードから「ABC…」を表示させることができる。

CODE関数とCHARA関数の組合せ

2つの関数を組合わせしてアルファベット「ABC…」の連続データを入力します。

 

セルA1に「A」と入力します。

セルA2にCODE関数とCHARA関数を入れ子にし「1」を加えてます。

  • =CHARA(CODE(A1)+1)

 

CODE(A1)で「A」のコード「65」、「1」をくわえて「66」、つまり「B」を表示するとなります。

 

セル「A2」をドラッグします。

 

アルファベット「ABC…」の連番を、CODE関数とCHARA関数の入れ子で表示ができました。

列番号にアルファベット「ABC…」を連続入力したい

列番号、つまりは横方向にもアルファベット「ABC…」を入力するにはCOLUMN関数を使用します。

COLUMN関数の構成

COKUMN関数は、列番号を返す関数です。

 

COLUMN関数の構成は、

  • COLUMN(参照)

 

ちなみに、セルB1に「=COLUMN()」と入力します。

  • =COLUMN()

 

「Enter」キーを押します。

列番号「2」が表示されます。

 

「=COLUMN()+64」は「66」。

「66」は「B」コードになります。

 

つまり、上記の式をCHARA関数の入れ子ににして「B」を表示。

「=CHARA(COLUMN()+64)」=「=CHARA(66)」=「B」です。

  • =CHARA(COLUMN()+64)

 

「Enter」キーを押す。

「B」が表示となります。

 

「B1」セルをドラッグして式をコピーします。

  • アルファベット「ABC…」の連番が表示されます

今回のまとめ

というわけで、今回は以上です。

 

アルファベット「ABC…」の連番は関数を使って作成することができます。

  • CODE関数「=CODE(文字列)」
  • CHAR関数「=CHAR(数値)」
  • CODE関数とCHAR関数の組合せ「=CHRA(CODE(文字列)+1)」
  • COLUMN関数「=COLUMN(参照)」
  • COLUMN関数とCHARA関数の組合せ「=CHARA(COLUMN()+数値)」

 

アルファベット「ABC…」の連番作成をあきらめていた方お試しください。

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。