「よくできたね!」と言ったその一言が、実は子どもの成長を止めてしまうこともある──そんな驚きから始まった、私の「ほめ方・叱り方」見直し大作戦。子育ては愛情と努力だけではうまくいかない。ときには「よかれと思って」が裏目に出ることもあるのです。そんな中出会ったのが、オックスフォード児童発達心理学博士・島村華子さんの著書『自分で出来る子に育つほめ方叱り方』。子どもの内なる力を引き出すために、大人ができることとは?本書に学んだ気づきを、日常のエピソードとともにご紹介します。(イラスト:Image by pch.vector on Freepik

子どもにとって「正しいほめ方」とは?

-「すごいね!」の落とし穴

ある日、娘が絵を描いて「見て見て!」と駆け寄ってきた。

私は「すごく上手!」とすぐに反応。

すると次の日、
描いた絵に「これ、すごい?」と尋ねてきた。

「上手いかどうか」が彼女の基準になってしまったのだ。

島村さんによれば、
こうした結果への評価は、
子どもを「評価待ち」にしてしまうリスクがあるという。

 

大切なのは、
プロセスや努力に注目すること。

「この色を選んだのはどうして?」
「昨日よりも線がはっきりしてるね」といった声がけが、
子どもの自己肯定感と主体性を育てる鍵になる。

子どもの「やってみよう!」を応援するには、
評価ではなく観察と共感が必要なのだ。

「叱る」は「怒る」ではない

-感情ではなく価値を伝える

私が一番反省したのは、
「なんでこんなことしたの!?」とつい怒鳴ってしまった日のこと。

お菓子を隠れて全部食べてしまった次女を前に、
怒りのスイッチが勝手に入ってしまった。

けれども、
叱ることと怒ることは全く別物だと島村さんは言う。

叱るとは、子どもに行動の結果やその意味を理解させ、
次にどうするかを考えさせること。

「お菓子を全部食べると、
家族の分がなくなって困るよね。
次からどうしようか?」というふうに、
冷静に対話する姿勢が大切だという。

 

大人の感情をぶつけるのではなく、
子どもと一緒に考える。

これは、
自分自身の感情マネジメントのトレーニングでもある。

叱ることは、
実は親も育つチャンスなのかもしれない。

子どもの「自分軸」を育てるコミュニケーション

-「あなたはどう思う?」と問いかける習慣

ついつい、
大人は「こうしなさい」「これはダメ」と、
指示や判断を先に出してしまう。

けれど、
それでは子どもはいつまでも自分で考える力を持てない。

島村さんが強調するのは、
子どもの内側から答えを引き出す関わり方。

たとえば、
「お友達に貸せなかったけど、どう思った?」
「今日の遊び、楽しかった?どんなところが?」と、
問いかけるスタイルを意識すること。

これは、子どもの視点を尊重し、
自分の気持ちや考えを言語化する練習にもなる。

 

答えが出なくてもいい。

「自分の気持ちに気づく」ことが、
子どもの自律と人間関係の基礎をつくるのだ。

また、「あなたはどうしたい?」と問うことで、
責任感や選択の力も育っていく。

親子の会話が、
未来の力になる。

今回のまとめ

-正解ではなく共感と対話

子どもをどうほめ、
どう叱るか──

それは、単に技術の問題ではなく、
大人がどれだけ子どもに向き合い、
自分の価値観を見直せるかという問いでもある。

島村さんの本には、理論だけでなく、
実際の声かけ例や場面ごとのアドバイスも豊富に紹介されており、
「今からでもできること」がたくさん詰まっている。

子どもが自分で考え、選び、
行動できるように。

親である私たちも、
「ほめる」「叱る」という行為を通して、
学び、変わっていける。

正解を押し付けず、
共に考える関係こそが、
未来へと続く親子の信頼を育むのだと思う。

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。