宮崎駿監督が「もう一度描かなくちゃ」と、引退を撤回してまで届けた映画——それが『君たちはどう生きるか』です。タイトルだけ聞くと、なんだか哲学っぽくて難しそうに感じるかもしれません。でも、この映画に込められているのは、「どうやって前を向いて生きていくのか」という、誰にとっても身近で大切な問いでした。子どもにも、そして長い人生を歩んできた私たち大人にも、心にすっと染みるメッセージが、たっぷり詰まっている。そのメッセージの中身を、私の主観ではありますが、エッセイ風ブログによせてシェアしたいと思います。

悲しみの先にある“再出発”

-大切な人を失った時、
どうやって生きていくか

主人公は「眞人(まひと)」という少年。

 

彼は、火事で母親を亡くしてしまい、
心に大きな悲しみを抱えたまま、
疎開先の古い屋敷で新しい暮らしを始めます。

そしてその屋敷で、ある日、
口の悪い「青サギ」に出会い、
不思議な世界へと誘われていくんです。

 

そこから眞人の冒険が始まります。

 

この映画のテーマの一つは、
「喪失と再生」。

大切な人を失ってしまった時、
私たちはどう心を立て直せばいいのか。

眞人の旅は、まるで心の中を、
旅しているようにも感じられます。

誰かの正解じゃなく、自分の気持ちを信じる

-自分の人生、
自分で選んでいいんだよ

物語の中で、眞人は、
何度も選択を迫られます。

「誰かを助けるか、自分を守るか」、
「本当のことを信じるか、楽な方に流されるか」――。

 

そして、青サギはときどき嘘をついたり、
意地悪だったり。

でもそれは、眞人が自分の心に向き合うための、
大切なきっかけだったんです。

 

この映画が問いかけてくるのは、
「あなた自身は、どう生きたいの?」ということ。

子どもだからって、大人だからって、
誰かの決めた道をただ歩けばいいわけじゃない。

 

自分で考えて、自分で選ぶ。

その勇気を、改めて、
思い出させてくれるような作品に思うのです。

心の中の風景が、ファンタジーになって現れる

-不思議な世界に込められた、
本当の気持ち

この映画の中には、
びっくりするような不思議な世界が広がっています。

空に浮かぶ塔、しゃべるインコ、
時間の感覚もゆがんだような空間。

でもそのひとつひとつが、
ただ奇妙なだけじゃないんです。

まるで、眞人の心の奥にある不安や怒り、
寂しさや希望といった感情が、
そのまま“形”になって現れているように見えました。

 

私たち大人も、ふとしたときに感じる、
「モヤモヤ感」や「孤独感」。

それって、心の中にしか存在しないからこそ、
向き合うのが難しいものですよね。

でもこの映画は、そうした、
“目に見えない気持ち”を、
丁寧に描き出してくれているのではと思うのです。

今回のまとめ

-自分の心に、
そっと耳を澄ませてみる

答えはいつだって、
自分の中にあるのかもしれない。

 

映画の最後、眞人は、
自分の気持ちに素直になって、
現実の世界に戻ってきます。

そこには“完璧な答え”なんてありません、
でも、確かに彼の目は変わっていました。

きっと、前より少しだけ強くなったんだと思います。

 

私たちも、人生のなかで迷ったり、立ち止まったり、
時には後ろ向きになったりすることがありますよね。

そんなときこそ、「私はどう生きたい?」って、
自分に問いかけてみるといいのかもしれません。

 

この映画は、難しいことを押しつけてくるのではなく、
「あなたのままでいいんだよ」と、
そっと背中を押してくれるようなやさしさがありました。

 

あとがき:

宮崎駿監督が最後に私たちに贈ってくれたこの作品。それは「君たちはどう生きるか?」という問いかけとともに、「あなたは、あなたのままでいい」という、やさしくて大きなメッセージでもあったように思います。「答えは外ではなく、私の内にある」。不思議に思うのは、仏教、瞑想、マインドフルネス、座禅、禅、引き寄せの法則、量子力学、すべてがそう。行き着く先は、外でなく内だということ。自分に向き合うことの重要さ、そこに何があるのでしょうね。

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いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。