「今を生きる」ってよく聞くけれど、実際どうすればいいのか…。そう考えながら、気がつくと過去を悔やんだり、未来を心配したりして、目の前の時間をちゃんと味わえていない。そんな自分に気づく瞬間、ありませんか? 五十川幸導さんの『今を生きる練習』は、その名前の通り「練習」として“いまここ”を取り戻すヒントを教えてくれる本です。今日はそのエッセンスをエッセイ風にご紹介します。
時間は「直線」ではなく「点」で生きる
私たちは「人生は過去から未来へ
流れていく直線」だと思い込んでいます。
昨日があって今日があり、
今日があって明日がある、と。
でも実は、私たちが生きているのは
「点」でしかありません。
呼吸をしているのも、感情が湧き上がるのも、
五感で味わえるのも、ぜんぶ「今」の一点。
過去は記憶にすぎず、
未来は想像でしかない。
けれど私たちはその「記憶」と
「想像」に振り回されてしまい、
肝心の「点」をすり抜けてしまうのです。
例えば、食事をするとき。
「この前も同じメニューだったな」
「明日はカロリー抑えないと」と
頭の中で考えていると――
目の前の一口がどんな味なのか、
香りや舌触りはどうか、
という体験を逃してしまう。
そんな小さな瞬間が積もり積もって、
「生きてる実感」を薄めてしまうのです。
だからこそ、意識的に
「今この一口を食べている」と点に
フォーカスすることが、人生の濃度を
高める練習になるのだと説かれています。
思考の暴走を止める“今”へのアンカー
私たちの脳はいつも忙しく働いています、
反省、後悔、不安、期待、計画、妄想…。
思考は放っておくと、まるで
暴走列車のようにどんどん先へ進みます。
その結果、心は「今」から離れていく。
五十川さんは「アンカー」を
使うことをすすめています。
アンカーとは、船が流されないよう
にする錨(いかり)のこと。
私たちにとってのアンカーは、
呼吸や体の感覚です。
深く息を吸って、吐く。それだけで、
思考のスピードが落ち、
心が「今」に戻ってきます。
あるいは、足の裏が床に触れている感覚や、
手がカップを持っている感覚を意識することも
アンカーになります。
「ここにいる」という実感を
思い出す小さなきっかけを、
自分の生活の中に散りばめておくことが、
暴走しがちな思考を穏やかに整える方法なのです。
未来をつくるのは「今この瞬間」の積み重ね
「今に集中したら未来の準備が
できないんじゃないか」と
不安に思う人もいるでしょう。
でも、五十川さんは
むしろ逆だと伝えます。
未来は「今」の積み重ねでしかないのです。
例えばダイエットを考えてみましょう。
「夏までに痩せなきゃ」と思うと、
未来のイメージばかりが膨らんで
プレッシャーになります。
でも、「今この一口をゆっくり味わう」
「今10分だけ歩いてみる」といった行動を
積み重ねることが、
結局は理想の未来につながる。
未来は、頭の中で考えすぎるものではなく、
「今」をどう生きるかによって
自然と形づくられていくものだという視点です。
「未来を変えたいなら、今を変えること」。
それがシンプルで確実な答えだと気づかされます。
今回のまとめ
『今を生きる練習』が教えてくれるのは、
難しいテクニックではなく、
「点」を意識して「今」に戻ること。
その練習を続ければ、
過去や未来に引きずられず、
人生の濃度を高めることができます。
呼吸に意識を向ける、体の感覚を感じる、
小さな行動を積み重ねる──
そうした習慣こそが、
「生きている実感」を取り戻すカギになるのです。
あとがき:「今を生きる」なんて、スピリチュアルな言葉に聞こえるかもしれません。でも実際は、もっとずっと地に足のついた「生活の練習」なのだと思います。目の前のごはんをしっかり味わうこと、誰かの話を途中でスマホを見ずに最後まで聞くこと、夜空の星をただ眺めること──そうした日常の小さな一瞬に心を預けてみる。その積み重ねが、自分を軽くし、人生を豊かにしてくれる。「今を生きる練習」は、誰でも今日からできる。この記事を読んだあなたが、ひと呼吸だけでも「今」に戻る時間を持てたら、それがきっと最初の一歩になるのだと思います。
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いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。







