今回のテーマは、エクセルVLOOKUP関数とIF関数の組合せです。エクセル関数を使っている中、計算結果がエラー表示になることがあります。検索値のセルが空白が原因ですが、空白のときには空白を表示させたい。このとき、もっとも一般的に使われるのがVLOOKUP関数とIF関数の組合せです。それぞれの関数式の入力を手順を追って解説します。関数の組合せ方法のヒントになればとご紹介します。
目次(ページコンテンツ)
VLOOKUP関数のエラーを空白表示にしたい
VLOOKUP関数の結果でエラーになる場合があります。
エラー表示で見えにくい表になってしまう
社員名簿の「所属№」を入力すると、所属コード表から「所属名」が転記されます。
D列にVLOOKUP関数が入力されているからです。
ところで、エラー表示になってしまいます。
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IF関数とVLOOKUP関数の組合せでエラーを空白表示に
問題解決方法がこちら。
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つまり、
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VLOOKUP関数を入力する
所属№を検索して、所属コード表の2列目の所属名を転記するVLOOKUP関数を入力してみましょう。
関数名を入力する
D4セルに「=VL」と入力する。
「VLOOKUP」と関数名がピックアップ表示される。
ここで、
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関数名が入力されます。(直接入力しても構いません)
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検索値を指定する
C列にはあらかじめ社員IDが入力されています。(一部空白になっている状態)
この「所属№」が検索値になります。
検索値になるC4セルを指定しカンマを入力する。
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範囲を指定する
範囲は「所属コード表」です。
ドラッグして範囲指定する。
範囲が入力される。
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範囲は固定する必要があるので絶対参照にします。
相対参照、絶対参照についてはこちら↓↓↓
【Excel数式の入力】5分で分かる!エクセルの相対参照と絶対参照の使い分け
ファンクション「F4」キーを押し絶対参照(範囲を固定)にする。
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カンマ「,」を入力する。
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列番号を指定する
範囲指定した元の表「所属コード表」の「所属名」は左から2列目です。
列番号とカンマ、「2,」と入力する。
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検索方法を指定する
検索方法を指定します。
ここでは、完全に一致する「FALSE」を指定します。
「FALSE」は数字の「0」でも可。
「FALSE」と入力し「Enter」キーを押します。
自動的に「)」がついて入力されます。
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ドラッグしてコピーする
関数式が入力されているD4セルの右下の「■」ハンドルマークを
所属名が転記完了
所属コード表の「所属名」が社員名簿の「所属名」に転記されました。
社員名簿の所属№が空白セルは転記した所属名セルはエラー表示になってしまいます。
次に、IF関数を組合わせて空白には空白表示にしてみましょう。
検索値が空白のときには空白表示にする
IF関数を組合わせて、検索値が空白のときには空白表示にします。
IF関数の構成
IF関数の構成は、引数が3つが基本。
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論理式(条件)は「指定セルが空白」。(空白は「””」(ダブルクォーテーション)を使います)
真の場合は(条件が合えば)「空白を表示する」。
偽の場合は(条件が合わなければ)「VLOOKUP関数を実行する」です。
つまり、IF関数とVLOOKUP関数の組合せの構成は次のようになります。
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次に、上記IF関数とVLOOKUP関数の組合せを実際に入力してみましょう。
IF関数を入力する
先に入力したVLOOKUP関数の前にIF関数の関数名を入力する。
VLOOKUP関数の前に「=IF」と入力するとIFではじまる関数名がピックアップ表示されます。
「IF」を選択したところで「Tab」キーを押す。
IF関数の関数名が挿入される。
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論理式(条件)を入力する
論理式(条件は)、「C4セルが空白」(C4=””)です。
空白は「””」(ダブルクオーテーション)を使います。
「,」(カンマ)を挿入する。
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「真の場合」を入力する
C4セルが「空白」の場合は「空白」にします。
IF関数名と論理式に続き「””,」と、「””」ダブルクオーテーションと「,」カンマを入力する。
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「偽の場合」を入力する
「偽の場合」は、先に入力したVLOOKUP関数のままです。
VLOOKUP関数の関数名を入力します。
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数式修正ボタンを押して修正をする
「Enter」キーを押します。
エラーメッセージが表示されます。
最後の「)」(カッコ閉じ)が足りないからです。
「(」が2つなので、「)」も合わせます。
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「はい」を押して修正します。
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ドラッグしてコピーする
関数式が入力されているD4セルの右下の「■」ハンドルマークをドラッグする。
「■」ハンドルマークをダブルクリックでも同様に関数式がコピーされる。
検索値が空白なら空白表示に
検索値(社員名簿の「所属№」)が空白なら空白表示。
そうでなければVLOOKUP関数を実行して所属コード表から「部署名」を転記する。
IF関数とVLOOKUP関数の組合せで「エラー」表示の問題が解決となりました。
IF関数を使って空白なら空白は別の関数や計算式にも利用することができます。
今回のまとめ
というわけで、今回は以上です。
今回の問題は、VLOOKUP関数を使った際の「エラー」表示。
表が見づらくなるので空白ならば空白表示にしたい。
解決策は、
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IF関数の構成は、
=IF(論理式,真の場合,偽の場合) |
IF関数とVLOOKUP関数の組合せは、
VLOOKUP関数とIF関数の組合せ、使い倒してみましょう。
いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。