今回のテーマは、エクセルVLOOKUP関数で0やエラー表示を両方ともまとめて空白表示にする方法のご紹介です。VLOOKUP関数を利用している際、ときに結果が0やエラー表示になってしまうことがあります。それぞれに対応するためにIF関数などと組合せで空白表示にすることができますが、いっそのこと両方まとめて空白表示にしてしまいたい。そんな裏技のご紹介です。

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VLOOKUP関数の0とエラーを空白表示にしたい

VLOOKUP関数の結果で0やエラー表示になる場合があります。

0やエラー表示がわずらわしい

下図のように、社員名簿の「所属№」に所属コードを入力すると、所属コード表から「所属名」が転記されます。

社員名簿のD列にVLOOKUP関数が入力されているからです。

 

VLOOKUP関数の基本はこちら↓↓↓

表から該当データを転記するVLOOKUP関数

 

ところで、下図のように0やエラー表示になってしまう場合があります。

  • 社員名簿の所属№が空白なのでエラー表示になってしまう。
  • 範囲である所属コード表の「所属名」に空白があるので0表示となってしまう。

 

この0やエラーをまとめて空白表示にしたい。

0とエラーを空白表示に変えるVLOOKUP関数の裏技

この裏技はVLOOKUP関数とIFERROR関数の組合せの中で使います。

 

VLOOKUP関数と「IF関数」の組合せで「エラーを空白表示にする方法」はこちら↓↓↓

 

VLOOKUP関数と「IFERROR関数」で「エラーを空白表示にする方法」はこちら↓↓↓

 

「0を空白表示にする方法」はこちら↓↓↓

  • 【Excel関数】5分でわかる!VLOOKUP関数で0表示を空白にする

 

0もエラーも空白にする場合にもIFERROR関数を使うのですがちょっとした裏技を加えます。

 

IFERRO関数の構成はこちら、

  • IFERROR(値,エラーの場合の値)

 

IFERRO関数の引数「値」にVLOOKUP関数を組み入れます。

 

裏技はここで、VLOOKUP関数の数式の後に「&””」を入力します。

  • IFERROR(VLOOKUP( )&””,””)

 

&””」は、場面によって、覚えておくととても便利です。

  • 「&””」は、数式の後ろに付けると「数式が返す値を文字列にする」ことができる。
  • 返ってくる値が0の時には、これを付けると空白になる。

 

次に、この裏技を使って0とエラーを空白にする組合せの入力方法をご紹介します。

VLOOKUP関数を入力する

先に、VLOOKUP関数の入力から。

VLOOKUP関数の構成は、

  • =VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)

関数名を入力する

まずはVLOOKUP関数の関数名から。

 

D4セルに「=VL」と入力する。

「VLOOKUP」と関数名がピックアップ表示される。

 

ここで、

  • 「Tab」キーを押す。

 

関数名が入力される。(直接入力しても構いません)

  • =VLOOKUP(

検索値を指定する

次に引数、検索値を入力します。

 

社員名簿のC列には一部を除いてあらかじめ所属№が入力されています。

この「所属№」が検索値になります。

 

検索値になるC4セルを指定しカンマを入力する。

  • =VLOOKUP(C4,

範囲を指定する

次の引数、範囲は「所属コード表」です。

 

ドラッグして範囲指定する。

式に範囲が入力される。

  • =VLOOKUP(C4,H3:I9

 

指定した範囲は固定する必要があるので、

  • 範囲は絶対参照にする。

 

相対参照、絶対参照の詳細についてはこちら↓↓↓

【Excel数式の入力】5分で分かる!エクセルの相対参照と絶対参照の使い分け

 

ファンクション「F4」キーを押し絶対参照(範囲を固定)にする。

  • =VLOOKUP(C4,$H$3:$I$9

 

カンマ「,」を入力する。

  • =VLOOKUP(C4,$H$3:$I$9,

列番号を指定する

次は列番号、範囲指定した元の表「所属コード表」の「所属名」は左から2列目です。

 

列番号とカンマ、「2,」と入力する。

  • =VLOOKUP(C4,$H$3:$I$9,2,

検索方法を指定する

最後に、検索方法を指定します。

 

ここでは、完全に一致する「FALSE」を指定します。

「FALSE」は数字の「0」でも可。

 

「FALSE」と入力し「Enter」キーを押します。

自動的に「」(カッコ閉じ)がついて入力されます。

  • =VLOOKUP(C4,$H$3:$I$9,2,FALSE)

ドラッグしてコピー

D4セルの右下の「■」ハンドルマークをドラッグ。

 

  • 入力した数式がコピーされます。

0表示になってしまう

式がコピーされ、社員名簿の「所属№」を検索して、所属コード表の「所属名」が転記されました。

 

所属名が「0」や「エラー」表示になってしまっているセルがあります。

  • それぞれ参照先が空白だからです。

 

次に、0とエラーを空白表示にするIFFERO関数との組み合わせの入力手順を紹介します。

IFFEROR関数と裏技で0とエラーを空白表示にする

VLOOKUP関数とIFFERROR関数と裏技の入力方法を順を追って紹介します。

IFFERRO関数の構成

IFERROR関数の構成は引数が2つ。

  • IFFERROR(①値,②エラーの場合の値)

つまり、

① 値・・・VLOOKUP関数
② 値がエラーの場合の値・・・空白(””)にする

 

このままでは0の場合に空白にすることができません。

 

そこで、VLOOKUP関数に「&””」を付けくわえます。

  • IFERROR(VLOOKUP( )&””,””)

 

「&””」は、数式の後ろに付けると「数式が返す値を文字列にする」ことができる。

  • 返ってくる値が0の時には、これを付けると空白になる。

 

次に、上記VLOOKUP関数とIFFERROR関数の組合せを実際に入力してみましょう。

IFERROR関数を入力する

先に入力したVLOOKUP関数の前にIFERROR関数の関数名を挿入する。

 

VLOOKUP関数の前に「=IF」と入力するとIFではじまる関数名がピックアップ表示されます。

ここで、

  • 「IFERROR」を選択したところで「Tab」キーを押す。

IFERROR関数を入力する

IFEEROE関数の関数名が挿入されます。

 

先に入力のVLOOKUP関数の後に「&””,」を入力する。

  • =IFERROR(VLOOKUP(C4,$H$3:$I$9,2,FALSE)&””,

エラーの場合の値を入力する

IFERROR関数の次の引数は「エラーの場合」、空白表示にします。

 

空白は「“”」(ダブルクオーテーション)を使います。

「)」(カッコ閉じ)を入力し「Enter」キーを押します。

  • =IFERROR(VLOOKUP(C4,$H$3:$I$9,2,FALSE)&””,“”)

ドラッグしてコピーする

関数式が入力され指定通り転記されました。

 

関数式が入力されているD4セルの右下の「■」ハンドルマークをドラッグする。

「■」ハンドルマークをダブルクリックでも同様に関数式がコピーされる。

0とエラーが空白に表示されます

0もエラーも空白になり見やすくなりました。

VLOOKUP関数関連記事

本ブログのVLOOKUP関数関連記事はこちら。↓↓↓

今回のまとめ

というわけで、今回は以上です。

 

VLOOKUP関数を使った際の0やエラー表示をまとめて空白にする裏技方法のご紹介でした。

 

裏技は、VLOOKUP関数の数式の後に「&””」を入力します。

  • IFERROR(VLOOKUP( )&””,””)

 

&””」は、場面によって、覚えておくととても便利です。

  • 「&””」は、数式の後ろに付けると「数式が返す値を文字列にする」ことができる。
  • 返ってくる値が0の時には、これを付けると空白になる。

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。