「気がつけば、スマホに吸い込まれてる」。これ、私だけじゃないよね?電車の中、信号待ち、トイレの中まで……スワイプする指は、もはや呼吸の一部。ちょっとしたスキマ時間にスマホを覗くと、あら不思議。世界のどうでもいいニュースと、友達のどうでもいいランチで埋め尽くされる。でも、そのスキマ、ほんとは「不安」や「退屈」だったりしない?哲学者・谷川嘉浩さんの『スマホ時代の哲学』は、この”スマホと私たちの精神”の関係を、めちゃくちゃ真面目に、でもどこかチャーミングに掘り下げてくれる一冊。スマホって便利だけど、便利以上の何かを、私たちはスマホに預けすぎてないか?そんな問いを、エッセイ風によせたブログでご紹介、一緒に考えてみたいと思います。

なぜ人はスマホで「退屈」を埋めたがるのか?

-スマホは退屈の“バケモノ退治”ツール?

 

私たち、なんでそんなに、
退屈を怖がるんだろう。

ちょっと時間ができたら、
まずスマホ。

行列に並んでても、信号待ってても、
何なら料理の煮込み時間でもスマホ。

 

谷川さんいわく、
「退屈」は現代人にとって“耐えがたい感覚”。

だけど、そこには、
哲学的な意味がある。

 

退屈って、実は、
「自分の本音」と向き合う瞬間。

なのに、私たちはそれを、
怖れてスマホに逃げ込む。

 

スマホを覗いてると、
なんとなく「何かしてる感」が得られるからね。

でもその「何かしてる感」、実は空っぽ。

中身のない充実感、
それがスマホの魔力。

「不安」をスマホでごまかす時代

-通知音が鳴らないと不安になるって、
どうなのよ。

 

夜、布団に入ってから、
「あの人、既読つけたけど返信こないな…」とか、
「インスタの投稿、いいね少ないな…」とか。

スマホは、安心をくれるどころか、
不安の製造機になっている。

 

谷川さんは、ここに、
哲学の大切な観点を持ち込む。

「不安」とは、
人間が“未来”を思うがゆえに感じる、
極めて人間らしい感情なんだと。

 

スマホはその“不安”に、
即席の応急処置をしてくれる。

でも、その場しのぎにすぎない。

 

通知が鳴らないときのザワザワ、
投稿に反応がない時の焦り…。

それは、むしろ、
スマホが“私たちの存在の脆さを、
あぶり出しているとも言える。

 

つまり、スマホがあることで、
「不安に対処できてるようで、むしろ増幅してる」、
という皮肉な現実があるってわけ。

「自己」と「他者」の境界があいまいに?

-SNSで“いいね”を集めるたび、
私は私じゃなくなる?

 

スマホ、とくにSNSの中では、
「他人からどう見られているか」が常に意識される。

「これはウケるかな?」、
「この投稿、ちょっと盛ってもバレないかな?」…って、
つい自分を演出しちゃう。

 

谷川さんが鋭いのは、ここ。

 

スマホ社会では、
“自己”がどんどん「他者のまなざし」によって、
構成されていくって指摘してる。

それって、自分が“自分”でいられる時間が、
どんどん減ってるってこと。

 

例えば、何気ないランチの写真を撮ってアップするとき、
「映えるかどうか」を気にしてしまう自分。

それってもう、自分の感覚じゃなく、
他人基準に乗っ取られてるってことじゃない?

スマホは便利だけど、
「本当の自分」をじわじわと削っていく、
静かな侵略者かもしれないのだ。

今回のまとめ

-スマホをやめろ、とは言わない。
ただ、使われるな。

 

谷川さんは、スマホを、
「悪」として断罪しているわけじゃない。

むしろ、その「依存の仕組み」や、
「心の隙間に忍び込む性質」を明らかにしながら、
こう問いかける。

 

“あなたはスマホを使ってる?
それとも、使われてる?”

その問いは痛い。

 

だけど、だからこそ、スマホに振り回されないために、
「自分の感情」や「退屈」や「不安」に、
ちゃんと向き合う時間を取り戻す必要があるのだ。

哲学って難しそうだけど、
「考えること」をやめたら、
全部スマホが“考えたフリ”をしてくれるようになる。

それって、ちょっと、怖いですよね。

 

あとがき:

スマホは手放せない。でも、スマホに“心”まで明け渡すのは、そろそろやめたい。谷川嘉浩さんの『スマホ時代の哲学』は、そんな私たちに「考える」という習慣を思い出させてくれる本でした。退屈を感じたとき、不安になったとき、ついポケットに手が伸びるその瞬間に、ちょっとだけ立ち止まってみよう。「なんで今、スマホ見ようとしてるんだっけ?」って。スマホを手に取る暇があったら寝ちゃう。小さな空き時間があったら呼吸法をやり、スマホの代わりに”手帳”を手に取るのです。それこそが、自分と語りあうひとり時間、小さな革命となるはずです。

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いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。