カウンセリングって、なんだか特別な場所で、特別な人が、特別なことをしてくれる……そんなイメージ、ありませんか?でも実際は、もっと地味で、もっと人間くさくて、もっと「生活の延長線」みたいな時間なんです。東畑開人さんの『カウンセリングとは何か 変化するということ』を読むと、「え、こんなにふつうなのに、こんなに効くの?」そんな驚きがじわじわと湧いてきます。とは言え、その“ふつうさ”の裏には深い視点があって、それがちゃんとわかると、私たちの日常のコミュニケーションにも使えるヒントが山ほどあるんですよね。というわけで今回は、同書の大事なポイントを、エッセイ漫画のモノローグ風にまとめてみました。

変化は「ゆっくり」しか起きないという現実

カウンセリングに来る人の多くは、
「今すぐ楽にしてほしい」
「今日この場でスッキリしたい」と思っています。

そりゃそうですよね、
しんどいから来るんですから。

 

でもねぇ、東畑さんは
言うわけです。

「変化は、急には起きませんよ」と。

 

本当デショウカ!?
と思う人もいるかもしれません。

でも実際、カウンセリングの世界では
“ゆっくりこそ最短”という不思議な逆転が起きます。

ゆっくり話す。
ゆっくり気づく。
ゆっくり変わる。

 

とは言え、その“ゆっくり”が
退屈かと言うと、そうでもない。

毎回の小さな気づきが積み重なって、
ある日ふっと「あれ、前よりちょっと楽かも」
という変化が訪れる。

 

カウンセリングとは、そういう“変化の芽”を
見逃さず、そっと支える時間でもあるんです。

ただ話すだけで何が変わるの?という疑問

「話すだけで変わるって、ほんと?」
そう思う気持ち、すごくわかります。

でもねぇ、私たちは普段、
自分の気持ちを“ちゃんと話しているようで、
ほぼ話してない”生き物なんですよ。

 

たとえば、誰かに愚痴を言っているときって、
本音のようで、本音じゃないことも多い。

「わかってほしい」気持ちが先走って、
言葉が少し盛られたり、削られたり。

 

カウンセリングでは、
その“少しのズレ”をていねいに
戻していく作業が起きます。

「そのとき、
どんな気持ちだったんですか?」

「ほんとは、
どうしたかったんでしょう?」

 

そうは言っても、そんなこと
普段聞かれないし、聞かれたら
ちょっと恥ずかしい。

でも、人は“ほんとうの言葉”を
吐き出したときにだけ、
変化が始まるんです。

そして驚くほどシンプルな話ですが、
“本音を言える場所がある”
それだけで人は回復していく。

 

「話すだけで変わる」なんて
信じられない、と人は言います。

でも、自分の気持ちをちゃんと
扱ってくれる他者の存在って、
人生の中で案外レアなんですよね。

カウンセラーは「助ける人」じゃないという真実

カウンセラーって
“救ってくれる人”のように思われがちですが、
東畑さんの立場はちょっと違います。

「助けるんじゃなくて、
“変化のプロセスに付き添う人”。」

 

とは言え、付き添うだけって聞くと、
なんだか頼りなく感じるかもしれません。

でもねぇ、付き添うって、
めちゃくちゃ難しいんです。

 

たとえば、

相手が苦しんでいるのに、
すぐにアドバイスしたくなる自分を抑える。

相手が泣いているのに、
「泣かないで」と言わず、ただそこにいる。

相手が怒っていても、
否定せずに受け止める。

 

冷静に考えると、
こんなこと、できないですよ。

でも、できる人がそこにいると、
人は安心しはじめます。

 

そうは言っても、
“自分を変えるのは自分だけ”。

カウンセラーはその時間に寄り添うだけで、
代わりに変わることはできない。

だからこそ、相手が一歩でも
前に進んだ瞬間に、誰よりも強く、
その変化を見届ける人なんです。

今回のまとめ

-変化は「関係性」がつくる小さな奇跡

 

結局、カウンセリングが何かと言えば、
「安心できる関係の中で、
自分の気持ちと向き合う時間」です。

とは言え、“関係だけで変わるなんて
甘い”と感じる人もいるでしょう。

でもねぇ、東畑さんの語る
エピソードを読むたびに、
「人って、人との関わりの中でこそ
変わるんだなぁ」としみじみ思います。

 

ゆっくり話す。
ゆっくり感じる。
ゆっくり理解する。

 

そんな時間の中で、
「自分でも気づかなかった自分」に出会い、
その自分が少しずつ、日常の行動を変えていく。

カウンセリングとは、
“自分で自分を取り戻すための、
心のリハビリ”そんな営みなのかもしれません。

そしてその変化は、劇的では
ないけれど、確かに起きる。

むしろ“劇的じゃないからこそ、
本物の変化”なんですよね。

 

あとがき:カウンセリングは、悩みを消す魔法ではありません。でも、“悩む自分を抱えて生きる方法”を一緒に見つける場所です。日々の生活の中で、ちょっと息苦しくなったとき、「ゆっくり話してみる」その小さな一歩が、案外いちばん大きな変化につながるのかもしれません。ひとり会議で手帳やノートに、今の素直な自分の気持ちを書くのもいいですね。自分の心と向き合う瞬間、あなたの心にも、そんな変化の風がそっと吹きますように。

 

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いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。