すぐに行動する人と「あとで」と先延ばしにする人がいます。この違いはその人の意思の強さであると思いきや、実は後回しにしない技術だというのです。どうして「後で」と先延ばしにしてしまうのか。すぐやる人になるのは努力ではなく技術を知ること学ぶことだというのです。すぐに行動に移す人の技術とは具体的にどんなものなのかご紹介します。
目次(ページコンテンツ)
なぜ人は後回しにするのか
人生で最も破壊的な単語は「あとで」である。
後回しにしない技術
著者は李 珉圭(イ・ミンギュ)氏。李 珉圭は心理学博士で臨床心理専門家でもあります。
檀國大学校特殊教育学科を卒業し、ソウル大学校大学院心理学科で臨床心理学の修士・博士の学位を取得。ソウル大学校学生生活研究所にカウンセラーとして勤めた後、朝鮮大学校医科大学精神科教授を経て、現在亜洲大学校心理学科教授として研究を続けて、2001年には第1回亜洲大学校講義優秀教授賞を受賞されています。(amazon商品の説明「著者について」より)
この本はよくある成功者のノウハウの本ではない。心理学者の先生の心理学的に人が後回しにするメカニズムを解明し分かりやすくその技術を解説してくれています。そこには、必ず行動が変わる理由が挙げられているのです。
後回しにする理由は、「後回しにしない技術」を持ち合わせていないからなのです。
成功者の共通点
成功者は素晴らしいアイディアを持ち合わせている。それは凡人にはない能力で、まさに真似のできないことと考えがちです。でも本書では、これを否定しています。
成功者と凡人の明らかな違いはアイディアの違いではなく実行力だと。いつかやるではなく、すぐに実行へ移していく実行力の力の差だと。
つまり、実行に移す”決心”の強さで”実行”し、それを”維持”し続ける違いで著者はまさに「後回しにしない技術」であると断言しています。
「後回しにしない技術」とは、「①決心」、「②実行」、「③維持」の3つの技術と具体的です。
後回しにしない3つの技術
後回しにしない技術の3つを深堀してみましょう。
後回しにしない技術①「決心する」
成功者の共通点はアイディアではなくすぐ動く行動、つまり後回しにしないのです。なぜ成功者はすぐに行動に移れるのでしょうか。ゴールがイメージで来ているから?いいえ、それはゴールではなくプロセスがイメージで来ているからです。
「自分はそれを本当にやりたい」と決心、覚悟があるからなのです。
「ダイエットでやせたい」、「そろそろ禁煙をしたい」などと漠然とした願望ではなく、「20㎏ダイエットするために5つのことを今からはじめます」、「今から医者に行き私にあった禁煙プログラムをはじめます」と、具体的なプロセスが明確にイメージできているからこそ後回しにならない。
後回しにする人は「いつか夢は叶う」と思っている、成功者は「何をすべきか」がわかっている。
後回しにしない技術②「実行する」
後回しにすることなくすぐに実行するには、「スタートのデッドラインを決めること」と、「ウォーミングアップ禁止」です。
後回しにせずすぐに実行するためにゴールの期限を決めるのではなく、スタートのデッドラインを決めるのです。つまり、いつまでに必ず始めるとスタートの期限を決めるということです。
その上で、ようやくスタートを切るタイミングで注意すべきが「ウォーミングアップの禁止」です。ウォーミングアップとは、例えば「さぁ、勉強するぞ」と机に座った瞬間、「その前に机の片づけから・・・」と、余分なウォーミングアップをはじめてしまうということです。
片づけ始めたら思いがけないマンガ本が目に入り、勉強そっちのけでマンガ本を読みふけってしまうなんてことになるからです。机の片づけは勉強した後がが鉄則であります。
後回しせず実行するためには、スタートのデットラインを決めること、ウォーミングアップは禁止です!
後回しにしない技術③「維持する」
やっとの思いで重い腰を上げたのはいいのですが、始めたと思ったら続かない。後回しにしておきながら、またつまづき継続できない、もはやゴールを見失うほどに。それは、すでにゴールから目をそらしてしまうからです。
本書では、維持するためにはゴールから目をそらさないことだと提言しています。
ゴールから目を離さないためには、自己イメージを高く持つマインドが必要。そのためには、自分で発する言葉がキーワード。自分の言葉が自己イメージを作る、自分の声が大事になるというのです。
「私はなにをやってもダメ」と言ってはいけません。「私にはそれができる」と肯定感が必要で言い続けるのです。
実行を維持するために「ゴールから目をそらさない」こと、ウソでもいいから「私はできると」言い続けることです。
私の感想
知人に感心するほど「すぐやる」人がいます。彼は、やることが起きるととにかく手をつけます。それが難しい課題であっても、ややこしい問題であっても、苦手なことでもすぐ手をつけます。
かなり忙しい時には、忙しい方か手をつけた方かのなにかしらを得意とする仲間に応援してもらいます。つまり、手をつけたことを何らかの手段で止めることなく進めます。
その行動力の源は、あまり考えないようにも見えます。いつまでにとか、ちょっと今は無理とか、マジでとか、まったくもって反応しないように見えます。ただただ、きたものに手をつけるのです。
彼はやることなすことこの調子ですから、後回しにするということはありません。本人もその素晴らしい才能であることすら気にすることなく黙々とはじめるのです。
なんでも後回しにする私にとって彼は、まさしく”神様”のように見えるのです。
(marusblog記事紹介)
http://marus.info/thinking-power-note/
http://marus.info/speak190210/
http://marus.info/amazon-powerpoint/
今回のまとめ
後回しにしてしまうのは性格でも心の弱さでもなく技術であることでした。著者は李 珉圭(イ・ミンギュ)氏。李 珉圭は心理学博士で臨床心理専門家でもあります。本書「後回しにしない技術」では、20もの技術が紹介されています。どれもなるほどと思うものばかり納得できます。
今回は特にその中でも柱となる3つをセレクトしてご紹介させていただきました。「後回しにしない技術」とは、「①決心」、「②実行」、「③維持」の3つの技術でした。
やるぞと決心したことは具体的な行動プロセス。目指すゴールに目をそらすことなく自分を励まし、「私にはできる」と自分に言い聞かせて突き進む。成功者が行っているこれらの技術、理解すればこそ誰しもできることなりでした。
人生で最も破壊的な単語は「あとで」であるが身に染みます。
いかがでしたでしょうか?
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