本書は、著者が母から受け取った、たった一つの教えを軸にしています。それは「喜ばれる人になりなさい」という、短くて深い言葉です。帯には「読み終えたあと、思わず母に電話をした」とあり、編集者は「五回泣いた」と語っています。その言葉どおり、本書は心の奥にそっと触れてきます。成功や才能の話ではありません。どう勝つかより、どう在るかを問う物語です。私たちは日々、ちゃんと頑張っているのに、なぜか報われないと感じることがあります。その苦しさの正体は、評価を求めすぎる心かもしれません。本書は、誰かを喜ばせる生き方が、巡り巡って自分を救うと教えてくれます。読み終えたあと、大切な人の声が聞きたくなる理由が、そこにあります。静かで、やさしく、けれど確かな芯をもつ一冊。今日はこの考えを、日常に落とす言葉で綴ります。
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すべてを手に入れた人が最後に学んだ「心」の授業
「もっと稼げたら安心できるはず」「成功したら、きっと満たされる」。そんな思いを胸のどこかに抱えながら、今日も私たちは日常を生きている。本書『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』は、意外にもお金の増やし方や成功法則の本ではない。むしろその逆で、すべてを手に入れた人たちが、最後に立ち止まり、静かに向き合うことになった「心」の話だ。富や地位を得た先で彼らが気づいたのは、外側をどれだけ整えても、内側が追いついていなければ、幸せは長居してくれないという事実だった。その気づきは、億万長者でなくても、朝のキッチンや通勤電車の中で、じゅうぶん自分ごととして味わえる。そんな予感を抱かせながら、ページは静かに進んでいく。
大人こそ観てほしい。宮崎駿の『君たちはどう生きるか』が胸に沁みた理由
宮崎駿監督が「もう一度描かなくちゃ」と、引退を撤回してまで届けた映画——それが『君たちはどう生きるか』です。タイトルだけ聞くと、なんだか哲学っぽくて難しそうに感じるかもしれません。でも、この映画に込められているのは、「どうやって前を向いて生きていくのか」という、誰にとっても身近で大切な問いでした。子どもにも、そして長い人生を歩んできた私たち大人にも、心にすっと染みるメッセージが、たっぷり詰まっている。そのメッセージの中身を、私の主観ではありますが、エッセイ風ブログによせてシェアしたいと思います。




