
「もっと稼げたら安心できるはず」「成功したら、きっと満たされる」。そんな思いを胸のどこかに抱えながら、今日も私たちは日常を生きている。本書『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』は、意外にもお金の増やし方や成功法則の本ではない。むしろその逆で、すべてを手に入れた人たちが、最後に立ち止まり、静かに向き合うことになった「心」の話だ。富や地位を得た先で彼らが気づいたのは、外側をどれだけ整えても、内側が追いついていなければ、幸せは長居してくれないという事実だった。その気づきは、億万長者でなくても、朝のキッチンや通勤電車の中で、じゅうぶん自分ごととして味わえる。そんな予感を抱かせながら、ページは静かに進んでいく。
手に入れても、心は満たされなかった
本書を読みながら、
私は自分の過去を思い出していた。
あれができたら、
これを達成したら、
ようやく落ち着ける。
そんなふうに、
幸せをいつも未来に
預けてきた気がする。
億万長者たちも
同じだったという。
収入が増え、
選択肢が増え、
自由が増えても、
なぜか心は忙しいままだった。
もっと守らなきゃ、
もっと失わないようにしなきゃと、
安心とは反対の方向に力が入ってしまう。
満たされない原因は、
足りないからではなく、
立ち止まらないから。
そう気づいた瞬間、
彼らはようやく「今」に
戻ってきたのだと思う。
私も最近、
コーヒーを飲みながら
スマホを見ずに、
ただ湯気を眺めてみた。
ほんの数十秒なのに、
不思議と心が少し緩んだ。
満たされるとは、
増やすことではなく、
感じることなのかもしれない。
心は、訓練しないと暴走する
本書では、
心は放っておくと
勝手に不安や比較を始める、
と何度も語られている。
たしかに、
何も起きていないのに、
頭の中だけで最悪の未来を
上映している夜がある。
主演も脚本も監督も自分。
観終わったあと、
なぜかぐったりしている。
億万長者たちは、
瞑想や呼吸、
静かな時間を通して、
心を観察する練習を始めたという。
心を黙らせるのではなく、
ああ、今こんなことを
考えているなと気づくだけ。
私も真似して、感情がざわついたときに、
これは怒りだな、これは不安だな、
と心の中でラベルを貼ってみた。
すると感情と少し距離ができて、
飲み込まれずに済む。
心は敵ではない。
ただ、放置すると
暴走しがちな相棒なのだ。
本当の豊かさは、静かなところにある
成功者たちが最終的に
たどり着いたのは、
シンプルな生活だった
という話が印象に残る。
派手なものを減らし、
人間関係を絞り、
予定に余白をつくる。
すると、
今まで聞こえなかった心の声が、
ようやく聞こえてくる。
私自身、予定がぎっしり
詰まっていた頃より、
何もしない午後のほうが、
アイデアも感謝も自然と
湧いてくることに気づいた。
豊かさは、
足し算ではなく引き算。
そんな言葉が、
体の内側にすっと落ちてくる。
静けさは、贅沢品だ。
けれどお金を出さなくても、
深呼吸ひとつで手に入る。
今回のまとめ
-心に戻るという選択
この本が伝えているのは、
特別な成功論ではない。
むしろ、誰もが何度も
通り過ぎてきた場所に、
もう一度戻ろうという誘いだ。
今ここにある感覚、
呼吸、体の重み。
そこに注意を向けるだけで、
人生の手触りは変わり始める。
忙しさや不安に飲み込まれ
そうなときほど、心に戻る。
それは逃げではなく、
前に進むための静かな準備なのだと思う。
あとがき:幸せは追いかけるものではなく、立ち止まったときに、後ろからそっと追いついてくるもの。今日のどこかで、ほんの一瞬、立ち止まってみよう。それだけで、もう授業は始まっている。
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いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。






