今回のテーマは「バカの壁」です。450万部突破、平成で一番売れた新書が養老孟司氏著書の「バカの壁」です。「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若
者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからであると本の要約。スマホ片手の現代人にこそ読み直すべき意味、知るべき著者の提言はなにか。「バカ」と言われて気分のいい人はいませんが、「バカの壁」に登場する「バカ」はそうも言っていられません。本書を要約してご紹介します。

スポンサードリンク

「バカの壁」の3つの特徴

バカの壁の3つの特徴とは!?

  1. 自分には関係がないと情報を遮断し、ググった情報だけでわかった気になりがちな人。
  2. わけのわからない自分の個性なるものを大事にして、相手の気持ちを分かろうとしない人。
  3. 唯一無二の答えがないこの世の中で、自分だけがその答えを持ってていると思いがちな人。

それぞれの解説をご紹介します。

わかった気になりがちな人

観て聴いて完全にわかった気になるバカ。

 

もちろんわかっているわけではなく、
わかったような気になっているだけ。

 

それに気づいていない。

 

そして、自分に関係のない情報をとっとと遮断してしまう。

  • 自分には関係ないと思った瞬間に「バカの壁」がそびえたつ

 

バカの壁に囲まれてその向こうにある真実を見ようともせず、
知識を広げる幅を日々逃してしまっている。

 

自分には関係がないと思った瞬間にバカな壁がそびえ、
想像する力さえ失ってしまうのだと。

 

バカな人は、バカの壁の向こうの自分の知らない世界を知ろうとしない思考停止の状態である。

わけのわからぬ個性を大事にしたがる人

「自分らしく生きる」とか「独創性」を大事にしがちな風潮があるなか、
成功者は人と違う個性を伸ばしたから成功できたともよくいいます。

 

ところが著者養老孟司氏は、
『「個性を伸ばせ」なんてのはうそっぱち!』と、ハッキリと切り捨てています。

  • 個性は個性でも成功する人の個性とは、世間の皆が理解できる喜ぶものに限ると

 

脳科学者の著者養老孟司氏は、

  • そもそも個性なんてのはめちゃくちゃ曖昧なもの
  • 個性をグイグイ伸ばせば周りの人から迷惑がられるだけ

 

そうとも断言しているのです。

 

大切なのはわけの分からない個性なるものを伸ばすことではなく、
人の気持ちを想像できる個性力を磨けと解説してるのです。

 

よくわからない「個性」を最優先しているヤツが一番バカ。

正解は一つだと思いがちな人

世の中に唯一無二の答えがあると思っている人の、
陥る先には悲惨な現実が待っている。

 

唯一の正解を自分たちだけが持っているという、
狭い狭いバカの壁に閉ざされ信じ込んでしまう。

 

すると、

  • 周りの人は間違っていると信じ込んでしまう

 

こうした原理主的思想は、
テロリストを生み宗教戦争につながる。

  • 自分が損をするだけでなく多くの人を傷つけてしまう恐さがある

 

ビジネスの世界でも確実な正解を求めるのではなく、
「もしかしたら・・・」と仮説を立てる力、発信する勇気。

 

誤りに気づけばすぐに引き返すフットワークが求められている、
著者養老孟子氏はそう教えています。

 

世の中、100%うまくいく確実な答えなんかないのです。

平成で一番売れた新書

450万部突破!

人生でぶつかる問題に正解なんてない

「いくら話をしてもわかってもらえない」、
「想いがどうしてもつたわらない」。

 

だれもが感じているモヤモヤ。

こんな経験は誰しもあります。

 

「バカの壁」は、コミュニケーションの問題を解決した異例のビジネス書でもあるのです。

 

著者養老孟司氏の言うところの「バカの壁」とは、

  • 人間というものは、結局自分の脳に入ることしか理解できない

 

本の帯には「話せばわかるなんて大うそ!」と、
タイトルも合わせて世間に喧嘩を売りまくっているかのように思えてしまう。

しかし、けしてそうではありません。

 

人間の脳のなかでの情報処理について、
かみくだいた語り口調で解説しているのです。

 

「人生でぶつかる問題に正解なんてない、とりあえずの答えがあるだけ」。(養老孟司)

養老孟司

養老孟司氏の言う「バカな壁」は、
単に頭が悪いということではありません。

 

あいつは俺よりも劣っていると思うと、
相手の知力や能力をバカにしたくなる。

 

すると、

  • 相手から学ぼうなんて気はさらさらなくなってしまう

 

これが「バカの壁」。

 

誰しもがもっている壁。

  • 人は相手をバカにする理由を探すばかりでまともに聞こうとしなくなる

 

これはとってももったいないことだと。

 

「どんな人の、どんな言葉にも、新しいアイディアとヒントが隠されているのだから」。(養老孟子)

 

(著者プロフィール)

1937(昭和12)年、鎌倉生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。心の問題や社会現象を、脳科学や解剖学などの知識を交えながら解説し、多くの読者を得た。1989(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。新潮新書『バカの壁』は大ヒットし2003年のベストセラー第1位、また新語・流行語大賞、毎日出版文化賞特別賞を受賞した。大の虫好きとして知られ、昆虫採集・標本作成を続けている。『唯脳論』『身体の文学史』『手入れという思想』『遺言。』『半分生きて、半分死んでいる』など著書多数。

引用元: 養老孟司(ヨウロウ・タケシ)(新潮社)

 

今回のまとめ

というわけで、今回は以上です。

 

今回のテーマは養老孟司著、「バカの壁」。

 

バカと呼ばれる人と賢い人の間には「バカな壁」が存在している。

  • この壁は、自分の知らない世界を知ろうとしない壁である。

 

「バカ」とばかり言われてしまうと気分はよくないものですが、
それもバカの特徴なのかもしれません。

 

自分の「バカの壁」にいち早く気づきますようにと大バカ者から願いをこめてのご紹介でした。

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。

スポンサードリンク