今回のテーマは雑談です。 世間話や無駄話ビジネスであれば本題に入る前の潤滑油的な会話。そう考えてる人結構多いのではないでしょうか。ただ世界的に見るとこれここが変だよ日本人なんです。本書『世界の一流は雑談で何をしているのか』、著者は超エリートのピョートルさん。そんなピョートルさんが日本の雑談と世界の雑談の違いを解説しています。本書の中から抜粋して、日本の雑談と世界の雑談の違いについて、動画要約を引用して残念な日本人の価値観に気付ける内容をご紹介します。

日本の雑談と世界の雑談の違いについて

ポイントは3つ

  1. 日本人は雑談を世間話や無駄話と考えている
  2. 世界の一流はその人に特化した雑談をしている
  3. 一流が雑談に求めているリベラルアーツ

順番に解説していきます。

1.日本人は雑談を世間話や無駄話と考えている

冒頭でお伝えした通り、
日本人は雑談を本題に入る前の潤滑油と考える。

つまり、
会話のイントロダクションとして交わす。

  • 今日は暑いですね
  • 〇〇がドラマ化されましたね

など、

天気の話に始まり、
SNSで話題になったこと。

お互いの業界の噂話など、
そのほとんどが取り留めない会話です。

 

実はこれっ、
日本独特の習慣なんです。

 

世界的な企業Googleでは、
「レッツチャート」というフレーズが飛び交っています。

直訳すれば「雑談しましょう」という意味になり、
これは世間話や無駄話をするわけではありません。

 

お互いにプランや課題をシェアして、
どんな成果を目指すのか、
どこに問題があるのかなど情報収集をします。

オープンでザックバランな情報を交換することが目的。

つまり、Googleでは日本的な雑談ではなく、
対話に近いやり取りが交わされているのです。

 

単なる情報のやり取りだけでなく、
創造的なコミュニケーションを目指した会話なのです。

 

具体的には次の5つの意図を持って対話します。

  1. 状況を確認する
  2. 情報を伝える
  3. 情報を得る
  4. 信用を作る
  5. 意志を決める

 

これに対し、日本のビジネスマンは、
本題に入る前の雰囲気づくりを重視して雑談を交わそうとする。

その雑談では成果は得られません。

だからこそ、
日本人の雑談は本当にもったいない。

これが世界から見た日本の雑談なのです。

 

 

日本の雑談:潤滑油としてだけでなく、成果を出す武器に!

2.世界の一流はその人に特化した雑談をしている

日本語は覚えやすい!?

 

皆さん日本語って世界的に難しい言語だと思っていませんか?

実は、日本語は意外と覚えやすいというのが、
外国人からの意見らしいのです。

 

その理由は、
日本人の日常会話には定番フレーズが多いことが挙げられます。

  • お世話になっております
  • お久しぶりです
  • 今日は暑いですね
  • お元気ですか
  • 今日は暑いですよね

など、

 

言われてみれば、わざわざ言葉で交わさなくてもいいような、
定型文でコミュニケーションが成り立っていますよね。

これって外国人からは異様な光景に見えているそうです。

 

シニカルな味方をすれば、
日本人の雑談は社交辞令と演技と決まり文句の3部構成でしかない。

外国人の目には「日本人は本音を言わない」、
「何を考えているのかわからない」と映ってしまっているみたいなです。

 

日本語はその定型文さえ覚えてしまえば、
実は、なんとなく喋れてしまうのです。

これが日本語が覚えやすい理由です。

 

では、世界の一流はどのように会話をしているのか!?

例えば、「お元気ですか」に対しては、
「おかげさまで元気でやっています」とお決まりパターンでは返しません。

最近調子いいですよ、
この間出世しましたというように自己開示しながら中身のある雑談が始まります。

 

自己開示とは、プライベートな情報を含めて、
自分の思いや考え方などを相手に素直に伝えることです。

そうすることで、自然と相手も自己開示しやすい雰囲気ができるため、
一歩踏み込んだコミュニケーションになりやすいです。

 

ヨーロッパやアメリカでは、
社会や政治経済などについて自分なりの意見を持ちます。

それを話すことは大人のたしなみと考えられています。

 

日本では、決められたカリキュラムを学び、
受験勉強では暗記が優先されます。

自分の頭で考え、意見を持つ習慣が身につきにくいのが、
日本の教育なのです。

日本人は自己開示が苦手になりやすく、
本音に干渉しないような日常会話になってしまうのです。

 

ただ、日本人であってもビジネスは深いコミュニケーションから生まれますよね。

だからこそ、日本でも欧米的な価値観をコミュニケーションに取り入れれば、
自己開示を通じてビジネスの成功に大きく貢献するはずです。

 

 

自己開示をしながら中身のある雑談、日本人ビジネスパーソンとしての課題です!

3.一流が雑談に求めているリベラルアーツ

リベラルアーツとは日本語では一般教養と訳されます。

元来の意味は人間を束縛するものから、
解放するための知識や生きるための力を身につけるための手法を指します。

世界のビジネスマンは雑談を学びの場として考えています。

 

そのため、お互いの人生を豊かにするための、
知識や情報をやり取りするのが雑談と捉えています。

日本人のように雑談を世間話、
無駄話と考えているビジネスマンとは向き合い方にギャップがあります。

 

日本人の一般教養がなさすぎるというイメージを持っている外国人もいます。

大学入試さえ乗り切れば卒業できる日本の大学に対し、
海外では成績が悪ければ1年目でも大学を追い出されることがあります。

そのため、グローバルな雑談では、相手が大学を出ていたら、
それなりに知識を持っていることが前提として会話が進められます。

 

日本人はこれについて危機感を持つべきであり、
グローバルな雑談ができるように勉強する必要があると考えられます。

 

 

知識や情報のやり取りができる雑談を目指しましょう!

やってはいけない雑談

何気なくしてしまっている雑談は実は危険です。

何を言うかは知性で、
何を言わないかは品性と言いますからね。

(抑えるポイントは)

  1. 相手のプライベートにいきなり踏み込まないこと
  2. ファクトベースの質問は危険であること
  3. 下ネタで距離感が縮まることはないこと

などがあります。

1.相手のプライベートにいきなり踏み込まない

ごく当たり前のことですが、
相手のプライベートなことにいきなり踏み込まないように注意する必要があります。

 

例えば、「ご結婚なさっていますか?」という質問などです。

 

相手が独身であることに悩んでいたり、
結婚はしていても配偶者とうまくないということもあります。

もしくは、離婚したばかりだったり、
同性愛者であることもあり得ます。

たとえ質問した本人にそんなつもりがなくても、
相手の受け止め方は千差万別です。

 

相手との共通点を探りたい場合には、
「休日は何をされていますか?」という質問が便利です。

この聞き方であれば、
「子供と一緒に公園で遊んでいます」という答えが返ってくるかもしれません。

休日というワードはみんな大好きな言葉で、
超パワーワードです。

 

 

相手のプライベートなことにいきなり踏み込まないは、雑談の鉄則!

2.ファクトベースの質問は意外に危険

相手の気持ちにネガティブに刺さる可能性がある、
ファクトベースの質問には注意が必要です。

 

例えば、「あなたの大学はどこですか?」や、
「今の会社の前はどこに勤めていましたか?」といった質問。

これらは、希望していた大学に合格できなかったことなど、
相手の嫌な思い出を引き起こす可能性があります。

 

楽観的な人間ばかりではないため、
ファクトベースの質問には気をつける必要があります。

 

 

雑談も相手を気遣う必要があるのは、当然のことである!

3.下ネタで距離が縮まることはない

下ネタを話題にすることでお互いの距離感が縮まったと感じる、
見た目は大人でも子供なビジネスマンが多いです。

これは完全に錯覚です。

 

仮にこれが居酒屋であってもビジネス上の付き合いであれば、
程度の低い人間というレッテルが貼られてしまいます。

これは世の中の常識です。

 

ただ下ネタを話すことが悪いわけではありません。

そういう話をしたいのであればビジネスの場ではなく、
仲の良い友達とだけすればいいわけです。

 

要は話す場所の問題です。

間違ってもお互いの関係を深めるために、
下ネタを使わないようにすべきでしょう。

 

 

ビジネスの場では、いかなる理由でも、下ネタは禁止です!

今回のまとめ

というわけで、今回は以上です。

 

軽く考えがちな雑談について、
深く考えさせられる内容でした。

 

雑談を単なる世間話で終わるのではなく、
戦略的な視点を取り入れた武器ととらえるなら。

他の日本のビジネスパーソンよりも、
一歩も二歩もスキルアップできる。

 

そう、私はこの本を手にして確信しています。

たかが雑談では、
もったいなさすぎる。

 

 

雑談を戦略的に武器にすることで、より豊かな人生が切り開けるかもしれません。

 

(参考文献・動画)

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。