「チェックリスト」と聞くと、なんだか事務的で、堅苦しくて、ちょっと面倒なものに思えるかもしれません。でも、もしそれが“命を救う”ツールだとしたらどうでしょう?外科医であり、作家でもあるアトゥール・ガワンデ氏の著書『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』は、そんな地味なチェックリストが、実は人類の複雑な課題を解決するための最強の武器だと教えてくれます。今回はこの本の要点をかみ砕いて、私たちの日常にもグサッと刺さる「チェックリストの力」を、エッセイ風にご紹介します。

チェックリストは“プロ”の道具である

-できる人ほど、
チェックリストを使う

ガワンデ氏は外科医として、
手術の現場でどれだけ小さなミスが、
大きな事故に繋がるかを知っています。

そして彼が注目したのは、
航空業界や建築業界が導入している、
「チェックリスト」という手法。

 

これ、素人のためのものと、
思っていませんか?

実はその逆なんです。

 

飛行機のパイロットだって、
何十年のベテランだって、
離陸前には必ず「チェックリスト」を確認します。

たとえ毎日同じ作業でも、です。

 

なぜか? それは人間の記憶や注意力が、
環境やストレスでいとも簡単に、
バグを起こすことを知っているから。

外科医の世界でも同じことが起きています。

経験豊富な医師が、
うっかりガーゼを体内に置き忘れるとか、
抗生物質を投与し忘れるとか、
そんな「うっかり」で患者の命が危険にさらされる。

それを防ぐのがチェックリスト。

 

つまり、できる人ほど、
「自分の限界を知っている」から、
チェックリストという“支え”をあえて使うんです。

カッコつけて使わない人こそ、
プロの資格がないのかもしれませんね。

人間はミスをする生き物である

-「知っている」だけでは不十分、
「やったか」が大事

本書にはこんな一節があります。

知識はあっても、
実行できなければ意味がない」。

これ、まさに私たちの日常にも当てはまります。

 

健康にいいと知っていても運動しない、
歯磨きが大事と分かっていても寝落ちする。

子どもの提出物、
分かってたのに朝になって焦る…。

全部“うっかり”ですよね。

 

そして恐ろしいのは、
そうした“うっかり”が、
医療現場では死に直結すること。

だからこそ、たった数項目のチェックリストが、
感染症の予防やミスの撲滅に、
劇的な効果を上げているというのです。

 

人間は「完璧じゃない」ことを前提に、
仕組みで補う。

それがチェックリストの思想。

だからこそ、ミスを責めるより、
ミスを起こさない構造をつくることが、
真の優しさなんだなと気づかされます。

チェックリストはチームの力を引き出す

-「チェックリストが会話を生み、
安心感をつくる」

面白いのは、チェックリストって、
「個人の忘れ防止」だけじゃないということ。

むしろ本書では、
チームで共有することで、
抜群の効果を発揮すると書かれています。

 

例えば手術の前に、
執刀医、看護師、麻酔医が一緒になって、
「チェックリスト」を読み合わせる。

そこには「患者の名前を確認」「麻酔の予定」、
「出血が予想されるか」などが書かれていて、
チーム全員が一体となって情報を共有します。

 

この過程で、普段あまり発言しないスタッフが、
「実はこの患者さん、昨日も熱が出てまして」、
といった重要な情報を出せたり、
全員の意識が統一されたりします。

これが、ただの“確認作業”を超えた力。

 

つまりチェックリストは、
組織の「共通認識」を生み出し、
「心理的安全性」を高める道具なんです。

言いにくいことを言える、
聞き逃しを防げる。

これって、会社でも、家族でも、
どこでも必要な力ですよね。

今回のまとめ

-「ミスを減らすため」ではなく、
「人間の力を最大限に生かすため」

チェックリストって何だか機械的で、
人間の自由や創造性を奪うもののように、
感じていたかもしれません。

でも、ガワンデ氏の言うことは真逆です。

チェックリストは、
人間がより“人間らしく、
”仕事をするためのツールだということ。

 

・「完璧ではない自分」を受け入れる勇気
・「チームとして連携する」大切さ
・「知っていることを実行する」難しさ

 

これらに対して謙虚になり、
工夫し、支え合うための知恵。

それがチェックリスト。

 

私たちも、仕事や家事、子育てや自分磨き…

日常のあらゆる場面で、
ちょっとしたチェックリストを、
使ってはいかがでしょう!?

忘れ物を減らすためだけじゃなく、
心に余裕をもつために、
仲間や家族と安心して協力するために。

 

「面倒くさそう」と思うその一歩の先に、
「本当の安心と成功」があるかもしれません。

 

あとがき:

私は、バレットジャーナルを使い、ToDoやメモ、アイディアや感情などをリスト化して1日のあれこれを描いています。リストという点ではチェックリストと同じに思えます。すると、一日が集中して過ごせること、振り返りから気づきが生まれ気持ちが成長する様が楽しく感じられるようです。“アナタはなぜ、チェックリストを使わないのか?”この問いを理解できた人にこそ、答えが見えてくるのかも知れませんね。

(アマゾン)

アナタはなぜチェックリストを使わないのか?【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ!】

新品価格
¥1,760から
(2025/7/5 10:11時点)

(楽天)

アナタはなぜチェックリストを使わないのか? 重大な局面で“正しい決断”をする方法 [ アトゥール・ガワンデ ]

価格:1760円
(2025/7/5 10:12時点)
感想(1件)

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。