
人って不思議なもので、毎回ちがう悩みを抱えているつもりなのに、よく見ると「またこのパターンかい」と思うことがあります。人間関係でも、お金のことでも、気分の浮き沈みでも、なぜか同じ場所でつまずく。まるで人生が、うっかり同じドラマを再放送しているみたいです。そんなときに役立つのが、『万象運命術動心学: 12の思考回路で読み解く運命』という一冊。運命というと壮大ですが、読んでみると意外と足元の話です。思考のクセを知ること。そこから、毎日の景色が少しずつ変わっていく。この記事では、本書の考え方をヒントにしながら、気づきと小さな行動につながる形で、日常エッセイとしてやわらかく綴っていきます。
まずは「自分の思考グセ」に気づく
運命を変える前に。
まず自分の頭の中の
「いつもの会議メンバー」を知ることが大切。
私たちの頭の中には、
だいたい同じ意見を言う人が住んでいます。
「どうせ無理です課長」とか、
「いやでも一応不安です係長」とか。
うちの脳内会議、
まあまあ騒がしいです。
本書が教えてくれるのは、
その思考グセこそが
運命の入り口だということです。
つまり、問題は「出来事」より
「受け取り方」にある。
同じ雨の日でも、
「最悪」と思う人もいれば、
「植物はうれしそうだな」と思う人もいます。
私はといえば、
「洗濯物、終わった」と思うタイプです。
まず現実。つぎに哲学。
思考グセは性格の欠陥ではなく、
長年しみこんだ習慣みたいなもの。
フライパンの焦げつきみたいなものです。
ゴシゴシ責めても落ちません。
まずは「あるな」と気づくこと。
今日一日、
自分の口ぐせを観察してみてください。
「でも」「だって」「どうせ」が、
なんと多いことか。
それとも、
「まあいっか」「なんとかなる」が多いのか。
自分の思考のクセに気づくこと。
それは、人生の取扱説明書を
やっと開くようなものです。
思考は「選びなおせる」
思考は固定資産ではなく、
わりと引っ越し可能です。
最初に浮かぶ考えは、
だいたい反射です。
びっくりしたときに「うわっ」と言うようなもの。
これはもう、脳の早押し大会みたいなものです。
でも、そのあとにどう考えるかは、
自分で選びなおせます。
ここが人生の分かれ道。
しかも、意外と小さな交差点です。
たとえば失敗したとき。
「ほら見たことか」と自分にダメ出しするのか。
「まあ、ネタが増えた」と受け止めるのか。
この差は大きいです。
前者は心がしぼみます。
後者は、わりと生きやすい。
私は昔、ちょっとした失敗でも
「もう全部ダメだ」と思うクセがありました。
たとえば、お味噌汁を少しこぼしただけで、
「今日はもう流れが悪い」と一日を閉店しそうになる。
いや、まだ朝の7時です。
閉店が早い。
でも、本書の考え方にふれると、
「あ、これも思考のクセなんだな」と気づけます。
すると、少しだけ距離が生まれます。
その距離があるだけで、気持ちはかなり楽になります。
おすすめは、言葉をほんの少し変えることです。
「どうせ無理」を、
「今はまだ慣れてないだけ」に変える。
「失敗した」を、
「ひとつ学んだ」に言い換える。
こういうのは、派手ではありません。
でも、地味に効きます。
漢方みたいに。
すぐ映えないけど、あとで効いてくるやつです。
思考は、選びなおせます。
そして、その選びなおしが、
じわじわ人生を変えていきます。
運命は「小さな選択」で動く
運命はドラマチックな一発逆転より、
毎日の小さな選択で静かに動きます。
人生を変えるというと、
「転職」「引っ越し」「独立」みたいな
大きな出来事を思い浮かべがちです。
もちろんそれもあります。
でも実際には、もっと地味です。
びっくりするほど、地味。
朝、どんな顔で起きるか。
誰にどんな言葉を返すか。
疲れた夜に、自分を雑に扱わないか。
そういう小さな選択が、流れをつくります。
運命って、意外と日用品の顔をしてやってきます。
たとえば、イライラしたとき。
すぐ言い返すか、ひと呼吸おくか。
落ち込んだとき。
スマホの海に沈むか、
お茶をいれるか。
そのひとつひとつが、自分の未来の空気を変えていきます。
一気に変わろうとすると、だいたい三日で息切れします。
人は急に別人にはなれません。
なれたら逆にちょっと怖いです。
だからこそ、小さくていい。
今日はひとつだけ、やさしい選択をする。
それで十分です。
深呼吸をひとつ。
ありがとうをひとつ。
自分を責める言葉を、ひとつ減らす。
そのくらいのサイズ感が、ちょうどいい。
人生って、意外と「ちょっとマシ」で回り始めます。
思考が変わると、流れが変わる
運命というのは、どこか遠くにある神秘的なものではなく、
毎日の思考と選択の積み重ねでできています。
自分の思考グセに気づくこと。
その思考を選びなおすこと。
そして、小さな行動を変えること。
やることは、とてもシンプルです。
でも、シンプルなことほど、案外あなどれません。
たとえば、部屋の隅に落ちていた輪ゴム。
どうでもよさそうなのに、気づくと妙に足に引っかかる。
思考グセも、あんな感じです。
気づけば避けられるし、
拾えばすっきりします。
今日の自分に、ひとつだけやさしい言葉をかけてみる。
「大丈夫」でもいいし、
「よくやってる」でもいい。
そのひとことが、
これからの流れを少しずつ変えていくはずです。
あとがき:思考って、ふだんは空気みたいで見えません。でも、見えないわりに、けっこう人生を仕切っています。なんなら、勝手に議長をやっている日もあります。今回あらためて感じたのは、自分の考え方に気づくだけでも、ずいぶん生きやすくなるということです。いきなり大きく変わらなくて大丈夫です。今日より明日、ほんの少し軽くなれば、それで十分。あなたの毎日が、少しでもやわらかく、あたたかく流れていきますように。
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いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。






