最近のゲームには子どもも大人もはまってしまいます。やってみるとやっぱり面白い。ところが、世界保健機関(WHO)が、オンラインゲームやテレビゲームのやりすぎは疾病指定と判断したようであります。要するにそれは病気(ゲーム依存症)だということ。ちょっと言い過ぎとも思う反面、ゲーム依存症の怖さが洒落にならないようです。ゲームに熱中している我が子を横目に、「なんとかしてやめさせたい」と思う親も多いはず。そこで今回は、ゲーム依存症についてお伝えします。

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ゲーム依存症とは

ゲーム依存症についてWho(世界保健機関)はこう申しております。「ゲームをする衝動が止められない」、「ゲームを最優先にしてしまう」、「健康を損なうなどの問題が生じてもゲームを続ける」、「個人や家族、社会、仕事などに重大な問題が生じる」などなど、特徴をあきらかにしています。

そして、症状が12ヶ月以上続いた場合に、ゲーム依存症と診断されるというのです。けっこう問題は深刻であります。「不登校になった挙句に退学してしまった」、「会社をやめてしまった」、「子育てを放棄してしまった」、「引きこもりになってしまった」などなど、あきらかに重大な支障が生じてしまうようです。原因は、現実生活で何らかのストレスからの回避行動として、ゲームに走ってしまうという例がとても多いのだと。

 

単に面白い、楽しいというのも拍車をかけてしまうようです。

中高生の申告なゲーム依存

ネット依存外来を国内ではじめて開設した「久里浜医療センター」では、訪れる患者は現在7割が未成年で9割はゲームに依存しているというのです。

ゲームにはネット接続型のオンラインゲームと、非接続型のオフラインゲームがある。依存性は前者が後者に比べて圧倒的に多い。事実、受信するゲーム依存患者のほぼすべては、オンラインゲーム依存で、殊に喫緊の対策が必要な問題。
例えば中3のA君はオンラインゲームにはまり、ゲーム時間が1日18時間に及ぶことがある。ここ半年は不登校、引きこもり、昼夜の逆転が続く、食事は1日1食で、痩せがめっだってきている。依存患者では、学校の成績低下、引きこもり、昼夜の逆転、体力低下、親への暴言、暴力などが頻繁にみられる。生活が破綻し将来設計が狂った例も珍しくない。

オンラインゲームがとくに依存リスクが高い理由は、「常にアップデートされて終わりがない」、「ガチャのような課金システム」、「向こうに生身の人間がいると感じる」、「ゲームの好成績で人に褒められて事態に拍車がかかる」と、ゲーム障害が深刻になると自らの状況の深刻さを認識しだし、自分を追い詰めていった結果「自殺」に追い込まれるケースもあるというのです。

 

「こんな自分なんて死んじゃった方がいい・・・」と、悩む中高生も結構いるというのです。

ゲーム依存症は病気

ゲーム依存症が病気とならば治さねばなりません、そう考えるべきとなります。つまり、お医者さんで治療をする必要があるということです。また、そうならないためにも子どものころからゲームに興じる、気持ちや時間をコントロールできるようにしなくてはいけません。

 

子供も親もゲーム依存症は病気と認識しなければならない。

ゲーム依存症をコントロールする方法はあるのか

依存症と言いますとアルコール依存症やギャンブル依存症などがすぐに頭に浮かびます。依存症になると自分の気持ちをコントロールできなくなる、けっこうヤバイお話しになってしまいます。

感情をコントロールする訓練方法

感情をコントロールするには、そのままの自分を受け入れることが大切。多少イライラすることがあっても、自分を肯定的に受け止めて余裕をもってコントロールできると。つまり、感情に振り回されないようにすることが大事だというのです。感情をコントールする方法としては、カウンセリングを受ける、深呼吸をする、マイナスの感情から一時的に離れるなどがあると。

カウンセリングはなるほどそうかと思うのですが、深呼吸とはちょっと意外な気がします。深呼吸⇒瞑想すると思うとそれはありかなと思うところはあります。これも心を落ち着かせる方法のひとつですね。ゲームやスマホを無意識に手を取る際に辞めようと自分に言い聞かせてストレスを感じるよりも、それから離れてみるという気持ちの持ち方は確かに必要なのかもしれません。お酒を飲もうとしたとき、お酒から離れて先に食事をしてしまうという感じでしょうか。

 

感情のコントロールは必要と言ってもそれが難しいのも事実。

ゲームの実態を把握することから

WHOの「ゲーム障害」の定義ではゲームをする時間などを自分でコントロールできず、他の関心ごとや日常の活動よりもゲームを選ぶ優先度が高くゲームを続けてしまうとあります。この状態が12ヶ月以上続くとゲーム依存症と診断されるのですが、症状や問題が深刻な場合はもっと短時間で診断されるとあります。

こうなると治療が必要となり、医師や臨床心理士などにお願いする必要となってしまいます。

久里浜医療センター樋口院長が勧めるのは、まずは自分がどれぐらいゲームなどをしているのか実態を把握することだ。毎日、何時から何分間、ゲームやネットをしたかを記す。実態を把握したら、今度は「食事中はゲームをしない」「ベットに入ったらゲームをしない」など、短時間でもいいのでスマートフォンなどをいじらない時間帯を決める。次の段階で、ゲームも含めてネットをいじる上限時間を決める。(中略)ゲームをする時間を減らす分、音楽鑑賞やスポーツなど、別の楽しみを見つけると目標を達成しやすい。

 

ゲームをしている実態の把握し、スマホを維持あらない時間を決め、別の楽しみを見つける。

自分の将来を考え、人とのつながりを取り戻していく

感情をコントロールしてみるとか、ゲームができる時間を決めるルールを決めるとか言われても・・・。小学生のころなら親の言うこともある程度聞き入れるでしょうが、中学・高校生ともなると反抗期もありますしそう簡単に親の心配に心を開いてくれないのも事実。依存症になる前にと言われても、身近にスマホもパソコンもあればそれはとっても難しい。

 

医師のアドバイスが参考になります。

樋口さんは、「嘘をつくのは依存の特徴である」と指摘しながら、家族から言葉がけやアプローチをする上で大切なのは、「あまり批判的にならず、子どもの言うことに耳を傾けること」だと言います。

さらに、実際に病院で治療を受ける際にポイントとなるのが以下の4点です。

・自分の問題を理解してもらう
・「断ゲーム」「減ゲーム」を決断してもらう
・それを実行に移してもらう
・その行動を支援する

そして、最も重要なこととして樋口さんが指摘するのは、「(途中で)治療から脱落するのを防ぐ」ことです。通院を続けている限り、たとえゆっくりでも改善の可能性があるからです。

 

本人も苦しんでいると親も理解できると子どもの言うことに耳を傾けることができる、これが大事になります。

私の感想

地元新聞朝刊には「家族といてもスマホ6割」と見出しもありました。家族と一緒にいてもそれぞれが自分のスマホを操作しているという悲しい現実の記事。夫婦での会話も子どもと真剣に向き合うこともなし。親は「今忙しいから」と子どもとの会話を拒否し、そのくせ忙しくともスマホに時間を費やす。

日本の将来が危ぶまれる気がします。依存症は思う以上にしつこく治すことがとても難しいと理解すべきと、アルコール依存症の私だからこそ言えるのです。先日、静岡の駅のホームで歩きスマホ中気を取られたのか足を踏み外してしまい、ちょうどホームに進入してきた電車とホームとの間に挟まり命を落とされた悲惨な事故がありました。他人事ではありません。

 

人間の心はほんとうに弱いものと自分を顧みてはそう思うのであります。

 

(marusblog記事紹介)

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今回のまとめ

ゲームも依存性が高く、ゲーム依存症であればお医者さんに診てもらい治療をするしかないということでした。それは病気であって、病気を治す必要があるということです。依存症になってからではとてもとても大変で、子どものうちから気持ちをコントロールできるよう親子で取り組みたいところ。

残念ながら特効薬はなくゲームを一日に利用する時間や利用していい場所、課金の額などあらかじめルールを決めておくしかないようです。ゲームばかり夢中になる我が子を目の前に、やがて依存が強くなり実は子ども本人もそれを知って苦しんでいるということ。

親は攻めるばかりではなくそんな子供の心の内を理解し、子どもの意見に耳を傾けることが大切!子ども自身がゲーム障害を自覚し、離れる計画を立てられるようになってはじめて回復の道が開くということ。

 

自分で自分の気持ちのコントロールができるようになりたいものです。

 

いかがでしたでしょうか?

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