エクセルで割り算を計算するときには「/」(スラッシュ)を使って計算式を入力します。また、関数を使った割り算もあります。割り算の結果には切り捨てや切り上げ、四捨五入など割り算結果の加工が必要の場合があります。割り算の方法とそれら計算結果の加工の方法をご紹介します。
目次(ページコンテンツ)
算術演算子(/記号)を使って割り算をする
エクセルの割り算も通常の算数計算の「÷」は使えません。算術演算子「/」(スラッシュ)を使います。
割られる数÷割る数をスラッシュを使って割り算計算する
- 12÷6の簡単な割り算を行います。
- 割り算は算術演算子「/」(スラッシュ)を使います。
- セルD3に「=B3/C3」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 割り算結果が表示されました。
関数を利用した商と余りの計算方法
割り算の商を求める「QUOTIENT関数」と、余りを求める「MOD関数」の使い方をご紹介します。
関数を使って商を算出する方法
- QUOTIENT関数を使って割り算の結果(商)を計算します。
- セル3に「=QUOTIENT(」と順にアルファベットを入力すると、関数の候補が表示されます。
- QUOTIENTを選択し「Tab」キーを押します。
- QUOTIENT関数は「=QUOTIENT(分子,分母)」の構成になります。
- 「=QUOTIENT(B3,C3)」と直接入力するか、セルB3、セルC3をクリックして入力となります。
- 「Enter」キーを押します。
- 10÷3の商が表示されました。
関数を使って余りを算出する方法
- MOD関数を使って余りを計算します。
- セルE3に「=MOD(」と入力します。
- MOD関数は、「=MOD(数値,序数)」の構成になります。
- 「=MOD(B3,C3)」と直接入力するか、またはセルをクリックして入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- セルE3に、10÷3の商を除く余りが算出されました。
関数を使って割り算の四捨五入/切り上げ/切り捨ての方法
ROUND関数で四捨五入を、ROUNDDOWN関数で切り捨て、ROUNDUP関数で切り上げを行う方法をご紹介します。
割り算の結果を四捨五入します
- 10÷7の割り算結果は「1.42857143」と割り切れません。この結果を小数点第2位で四捨五入してまるめます。
- 四捨五入はROUND関数を使います。
- 「=ROUND(数値,桁数)」がROUND関数の構成になります。
- セルE3に「=ROUND(」と入力します。入力途中で関数の候補が表示されますので、中からROUNDを選択し「Tab」キーを押してセル内に関数が入力されます。
- セルE3に「=ROUND(D3,1)」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- セルD3の割り算結果の小数点第2位で四捨五入されましたので「1.4」と結果が表示されました。
- 桁数が「1」ということは、小数点第2位を四捨五入して小数点第1位でまるめたになります。
- 「=ROUND(数値,桁数)」の数値は計算式でも設定が可能です。
- ここでは、10÷7の計算式を数値とします。
- 「=ROUND(B3/C3,1)」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 同じく小数点第2位で四捨五入されて、小数点第1位まで表示されますので「1.4」と表示されました。
割り算の結果を切り捨てします
- 切り捨てはROUNDDOWN関数を使います。
- =ROUNDDOWN(数値,桁数)が構成になります。
- セル3に「=ROUNDDOWN(」と入力します。入力途中で関数の候補が表示されますので、中からROUNDDOWNを選択し選択し「Tab」キーを押してセル内に関数が入力されます。
- セルE3に「=ROUNDDOWN(B3/C3,1)」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 小数点第2位を切り捨てして、小数点第1位でまるめますので「1.4」と正しく表示されました。
割り算の結果を切り上げます
- 切り上げはROUNDUP関数を使います。
- =ROUNDUP(数値,桁数)が構成になります。
- セル3に「=ROUNDUP(」と入力します。入力途中で関数の候補が表示されますので、中からROUNDUPを選択し選択し「Tab」キーを押してセル内に関数が入力されます。
- セルE3に「=ROUNDUP(B3/C3,1)」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 小数点第2位で切り上げますので、小数点第1位の桁で切り上げた結果は正しく「1.5」と表示されました。
私の感想
エクセルは実は計算が苦手。小数点の数値が計算式に登場すると計算結果ばらつく悩ましい問題が生じてしまいます。そこで小数点の数値は桁数を定めて四捨五入をするのか、切り捨てまたは切り上げで計算を行うのか統一した上で計算をまとめる必要がありますから注意が必要です。
エクセルは、小数点の数値の計算は苦手です。
(marusblog記事紹介)
http://marus.info/%ef%bd%85xcel-input-function/
http://marus.info/clear-error-message/
http://marus.info/excel-subtraction-marusblog/
今回のまとめ
エクセルで割り算を行う方法をご紹介しました。割られる数÷÷数を、算術演算子の「/」(スラッシュ)を使って割り算計算をします。計算式はセル内で直接式を入力します。
また、割り算の商を求めるQUOTIENT関数を使っての計算方法。商で余りを計算するMOD関数と合わせて、割り算の計算を関数で行う方法も合わせてご紹介しました。
割り算の計算結果には割り切れない数値、小数点以下続く数値の取扱いをしっかりと抑えないと求める計算結果がばらついてしまいます。
そこで、四捨五入をするROUND関数、切り捨てをするROUNDDOWN関数、そして切り上げのROUNDUP関数の使い方を解説しました。エクセルは小数点の計算は苦手です。小数点以下の扱いを決めて統一して計算しないと求める正しい計算にまとまらないので特に注意が必要です。
四則計算の中でも特に割り算は計算結果に至るまで取り扱いに注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
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