エクセル関数の中でも利用頻度が比較的に高いVLOOKUP関数では、計算結果が「0」であったり、「エラー」が表示されたりすることがあります。これは、参照先のセルが空白であったり、検索した値が見つからないことが原因です。0やエラー表示はできるだけ避けて空白にしたいものです。この記事では、0やエラー表示を空白で表示するそれぞれの方法をご紹介します。

VLOOKUP関数で0表示を空白にする方法

参照先のセルが空白のときに0が表示される場合を空白に置換える方法をご紹介します。

VLOOKUP関数で0になる場合の例

  • セルC5にはVLOOKUP関数、「=VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE)」が入力されています。
  • セルB5に商品一覧表にある品番を入力すると、セルC5の商品名に、商品一覧表からひもづいた商品名を表示することができます。
  • ところが、セルC5は商品名ではなく「0」が表示されてしまいます。原因は、商品一覧表の品番「1003」の商品名が「空欄」になっているためです。

VLOOKUP関数とIF関数を使って0表示を空白にする

  • VLOOKUP関数で指定した計算結果(条件)が0の場合は空白を表示し(条件が真の場合)、そうでなければVLOOKUP関数で指定した計算結果を表示する(条件が偽の場合)という条件を、IF関数を組合わせて式を作成します。
  • IF関数は、「=IF(条件,条件の結果が真の場合,条件の結果が偽の場合)」が構成です。
  • 空欄は「””」(ダブルクォーテーション)を並べて入力します。
  • セルC5に、「=IF(VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE)=0,””,VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE))」と入力します。
  • 0表示が空白で表示されました。

VLOOKUP関数と「&」記号を使って0表示を空白にする

  • 上記のように、VLOOKUP関数とIF関数で0を空白にすることはできましたが、もっと簡単な方法をご紹介します。
  • セルC5に「=VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE)&””」と入力します。
  • VLOOKUP関数の最後に「&””」を追加入力しただけで、0を空白に表示することができました。
  • 数式の最後に追加した「&””」は、文字列を結合する演算子「&」で空白記号(””)を結合することで0を空白に変換します。

IFERROR関数を使ってエラー表示を空白にする方法

次に、検索した値が見つからなかったときのエラー表示を空白に置換える方法をご紹介します。

VLOOKUP関数でエラーになる場合の例

  • セルB5に入力した品番「1004」は、商品一覧表に存在していません。よって、セルC5に入力されたVLOOKUP関数の計算結果はエラー「#N/A」表示になってしまいました。

VLOOKUP関数とIFERROR関数の組合せでエラー表示を空白にする

  • セルC5に「=IFERROR(VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE),””)」と入力します。
  • IFERROR関数は、エラーの場合に指定した値を返します。「=IFERROR(値,エラーの場合)」が構成です。
  • ここでは値がVLOOKUP関数の式、エラーの場合が空白(””)となります。
  • セルC5が空白で表示されました。

IFERROR関数を使ってエラーと0の両方を空白表示にする

0表示を空白表示にし、さらに、エラー表示も空白表示にする方法を紹介します。

0を空白にする方法とエラーを空白にする方法を組み合わせる

  • セルC5に、「=IFERROR(VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE)&””,””)」と入力します。
  • VLOOKUP関数の計算結果が0の場合は空白を表示し、この式がエラーの場合は空白を表示するとなります。
  • セルC5に入力した式をセルC6にコピーします。
  • 0表示もエラー表示も空白にすることができました。

私の感想

ちなみに、上記の方法以外で0もエラーも空白表示にする方法がないものか試してみました。VLOOKUP関数の計算結果が0またはエラー表示の時には空白を表示し、そうでなければ指定したVLOOKUP関数の計算式を行い品番から商品名をひもづいて表示させるという条件の指定になります。

つまり、IF関数を使ってみました。

セルC3に「=IF(IFERROR(VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE),””)=0,””,IFERROR(VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE),””))」と入力します。

これで、すべての条件を満たし正しくVLOOKUP関数の計算結果を得ることができましたが、式は少々長く複雑になってしまいます。

 

「=IFERROR(VLOOKUP(B5,$H$4:$J$7,2,FALSE)&””,””)」がベストのようです。

 

 

(marusblog記事紹介)

ExcelのVLOOKUP関数で他の表から必要なデータを自動転記の基礎と応用-marusblog

エクセル関数で表示されるエラーメッセージを関数で非表示にする方法-marusblog

エクセル表の行の高さと列の幅をコピペする方法-marusblog

今回のまとめ

VLOOKUP関数では、参照先のセルが空白であったり検索した値が見つからないことが原因で、計算結果が「0」になったり、「エラー」表示になります。このときにどちらとも空白表示にしてエクセルシートを見やすくしたいものです。

その方法としてまず「0」表示を空白にするために、IF関数を使った方法と「&」記号を使って行う方法、そしてエラーを空白表示にするためにIFERROR関数を使った方法をご紹介しました。

さらに、「&」記号を使った方法とIFERROR関数を組合わせた方法で、0もエラーもまとめて空白に表示できるよう応用編もご紹介しました。

 

「エクセル関数で表示されるエラーメッセージを関数で非表示にする方法-marusblog」もご参考に。

 

いかがでしたでしょうか。

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