コロナ禍が続く中 、ある調査では日本人の幸福度が増しているという、にわかには信用できません。それはそのはず、コロナウィルスに感染して亡くなられる方の数より、自殺者の数の方が多いというニュースも耳にします。特に女性の自殺者が多いとか、悲しい知らせです。豊かな社会になったと言われているのに、いったい私たちは幸せなのでしょうか。そもそも幸せとはなにか、幸せをコントロールすることはできるのか、今回は幸せについてご紹介します。

 

幸せのメカニズム

誰だって幸せな人生を送りたいと思っています。不幸になりたいと願う人などいるはずはありません。だとしたら、幸せになるためにはどうしたらいいのでしょうか。

幸福学(幸せはコントロールできる)

著書「幸せのメカニズム」(著者前野隆司氏)は、幸せは人それぞれの理想とする形があり、一概にこうすれば幸せになるという法則がない。ところが、そう見えるが、人間の脳、ロボット研究から幸福について解き明かしてしまった。

そして、誰しもが幸せをコントロールできる仕組みがあると説くのです。

 

(前野隆氏プロフィール)

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野隆司氏。ロボットや脳科学の研究を出発点として、心理学、社会学、哲学まで、分野を横断して研究しつつ、幸福学・感動学の日本での第一人者として、個人や企業、地域と、各フェーズで活動中。

 

著者前野隆司氏は著書の中で、幸せはコントロールできると。

経済的に豊かになったのに生活満足度は変わっていない事実

戦後の日本は現在に至るまで、明らかに豊かになってきた。事実、GDP(国民総生産)は右肩上がりというのは周知の事実。ところが、この状況の中で当然幸せを感じているかというと、残念ながらそうでもないというのも事実。

著者前野隆司氏によると、日本の1人あたりのGDP(国民総生産)と生活満足度を比較すると、GDPは上昇している、つまり経済的に豊かになっているのに、生活満足度は横ばいだと解説しています。生活が豊かになっても幸せを感じていない。この事実に前野氏も衝撃を受けたとか。

 

経済的に、つまりはお金が豊かになったのに幸せを感じていない日本と日本人。

幸せは人それぞれ

どうなれば幸せなのでしょうか。

やっぱりお金でしょうか、やりがいのある仕事でしょうか、それとも良好な人間関係、いやいやなによりも健康一番でしょうか。

ちょっとくらい太ってもおいしいものを食べたいという人もいらっしゃるでしょうし、家族とにぎやかな家庭を持ちたいと願う人、恋人と楽しい時間を過ごすこと、ペットや愛人がいて幸せなんて人もいらっしゃるかもしれません。人の幸せはさまざまです。

 

さて、ほんとうに人の幸せはさまざまでしょうか。

幸せは4つの要素がある

著者慶應義塾大学教授前野隆司氏は人間の脳、ロボット研究から人の幸福について解き明かしてしまった。幸せについて科学的に調査して、具体的に4つの因子(要素)と結論づけています。

幸せの4つの要素とは。

①「やってみよう」(自己実現と成長)、②「ありがとう」(つながりと感謝)、③「なんとかなる」(前向きと楽観)、④「あなたらしく」(独立とマイペース)の4つです。

 

もちろん、この4つの要素がそろえば幸せとなるのですが、絶対に4つが揃わないと幸せと言えないかどうかは議論の余地があるらしいのです。大事なのは、私たちが幸せを感じる心理的要素は4つに集約されたということ。

ならば、この4つにフォーカスして、それらを満たすように心がけたらどうでしょう。これが幸せをコントロールできる基本になるのです。

 

チャレンジすること、感謝すること、何とかなると思えること、自分らしさ、あなたは感じているでしょうか。

危機的状況でも幸せな人

著者前野氏は、新型コロナウィルスの猛威がおさまらない中、この脅威がおさまるのを恨めしくもひたすら待つ人がいるかと思いきや、この状況で何ができるだろうかとチャレンジする人もいるといいます。ところが。

知らんぷりの日本人

日本人はすぐそばに人がいても知らんぷり。でも海外では、電車で席に座るときなどとなりに人がいたら「ハイ」などと気軽に声をかける。駅の階段の前でベビーカーを押しているお母さんがいたら、「手伝いましょうか」と一声かければいいのに、「大丈夫です、けっこうです」といわれやしないかとなにも声をかけようとしない。

声をかけたら「ありがとう」と言ってくれるかもしれません。だとしたら、声をかけてもらった人も「ありがとう」を返してもらった人も幸せを感じて幸せが高まるのにそうしない。

 

ときに日本人は知らんぷりをして、つながりと感謝を忘れてしまっているかのように思える、幸せが逃げているのだと。

先のことは心配してもわからない

新型コロナウィルスに感染しないように必死で努力していた人が、別のウィルスに感染して命を落としてしまった。はたまた、健康で元気でいきいきしていた人が、交通事故であっけなく逝ってしまった。

人は1秒先でも死ぬこともあれば、病気を患っても長生きをされる方もいらっしゃいます。自分の思う通り、自分の予想する通りに死ぬことはできないというのも事実です。

そう考えれば、今、新しい環境になれて適応するしかないと思うことの方が大事になります。どんなことが起ころうともあたふたせず、今、生きていることに集中すればいい。それは、どう生きるかではなく、今、何をすべきかでなのです。

もちろん、ネガティブなことも積極的に対処すべきで、先のわからないことにおびえてばかりはナンセンスというわけです。

 

人は1秒で死ぬこともあれば、長生きして大往生することもある、自分の人生思いどおりにならない。

多種多様を認めない日本人に幸せは訪れない

幸せの4つの要素のひとつに、「ありがとう」(つながりと感謝)があります。昨今の日本では、たとえば、電車に乗ると座席一列みんながスマホに向かい、他者とのコミュニケーションを拒絶しているかのような風景がみられる。

本来は、多種多様な人を受け入れ、つながっていくことでひとりひとり、ひいては社会全体が幸せにつながるというところを拒絶している日本人。

経済的に豊かになっているのに幸せを感じない日本人、新型コロナウィルス感染の死亡者よりも自殺者が多い日本。考えさせられます。

 

日本、日本人は、幸せの4つの要素を拒絶して満たされていないかのようです。

私の感想

仕事が順調で経済的にも恵まれ、人間関係も良好で、メチャクチャ健康で元気がいい。そんな人をうらやましく思い、それに比べて自分はと、ときに落ち込むどころか人と接しないようにひきこもり状態になった時期がありました。

あれを「うつ状態」というのかどうかはわからないのですが、とにかく人との接触を避けようとする自分がいたことはたしかに覚えています。

考えてみると、やってみよう、感謝しよう、なんとかなる、あなたらしくの幸せの4つの要素とは遠いところにいたのをいまさらながら理解できると、幸せはやってくるものではなく、幸せになろうとすることの大切さを実感するばかりです。

 

自分は幸せかではなく、自然の振る舞いに任せ幸せになるのです。

 

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今回のまとめ

やりがいを持つこと、今、生きていることに感謝すること、何とかなるとチャレンジすること、いつ死んでも悔いが内容ありのまま自分らしく生きること。

これがあればなにも恐れることがないのです。

一度しかない人生、それぞれの人生ヲどう生きるべきか、コロナ禍のこの機会に考えてみたいものです。未来は誰も予想できない時代だからこそ、私たちはほんとうの幸せに気づくこと、自分らしい人生ヲ手に入れることです。

 

幸せに気づき自分らしい人生を手に入れましょう。

 

いかがでしたでしょうか。

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