もっと会話が上手にできたらと悩むビジネスパーソンは少なくない。だからでしょうか、世の中に話し方に関するビジネス書が山ほどあります。「人は話し方が9割」もそのひとつです。本書は2021年間ランキング総合1位のペストセラー。本書がお伝えするのはコミュニケーションの基本となる話し方がうまくできるように、そのエッセンスで溢れています。けして営業マン向けでも、社内のプレゼンテーションのコツなどではありません。話し方の本質とは何か、要約してご紹介します。

 

人は話し方が9割

もう会話で悩まない、疲れない、オロオロしない、もっと話し方がうまければ、話すことの悩みはつきない。

2021年最も売れた本

・本書は、2021年間ランキング総合1位。90万部突破のベストセラーの実績。いかに世間では話し方に悩んでいる人が多いということか。本書は、特別なシーンにおける話し方を解説しているわけではありません。上司や家族、友人など身近な人たちとの日頃のコミュニケーションを円滑にするコツが書かれています。

話すのが苦手という思い込みが消えた。本書では、会話がうまくなる方法として「苦手な人との会話を避け、大好きな人と話す時間を増やす」これだけだと主張しているのです。スタートはここから。

人は誰もが自分のことが一番大切。人は自分自身に一番興味があるのです。一番興味のある相手自身を主役にすることで、自然に相手の感情を高める。難しいテクニックではないのです。

人は話し方が9割

著者紹介。

  • 永松 茂久(ながまつ・しげひさ)氏。
  • 株式会社人財育成JAPAN代表取締役。
  • 永松塾主宰。
  • 知覧「ホタル館富屋食堂」特任館長。
  • Twitter-@shigenii1214
  • 永松塾-https://nextlp.nagamatsushigehisa.com/

 

本書は2021年間ランキング総合1位、人は誰もが自分のことが一番大切を知り、話すのが苦手という思い込みが消えたと話題。

話し方で嫌われる人

話し方で嫌われる人には共通点があるようです。

相手の感情を無視する人

相手の気持ちを考えない。たとえば、相手が自分の趣味のことを話している時に、「俺はそういうの好きじゃないんだよね」などと言ってしまうような人。相手の気持ちを考えることなく、自分の主張をついつい口に出してしまう。相手の会話が止まってしまう瞬間になるのです。

相手の感情に寄り添うだけでいい。本当に自分にとってその趣味が好きになれないとしても、「その趣味が好きなんだね」「趣味があるっていいね」とだけ言えばいいだけなのです。相づちを打って共感するだけで、相手の感情に寄り添うことができるのです。

 

相手の気持ちを考えない人、相手の感情を無視する人は相手に嫌われる、相手の感情に寄り添うだけでいい。

話しで嫌われる人の3つの共通点

特に気をつけたい3つをピックアップしてご紹介します。

1.言ってはいけないことを口にする。嫌われる人は、「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」の4Dワードを口にする人です。ネガティブな人として相手に映ってしまい、会話も弾むはずがありません。つい口癖になっている人は、日ごろの言葉遣いに注意したいものです。

2.男女関係や下ネタを話す人。話の流れでまわりの人が笑って聞いていたとしても危険です。心の中では「何、この人」とひいてしまうのです。距離感をとられるようになり、自然と嫌われる人になってしまいます。親しい仲間内ならまだしも、通常の間柄では控えるべきです。

3.相手の話を奪う人。相手との共通点が見つかると、相手の話を奪って話をしてしまう人がいます。まずは相手の話に耳を傾け、話が十分に話した後にゆっくりと自分の話を切り出せばいいのです。

 

話で嫌われる人の3つの特徴は、言ってはいけない「4Dワード」を口にする人、男女関係や下ネタを話す人、相手の話を奪う人です。

 

話し方が上手くなるコツ

話し方がうまくなるコツがあるのです。

話し方がうまくなる3つのコツ

本書では話し方が上手くなる3つのコツが解説されています。

1.まずは「否定禁止」です。会議などで出される意見についつい否定的な意見を繰り出してしまうことってよくあります。「それは無理でしょ」「そうは言っても」「それは間違っている」などといった否定的な意見を言ってしまう。肯定的に受けとめることで、建設的な意見の積み重ねを重視すべきです。

2.次に「笑顔でうなずく」こと。「なんだそんなことか」と軽く見てはいけないようです。うなずきながら聞いてくれたり、相手に話しやすい雰囲気を用意してあげることがとても大切。笑顔でうなずきでこれができるのですから、やらない手はないはずです。

3.最後が「プラストーク」。「いいねそれ」とか「おもしろいかも」などと、ほめる声をかけてあげることです。否定的な話し、ネガティブな会話は、話す人と聞く人双方のエネルギーを奪ってしまう。プラストークでお互いの話を、会話をポジティブに明るく楽しくできるのです。

 

3つのコツ(否定禁止、笑顔でうなずく、プラストーク)であなたの話し方は劇的にうまくなる。

コミュニケーションの3大原則

こちらは、コミュニケーションが得意な人が守っている「3大原則」の解説です。

1.人は誰もが自分のことが一番大切。人は自分に一番興味がある生き物。一番興味がある「相手自身」を主役にすると、相手との会話がはずみ、しいてはあなたに好感を持つようになります。

2.誰もが自分のことを認めてほしい。人は誰も自分のことをわかって欲しいと熱望している。本書では切望ではなく熱望と表現している点、その意味するところは重いのです。

3.自分のことをわかってくれる人のことを好きになる。自分のことをわかって欲しいと熱望しているのですから、当然、自分のことをわかってくれる人のことが好きになるといたってシンプルな法則がここにあるのです。

 

コミュニの3大原則(相手は自分が一番、自分を認めてほしい、自分をわかって)を知ってこその話し方。

拡張話法で相手の話を引き出す

コミュニケーションのうまい人は、「拡張話法」を使っています。

拡張話法とは!?

拡張話法には順番があります。「感嘆➡反復➡共感➡称賛➡質問」の流れです。それぞれを詳しくみてみましょう。

感嘆のポイントは2つ。ひとつは、相手の話に「へえ~!」「うわあー!!」「そーなの!」などと、会話のうまい人は、これら感嘆詞をうまく使います。ときには少し大げさすぎるくらいに。次のポイントは感嘆詞を伸ばすこと。「-」と伸ばす部分に人の感情がこもるというわけです。「そうなんですかー」と「そうなんですかー」を比べると違いがわかります。

反復、相手の話を切り返す。「最近、調子が悪くて」に「そうかー、調子わるいんだ」とか、「最近ジョギングはじめたんだ」に「わー、ジョギングいいね!」とか。話を反復することで次の話につながります。

共感、相手の話に理解を示す。「大変でしたねー」「よかったねー」「がんばったねぇー」など、相手の感情に寄り添う表現。相手の話に感情をこめて理解を示す、相手の話に深くうなずき、ときには勢いよく、ときには静かに。

称賛、相手を評価する。相手をほめるということです。「素敵じゃん!」「すごい!」「さすが!」など、感情を強く出してほめるイメージで使います。

質問、相手の後を追いかける。相手の話に「それで、それで!?」「それからどうなったの!?」などと質問をして次へと展開を促すと、相手の話は広がるのは当然です。

 

話しのメインは相手、あなたは聞く側、それでも主導権はあなたなのです。

拡張話法を使う2つの目的

拡張話法を使う2つの目的とは。

相手の話を広げることです。拡張話法を使えば、話をする人に好感をもち話しの内容に興味を抱いてくれていることが、話をする相手に感じてもらえるからです。

気分よく話せたが、また会いたいにつながる。人は基本的に自分のことをわかって欲しいと思う生き物です。拡張話法を使えば、相手はより気分よく話をすることができます。気分よく、たくさん話せたなという印象が、「また会いたい」につながるのです。

 

拡張話法を使う目的は、相手の話を広げること、気分よく話せたがまた会いたいにつながる。



また会いたいと思われる人の話し方

話し方を変えるだけで、あなたにまた会いたいと思う人が増えるのです。

うまく話そうとしない

うまく話すことよりも大切なことがあります。

あなたの意識、何を伝えたいかが大事。うまく話そうと気にかけるよりも、あなたが相手をどう接しようとしているのか、何を伝えたいのかの方が大事。

言葉を選び気持ちをこめて話す。相手に嫌われることを避け言葉を大切に選んで話すことの方が、流暢に話そうとせず、ひとつひとつゆっくり話せばいいのです。

 

流暢に話す必要はない、相手をどう思うか何を伝えたいか、言葉を選び気持ちをこめて話せばいい。

苦手な人には無理に話しかけない

話しやすい人と話をする機会を増やせばいい。

話題がないなら無理に話さない。沈黙が怖いからといってなんとかしようと焦る必要はない。沈黙することはよくないと思わないこと。黙っていてもいいと割り切る。話題がなければ無理に話す必要はないのです。

話しにくい人とは無理に話さなくてもいい。それよりも話しやすい人とお話て会話力を高める方がベター。話し方が苦手と思うなら、あなたが話をしやすい人に質問をして、あなたの共感してくれる人を相手に話を重ねてみましょう。

 

話題がないなら、話しにくいひとならば、無理に話をする必要もない。

つぶやくようにほめる

突然ほめられてもめられても困る。普段あまり会話をしない人、普段あまり人のことをほめない人が突然「今日も笑顔が素敵ですね」なんて言ったところで、相手は怪しいとさえ感じて思い切り引いてしまいます。

普段から相手のことを観察すること。ここぞというときのほめ言葉は相手に伝わります。そのためには、日ごろから相手がなにを大切にしているのか、何をほめてもらうとうれしいかを観察しておくことが大切なのです。

人をほめるときの「やっぱり」は魔法のキーワード。人をほめるときには「やっぱり」という魔法の言葉があります。「やっぱり上手だね!」「やっぱり美味しいね!」「やっぱりやれると思ってた!」といった使い方。ほめることが苦手な人は知っておくべき、ほめられる相手への効果も抜群です。

 

突然のほめ言葉は困る、普段から相手をかんさつし、人をほめるときは「やっぱり!」で。

人を巻き込む話し方

人は無理やりな話しは耳をふさいでしまう。「いいな」「楽しそう」と感じてもらえることが大切。自分優先で無理やり人を説得しようとすると、相手の気持ちは引いてしまう、セールストークによくある失敗シーン。

・楽しそうに話す人には惹きこまれたくなる。まずは自分がワクワクすること。そして誰より自分自身が楽しんでいるところを見せて、自ら巻き込まれてくれる人を作り、「最強の協力者」とすること。これが成功の鍵になるのです。

 

人は無理やりな話しは耳をふさいでしまう、楽しそうに話す人には惹きこまれたくなるのです。



私の感想

本書は、まさに自分の話し方を振り返ることのできる一冊です。

相手に嫌われる話し方をしていた。本書を手にして、「話し方ってとても大事なんだ」と痛感させられました。私自身話し方が苦手というよりも、良かれと思っていた私の今の話し方の中には、相手から嫌われる要素があったことを思い知らされ反省するばかり。

「人生は話し方で9割決まる」。人に嫌われない話し方、また会いたいと思われる話し方を具体的に理解すると、本書のタイトルがけして誇張したものではないことがよくわかります。家庭でも職場でもライフワークでも話し方なんですね。

 

まさに「人生は話し方で9割決まる」、相手に嫌われる話し方をしていたと自分を振り返ることができる一冊です。

 

(marusblog記事紹介)

http://marus.info/211025-technique-talk-marusblog/

http://marus.info/move-people-marusblog/

http://marus.info/fool-wall-marusblog/

今回のまとめ

もっと会話が上手にできたらと悩むビジネスパーソンは少なくない。だからでしょうか、世の中に話し方に関するビジネス書が山ほどあります。「人は話し方が9割」もそのひとつです。

・本書は2021年間ランキング総合1位、90万部をこえるベストセラー。人は誰もが自分のことが一番大切を知り、話すのが苦手という思い込みが消えたと話題のビジネス書。

その前に、あなたの話し方は相手に嫌われていませんか?相手の気持ちを考えない人、相手の感情を無視する人は相手に嫌われるのです。相手の感情に寄り添うだけでいい。話で嫌われる人の3つの特徴は、言ってはいけない「4Dワード」を口にする人、男女関係や下ネタを話す人、相手の話を奪う人です。

もう会話で悩まない、疲れない、オロオロしない、もっと話し方がうまくなる3つのコツがあります。3つのコツ(否定禁止、笑顔でうなずく、プラストーク)であなたの話し方は劇的にうまくなるのです。コミュニケーションの3大原則(相手は自分が一番、自分を認めてほしい、自分をわかって)を知ってこその話し方なのです。

コミュニケーションのうまい人は、「拡張話法」を使っています。拡張話法には順番があります。「感嘆➡反復➡共感➡称賛➡質問」の流れです。拡張話法を使う目的は、相手の話を広げること、気分よく話せたがまた会いたいにつながります。話しのメインは相手、あなたは聞く側、それでも主導権はあなたなだということを理解する必要があります。

話し方を変えるだけで、あなたにまた会いたいと思う人が増えるのです。流暢に話す必要はない、相手をどう思うか何を伝えたいか、言葉を選び気持ちをこめて話せばいい。話題がないなら、話しにくいひとならば、無理に話をする必要もない。突然のほめ言葉は困る、普段から相手を観察し、人をほめるときは「やっぱり!」で。人は無理やりな話しは耳をふさいでしまう、楽しそうに話す人には惹きこまれたくなるのです。

 

本書は話し方の技術を教えてくれます、そこには相手を敬う大切な気遣いが隠れています。一度手にとって、その技術と気遣い学んではいかがでしょうか?

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