スマホの使い過ぎで「スマホ認知症」を起こすとTBS報道番組で取り上げていました。毎日、お世話になってるスマホが、認知症の原因になるとなると少々ショッキングであります。そこには認知症につながる恐怖だけではなく、実は失うモノが大きすぎるということ。番組で流れた情報を参考にスマホ認知症の症状と防止策をリライトしてのご紹介。
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認知症とスマホ認知症
スマホの使用時間が長くなると「スマホ認知症」を起こすとTBS「ビビット」で番組報道がありました。脳神経外科医の奥村歩氏によると、スマホなどのIT機器の使い過ぎで脳機能が低下すると紹介されています。
脳機能の低下とは、まず「モノ忘れ」がひどくなると。
そもそも認知症とは?
“認知症”って老化による”もの忘れ”とは違うようです。そもそも記憶には、①覚える、②記憶を保持する、③記憶を引き出すという3つのプロセスが関わってくる。老化による忘れものは③の部分。
ところが、認知症が疑われる場合は3つのプロセス全体に問題が生じる状態、つまり記憶を丸ごと忘れてしまうようになるというのです。
(もの忘れと認知症の違い)
もの忘れ | 認知症? |
鍵をしまった場所を忘れる | 鍵をしまったことを忘れる |
朝ごはんに何を食べたのか忘れる | 朝ごはんを食べたことを忘れる |
炊飯器のスイッチを押し忘れる | 炊飯器の使い方を忘れる |
認知症の参考サイトには老化によるモノ忘れはあまり進行しないのですが、認知症の方はだんだんと進行してしまうのも違うとあります。判断力も認知症は低下するなどもありました。
そもそも忘れたことの自覚がないというので深刻であります。
ちなみに認知症のほとんどを占めるのは三大認知症は、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症です。ということはスマホ認知症がこれら三大認知症と、肩を並べる病気ということになるのでしょうか?
ヤバイ話になってきました。
スマホ認知症とは?
最近、スマホの使い過ぎで30代~50代の働き盛りでも、モノ忘れが激しくなり判断力や意欲も低下している人が急増中とか。それはまさに「認知症もどき」の症状と訴える人が増えているというのです。
TBSの報道番組でも紹介されました「モノ忘れ外来」を開設した奥村メモリークリニック医長、奥村歩医師が提言しています。
奥村先生によりますとそもそも「モノ忘れ」の患者さんは、その大半が認知症の不安を抱えた高齢者の方々だった。ところが5年ほど前から30代~50代の働き世代が目立つようになった。現在は約5割が65歳までの世代だというのですから穏やかではありません。
ところが実際のところMRI検査でを行うと、アルツハイマー型認知症の特徴である脳の萎縮が見られないのだそうです。
そこで奥村医師が患者さんに聞き取りを行うと、皆さん食事中だけでなくトイレやベッドの中でも肌身離さずスマホを持っている。つまり、スマホの使い過ぎがそれら患者さんの共通点であると。そこで奥村医師は「スマホにより脳が過労している状態」を、注意喚起を含めて名付けた名前。
それが、「スマホ認知症」という名前です。
スマホ認知症の症状
奥村医師に訴える症状として、サラリーマンなら致命的なミスが多くなるのだそうです。「取引先の名前を忘れてしまった」、「大事な会議があることをすっかり忘れてしまった」、「コンビニへ向かったのに何を買いに来たのか忘れてしまった」。たまに忘れてしまうことは笑ってすまされるのですが、頻繁に起こるとなると当然心配にもなってくるのも無理はありません。
さらに困ったことに疲労感や睡眠障害も。
なかなか寝付くことができなくなったり、眠りが浅く夜中に目が醒めてしまうなどの不眠症状も多く訴えられる。やがて症状が悪化すると、うつ状態になることもあるというから余計にも心配になります。
最近イライラして怒りっぽくなったとかかなりひどいことを言ってしまったとか、自分自身は自覚がなくまったく異常がないと思っていると気がつくのも遅くなるという症状もあるとか。
「スマホ認知症」はまだ認知障害を起こしているレベルで、正式な病名ではなく奥村医師があえて「スマホ認知症」と呼んでいる状態。それでも若いうちからこれらの状態を放置していると、高齢になった時に本物の認知症を発症するリスクは高くなる。
多くの方に「スマホ認知症」の警鐘を鳴らしたい。
スマホ認知症の原因
総務省によるとスマートフォンの普及率が、2010年に急激に増加したとあります。さらに、20代~30代のスマホの普及率は9割を超え、中高年でも60代で7割、70代で4割にも及ぶとあります。すでに「歩きスマホ」がキケンと、社会問題にもなっていることは周知のとおり。
それもそのはずです。
ちょっとした調べものから、ニュースや天気予報と手に取るように情報収集が可能。ラインやSNSでの人とのコミュニケーションも気軽にできる、便利になるばかりでよけいにも手放せなくなるというところ。いつでもどこでも動画も見られます。
ゲームだって延々できちゃう。
奥村医師が患者さんに聞き取りを行った結果にありました、食事中だけでなくトイレやベッドの中でも肌身離さずスマホを使っている状況。こうしたスマホの使い過ぎで脳の情報処理が追いつかなくなり、脳が疲労してしまい脳の機能が低下してしまう。これが「スマホ認知症」の原因になるということでした。
過剰な情報のインプットがアウトプットができないままたまり続ける。
極端な話脳がゴミ屋敷状態になっているというのです。「そこが知りたい『脳の病気』」(新潮社)などの著書を持つ、東京脳神経センターの天野惠市医師も言う。
「スマホから入ってくる情報は正しいものもあれば、間違ったものも多い。脳はそれをいちいち選別、識別し、判定しなければなりません。しかも識別のためには、さらに多くのネット情報をインプットすることになり、脳には必要以上の負荷がかかる。そのため、脳の容量、処理能力が低下し、最終的にはコンピューターが停止。正しい記憶を取り出せなくなり、理解力、判断力が低下する。つまりスマホ認知症は、脳がオーバーフローした状態になる、オーバーフロー認知症と言いかえることもできます」
スマホを置いたかと思いきや今度はパソコンにだって向かっちゃう
IT機器に囲まれているのも現実じゃぁな!
スマホ脳過労は子供学力低下にも
大人の脳にもスマホの使いすぎで影響ができるのですから、子供の場合はなおさらのようです。公益社団法人日本小児科医会が、2016年12月制作の注意喚起のポスター。スマホの使い過ぎで起こる、子供への影響がとてもわかりやすい。
ポスターはこちら、「スマホの時間私は何を失うか」
ポスターでは、
- 睡眠不足になり体内時計が狂いだす
- 体力が衰え骨も筋肉も育たない
- スマホを使うほど学力が落ちる
- 当然、視力が落ちてしまう
- 大人と同じく脳にダメージをあたえ
- 人間関係のコミュニケーションにも悪影響を及ぼす
と警鐘しています。
なかなか怖い考えさせられる内容であります。お子さんのいらっしゃるご両親ともなれば、なおさら余計にも心配になるはずです。考えさせられるとは子供の健康や学力への悪影響だけではなく、ポスターのタイトルの通り。貴重な時間をスマホごときに取られてしまう!
その代償が大きすぎるという点、よく理解して受け止めるべき問題であります。
悪影響が深刻ですね。
スマホ認知症の防止
タイミングよく朝(2019年8月17日)のネットニュースに、「スマホ中毒で時間を浪費しないための10の習慣」がありました。livedoor「スマホ中毒で時間を浪費しないための10の習慣」。スマホ中毒は薬物中毒よりやっかい。
完全に縁を切れないからと、スマートフォンの使い方のコントロールについて紹介されて参考になります。
使い過ぎ対策
使い過ぎに注意すればいい!そりゃそうです。使い過ぎが問題でありますから、できる限り使わなければいいのです。ところがスマホは超便利で身近にある以上、使わないでいる方が難しい。この便利なテクノロジーとお別れするのは確かに難しいのであります。
せめて使い方をコントロールしようと言われても、なかなかどうして。
試しにスマホをいじらないようにすると、どうも落ち着かない。夜、スマホ以外にやることないからっていっそのこと早く就寝しちゃおうと思っても、これがなかなか思うように眠れない。結局、スマホをいじっちゃう。ここまでくるとまさに依存症であります。大人でさえそうですから、子供なんて親が管理しなければスマホの使用時間の制限なんてとうていムリ。
せめて自分や家族で使い方のルールを決めてみるくらい。
ネットで紹介されているルール例!
(スマホ中毒で時間を浪費しないための10の習慣)
- 運転中にスマートフォンをチェックしない
- 自宅ではスマートフォンを固定電話みたいに使う
- 朝も電源プラグにつないでおく
- 通知をオフにする
- アプリを使う時間に制限をかける
- 列に並んでいるときにスマートフォンをチェックしない
- ベッドでスマートフォンをいじらない
- スマートフォンチェックサイクル(SNS、メール、ニュースなどのチェック連鎖)を壊す
- アプリを削減する
- すぐに習慣を変えられるとは思わないこと
まったく真逆のことやってる!(*_*)
10の習慣は、はなからムリやろ!(笑)でも、努力は必要じゃぁ!
(スマホの使い過ぎにならないためのルール)
- お風呂、トイレ、寝室にはスマホを持ち込まない
- 起きてすぐスマホをチェックしない
- 食事中、会話中はスマホを慎む
- 検索する前にジブンの頭で考えるクセをつける
- ネットで調べたものをしたときは手書きでメモを取る
- 皿洗いなど無心になれる単純作業を行う
- 散歩やひなたぼっこを積極的に行う
- 四季折々の食べ物や行事を大切にする
生活感を変えないといけない感じですね。
たしかにスマホに人間があやつられている、こりゃ改善しなくちゃ!
脳を休ませる
脳は人が眠っている間も動き続けていることをご存知でしょうか?じつは頭の中では常におしゃべりをしている状態で、否定、不安、評価、どうにもならない過去、どうでもいいことをずっとしゃべり続けているのです。
24時間休まず、寝ているときでも脳ははたき続ける。だから脳も体と同じ、時には休ませてあげなくちゃならない。座禅とかマインドフルネスっていうのは、脳を少し休ませてあげる手法のひとつなんですね。
何も考えないとか呼吸している今に集中するとか。
ボーっとする時間も必要で、歩くというのもそれに集中して脳を解放してあげる。自然に触れるといったことも、脳と心と体のリフレッシュには大いに役立つ。どれも脳を休ませてあげる工夫というわけであります。そんなに働きものの脳に、さらに大量の情報をインプットし続けるスマホ依存。脳にとってみればそれはそれは、情報がたまる一方で混乱してしまう。
余計にも休ませてあげる必要があるというわけであります。
スマホ断食
番組ではスマホ認知症対策に、軽井沢の旅館「星のや」のスマホ断食を紹介しています。
軽井沢の旅館「星のや」ではスマホ断食!
IT機器断ってスッキリスマホ依存から解放されるために、「スマホ断食」を売り物にしているのが、長野・軽井沢の旅館「星のや軽井沢」だ。チェックインの時にスマホやカメラなどすべてのデジタル製品を預かる「脱デジタル滞在」は、宿泊客から「頭がスッキリした」と好評だという。引用元:TBS報道番組(夏休みには注意!「スマホ認知症」使い過ぎで脳はゴミ屋敷状態)
番組の司会者は「キャンプもおススメ」とありました。同じくスマホ断食をキャンプで実践というわけであります。1日スマホを手放してみる。意外と困ることなく、逆にスッキリしたという声が多いようです。
休日など特にやってみる価値があるようです。
私の感想
夜中に起きてはついついスマホを手にしてネットを見ると、ついついあれもこれもと終わらない。それどころか健康とか仕事との関係することとか、気になる情報から不安になって余計に眠れないなんてこともあります。
冷静に考えてみると、だらだらと使い続けるのはまったくもって時間の無駄であるとようやく気付く次第。
運転中もそう。
ちょっと長い交差点の赤信号になると、すぐにスマホを手にしてしまう。渋滞にもなれば右手にハンドル左手にスマホなんて、こっそり交通違反を犯してしまう始末。とってもキケン!これが無意識に。時間も意識もすべてスマホに支配されている状態と言わざるを得ない。
結局のところスマホの使い方次第。
完全にスマホを手放すことはできないから、必要なことには遠慮なく使い無駄な使い方はしないということ。なにげなくスマホを手にする習慣をやめようと思うので。今回知った「スマホの時間、私は何を失うか」のポスター。
つくづくそうだよなぁと考えさせられるのであります。
今回のまとめ
スマホ認知症は本来の”認知症”ではなくとも、働き盛りの年代に”モノ忘れ”がひどくなり不眠症やうつ状態にもなるという。30代~50代の働き世代のモノ忘れは聞き取りによると、食事中もトイレもベッドでも肌身離さずスマホを使っているから。
つまり、スマホの使い過ぎが原因。
こうしてスマホはから得る膨大な情報をアウトプットすることなくインプットが続くと、脳の情報処理が追いつかなくなり脳が疲労してしまい機能が低下してしまうという。まるでそれは脳がゴミ屋敷状態になっているということ。大人でも悪影響を及ぼすのですから、子供に至っては体内時計が狂いだし骨も筋肉も育たなくなる。学力は低下しコミュニケーション能力にも問題を生じてしまう。
スマホの時間による失う代償はとっても大きい。
だからこそスマホ認知症の防止として、使い過ぎに注意する必要があるということ。スマホ中毒で時間を浪費しない10の習慣や、スマホの使い過ぎにならないためのルールをご紹介。スマホに使われるのではなく、上手にスマホを使って脳をゴミ屋敷にさせないようにしようというものでした。そもそも脳は休むことがない、1日中おしゃべりしているということも知ったところ。座禅をしたり自然に触れたりといったリフレッシュも意図的におこない。
時には脳を休ませてあげることも必要と知り得たところでありました。
これから5Gなどますます情報は膨大にスマホに流れていくだけに、いまのうちにスマホ認知症にならないようにしたいものです。今回は「スマホ認知症は認知症につながるだけではなく失うモノが大きすぎる」をお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
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