私たちは皆、幸せになりたいものです。しかし、幸せとは何か、どのようにすれば幸せになれるのか、明確な答えを持っている人は少ないのではないでしょうか。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授の前野隆司先生は、長年の研究を通して、幸せになるための4つの要素を特定しました。本記事では、前野先生の研究成果に基づき、4つの要素についてご紹介します。
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幸せになる4つの要素
幸せになるための4つの要素とは、
それぞれの内容を要約してご紹介します。
1.主体性
幸せになるためには、
まず「主体性」を持つことが重要です。
主体性とは、
自分の人生を自分で決めていく生き方のことです。
周りの意見に流されることなく、
自分の意志で行動することで、
充実感や達成感を得ることができます。
主体性を高めるためには、
以下のことが大切です。
- 自分の価値観や目標を持つ
- 自分の意見や考えを積極的に発信する
- 責任を持って行動する
- 困難に立ち向かう
「因(原因)は我にある」を理解してこその幸福なのです。
2.関係性
人間は社会的な生き物であり、
良好な人間関係を築くことは幸せにとって欠かせません。
家族、友人、恋人、仕事仲間など、
様々な人と深い繋がりを持つことで、
支えられたり、認められたり、愛されたりする経験ができます。
良好な人間関係を築くためには、
以下のことが大切です。
- 相手を尊重し、思いやる
- 積極的にコミュニケーションを取る
- 困っている人を助ける
- 感謝の気持ちを伝える
相手も自分も、受け入れ、認め、大切してこその幸福です。
3.達成感
何かを成し遂げた時の達成感は、
大きな喜びをもたらします。
目標を設定し努力してそれを達成することで、
自分自身に自信を持つことができる。
それが、自己肯定感が高まります。
達成感を得るためには、
以下のことが大切です。
- 自分の能力に合った目標を設定する
- 小さな目標から始めて、徐々に難易度を上げていく
- 努力のプロセスを楽しむ
- 達成したら自分自身を褒める
「大切なのは“言う”のではなくて“やる”ことだ」-(ルベルト・ザッケローニ)
4.意味
自分の存在や行動に意味を見出すことは、
生きる活力となります。
仕事を通して社会に貢献したり、
ボランティア活動に参加したり。
そうすることで、自分が誰かの役に立っている、
そういう実感を得ることができます。
意味を見出すためには、
以下のことが大切です。
- 自分の価値観に沿った生き方をする
- 社会に貢献するような活動に参加する
- 周りの人に感謝する
- 自分の人生を振り返り、意味を見出す
「感謝する心を持つことができる人は、幸せな人生を送ることができる」 – ジョセフ・マーフィー
今回のまとめ
というわけで、今回は以上です。
前野隆司教授が説く幸せになるための4つの要素は、
- 主体性
- 関係性
- 達成感
- 意味
です。
これらの要素を意識して生活することで、
より充実した人生を送ることができるでしょう。
幸福は自分で作るものなのですね。
参考資料
- 前野隆司 (2020). 7日間で「幸せになる」授業. ダイヤモンド社.
- 前野隆司 (2022). ウェルビーイングの科学: 幸せのメカニズムと最新研究. 朝日新聞出版.
- 慶應義塾大学システムデザイン・マネジメント研究科 前野隆司研究室: https://lab.sdm.keio.ac.jp/maenolab/research.htm
(その他)
本記事は、前野隆司先生の研究成果に基づいての要約です。個人の解釈や意見が含まれている場合があります。幸せは人それぞれであり、一概にこれが正解という答えはありません。大切なのは、自分にとって何が大切なのか、何によって幸せになれるのかを理解し、それを追求していくことなのではないでしょうか。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。