川野泰史さんは、精神科医と禅僧でもあります。彼の本では、私たちが不必要で過剰なモノすべてを半分に減らすことを提案しています。それにより、シンプルで豊かな生活を送ることができると示しています。この本は、精神科医と禅の観点から解説することによって書かれたため、ミニマリストに関する他の本とは異なる点があります。本書を要約して、考えさせられますその内容をご紹介します。

物事を半分にすべし理由

著者川野泰史さんは、物質的な所有物、食べ物の摂取量、情報の消費、そして仕事量まで、あらゆる物事を半分にすることを提案しています。

物事を半分にすることの重要性

本書の著者は、物質的な所有物、食べ物の摂取量、情報の消費、
そして仕事量まで、あらゆる物事を半分にすることを提案しています。

 

その理由は二つあります。

  1. 明確な指針としての役割
  2. 行動の変化を促すこと

 

物事を半分にすることによって、
明確で簡単に従えるガイドラインを持つことができます。

 

例えば、

スマートフォンに4時間を費やしている場合、
2時間に減らすことを目指すなど。

 

このガイドラインによって、
私たちは行動を変えることが容易になります。

さらに、このアプローチは習慣に挑戦することで、
行動の変化を促すこともできます。

 

物事を半分にすることによって、私たちは習慣を再評価し、
人生を改善するために重要な変化を行うことができるのです。

そして著者は、持続的な変化を実現するために、
明確なルールやガイドラインを持つことが重要であると強調しています。

 

私たちは仕事や食べ物、SNSの使用など、あらゆることをやり過ぎがちです。

物事を半分にするメリット

物事を半分にすることによって、
より平和で精神的に安定した人生を送ることができます。

私たちの人生から余分なものを削減することで、
クリアさと静けさを感じることができます。

 

さらに、新しい経験や機会のためのスペースを作り、
より充実した人生を送ることができます。

また、ストレスを軽減し、うつ病や不安などの、
精神的健康問題のリスクを減らすことができます。

 

著者はまた、物事を半分にすることが、
よりバランスのとれた人生を送ることにつながると提案しています。

仏教では、中道の概念が、
極端を避けてバランスを見つけることの重要性を強調しています。

物事を半分にすることによって、私たちは過度なことを避け、
バランスのとれた人生を目指すことができる。

 

 

余分を削除するでなく、所有するモノを半分にするのです!

1/2の心がけ

モノを増やし、欲望を満たし続けることでは幸せになれない。それを知ることが、所有するものを減らし、精神的および感情的な健康を改善するための第一歩です。

欲望を満たしても幸せになれない

所有するものを減らすときに、
まず理解することが重要です。

つまり、物質的に豊かになっても、
幸せにはなれないということです。

 

これは、何かを買っても、満足することができず、
心が満たされないということがあるためです。

私たちは、流行のバッグ、服、高級時計、車、マンションなど、
たくさんの欲しいものがあります。

 

これらの欲望を満たせば幸せになれると思っていますが、
実際にはそう単純ではありません。

物が豊かになると、
心が貧しくなっていきます。

なぜなら、欲望を叶えようとすると、
やりすぎてしまうからです。

 

欲しいものが多くなると、
同時にやらなければならないことが増えます。

これにより、休むことなく急いで考え、
動き続ける必要があり、体と心が疲れます。

この疲れがあなたの心から、
余裕やゆとりを奪っていきます。

 

何かを欲しいと思ったら、
お金を稼がなければなりません。

お金を稼ぐには、
労力を捧げて働く必要があります。

その結果、
心がすり減ってしまいます。

 

物質的な富が増えても、ストレスが増えるため、
精神的および感情的な健康は悪化します。

欲望を叶えて物質的に豊かになっても、
心が貧しくなる危険性があるのです。

 

 

注意が必要です、私たちは、いくら欲望を満たしても幸せになれないのです!

高級品への欲望

高級車やブランド品に対する欲望にも限りがありません。

人間は社会的な動物であり、
他人と比較する傾向があります。

 

高級車を買っても、
周りの人々がより高価な車を持っていたりします。

より高級なブランドを身に着けていたりすると、
自分に劣等感を感じることがあります。

 

例えば、

300,000円のマンションに住んでいたとしても、
500,000円のマンションに住んでいる人がいると嫉妬や焦りを感じてしまう。

より高価なマンションに引っ越すために、
プライベートの時間を犠牲にして働きお金を稼ぎます。

しかし、マンションを移動し続けても、
終わりがありません。

身体と心を壊し、
絶望感に打ちひしがれることになります。

 

高級品の欲望を満たす必要はありません。

 

欲望を満たしても、
欲望の無限地獄の入り口に立たされることになります。

 

調査によると、何かを買って得られる幸福感や、
他人と比較して得られる幸福感は長続きしないことが分かっています。

代わりに、健康、自由、愛情などから得られる幸福感は長続きし、
私たちの精神的および感情的な健康を改善します。

 

そのため、幸せになれない高級品を買うために、
時間とエネルギーを犠牲にするのではなく。

健康や愛する人との時間を大切にし、
思い出を作ることに時間を費やすことがよほどいいのです。

 

 

健康、自由、愛情などから得られる幸福感は長く私たちの健康を改善するのです。

モノを減らす方法

散らかった部屋や物が多い部屋には、私たちの健康に悪影響を与えることがわかっています。

目に映るものから始める

モノが多すぎる環境では、注意資源が奪われてしまい、
集中力や注意力が低下してしまいます。

 

私たちが一度に使える注意力は限られており、
部屋に多くのモノがあると、そのものに少しずつ注意が奪われてしまいます。

この結果、
仕事に集中するエネルギーを確保できなくなってしまいます。

したがって、
モノを減らすことは非常に重要です。

 

まず、目に映る場所にあるモノ、
それから減らすことを始めましょう。

これにより、目に入る情報量が減り、
スッキリとした環境が得られます。

 

視界に入っているモノをダンボール箱に入れて、
押入れにしまうだけでも非常にスッキリします。

手っ取り早く視界から物をなくすために、
視界に入る邪魔なものをダンボールにしまう。

 

 

視界に入っているモノは、段ボールに入れて、押入れの中へと遠ざけるのです。

モノを3つに分類する

次に、モノを3つに分類する方法を紹介します。

 

具体的には、

  • 一軍選手:使う頻度が最も高いモノ
  • ニ軍選手:使う頻度は高くないがとっておきたいモノ
  • 三軍選手:ここ3年以上使っていないモノ

 

この方法であれば、
あまり迷うことなくモノを分けることができます。

 

一軍選手、二軍選手に関しては、
それぞれの定位置を決めておきましょう。

そして、三軍選手は一晩から数日程度ダンボールの中で寝かせておき、
後から再び確認して使わないと思ったモノは捨てるのです。

 

 

モノの使う頻度によって一軍、二軍、三軍と分けてみましょう、そして捨てるのです!

お風呂を片付ける

最後に、お風呂場を片付けることの重要性について紹介します。

 

お風呂タイムは、1日の疲れを癒し、
消費したエネルギーを充電する最高の時間です。

しかし、多くの人がお風呂場に物を置きすぎてしまい、
乱れた状態になっています。

 

そこで、壁にカーテンを吊るすなどして、
お風呂グッズを視界から半分減らすということを意識してください。

そうすれば、
心の垢も半分減らすことができます。

 

 

お風呂を片付けることで、お風呂タイムが本当の癒しタイムになるはずです。

消費を半分に減らす

そもそも、消費を抑制すべきです。

一晩寝かす

消費を半分減らすためには、
買い替えという衝動をクールダウンさせる必要があります。

 

ネットショッピングでは、
すぐに買えてしまいます。

そのため、
衝動買いが起こりやすいです。

そこで、
一晩寝かすという方法が有効です。

 

お酒が入った状態や疲れている状態で買い物をすると、
後で後悔することが多い。

そのため、
一晩寝かせてから購入するように。

 

また、カートに入れておいて、
翌日改めて確認することもおすすめです。

こうすることで、
無駄な買い物を減らすことができます。

 

 

衝動買いは、一晩寝かせて解消すべし!

あえて高いものを買う

安いものを買うと物を大切に扱わず、
ゴミを増やすことがあります。

一方、高いものを買うと、品質が良く、長持ちするため、
大切に扱うようになります。

そのため、あえて高いものを少しだけ買うようにすると、
消費を減らすことができます。

 

また、自分のお財布の許す範囲で、高いものを買うことで、
量的には半分程度に収まるようになります。

衣類などは、ちょっと値のあるものを買って、
大切に長く使うことを意識するようにしましょう。

 

 

安物買いの銭失いにならないように!

やらなくてすんだこと日記に書く

やらなくてもいいことをやってしまうと、
無駄な消費が増えてしまいます。

そこで、やらなくてすんだことを記録する、
「やらなくてすんだこと日記」をつけてみる。

 

この日記で、
消費を減らすことができるのです。

また、やらなくてすんだことを記録することで、
自分を褒めて励ますことができます。

 

食べ過ぎないですんだ、買いすぎしないですんだ、残業をしすぎないですんだ、
これらはすべてやりすぎを手放すからこそ実現できることであります。

つまりやらなくて済んだことの積み重ねは、
半分減らしても心も体も軽やかに生きていくための確固たる道のりに他ならない。

 

そしてモチベーションを高めるために、
そのやらなかったことをちゃんと記録するんです

 

 

やらなくてすんだ日記で、日頃の買い物が多くの無駄であったことに気づくはずです。

現代人は食べ過ぎ

現代人は食べ過ぎです。本書では、食べ過ぎを防ぐために「食事を半分に減らす」という提案がされています。食事は簡単に減らせます。

食事は簡単に減る

食事を半分減らすことは、
一見難しいように感じるかもしれません。

しかし、私たちがついつい食べ過ぎてしまうメカニズムを理解し、
著者が提案するちょっとした工夫を実行してみる。

そのことで、
簡単に食べる量を減らすことができます。

 

食べ過ぎの原因は、食べるスピードが速すぎることや、
スマホを見ながらながら食いをしていることなどが挙げられます。

早食いをすると、満腹中枢が満腹ですよというサインを出す前に、
どんどん食事が進んでしまい、食べ過ぎてしまいます。

食べるスピードを遅くするだけで、
食事の量は確実に減ります。

 

また、ながら食いをやめることも、
現代では特に重要です。

食事の時は、
食事だけに集中することが重要です。

なぜならば、ながら食いをしていると、
食べ物の味が分かりにくくなってしまうからです。

 

食事という行為によって生じる味や香りに注意をしっかりと向け、
丁寧に味わって食べるからこそお腹も心も満足するのです。

流れ食いをしていると脳は満足しにくい状態になり、
その結果を私たちは無自覚に食べ過ぎてしまうのです。

 

 

食べるスピードを落として、ながら食いをやめれば、食事量は簡単に減るのです!

食事を半分に減らす方法

食事の量を半分に減らすのは、
難しいことではありません。

我慢も忍耐も必要ありません。

 

著者がおすすめしているのは、
量をきっちり意識して半分に減らすということではありません。

結果的に量が半分ぐらいになっているという食べ方であります。

 

その食べ方とは、食べるスピードを半分に落とし、
その分料理をゆっくり味わいながら丁寧に食べるという方法です。

一口ゆっくり口に入れたら、
食材から味が染み出してくるのを十分に楽しみながら。

これ以上はできないというぐらいに何度も何度も咀嚼して、
ゆっくりと食べましょう。

 

このように料理に意識を集中させて丁寧に味わうと、
満腹感を得やすいことによりもっと大きな発見があるはずです。

それはつまり、
いつも以上に食事がおいしく感じられるということです。

そして、脳の満腹中枢からの「もうお腹いっぱいです」、
というメッセージをしっかりと受け止めることができます。

 

「ごちそうさま」と箸を置いた時、食べるスピードだけでなく、食べた量も以前の半分ぐらいに自然になっているはずです。

今回のまとめ

というわけで、今回は以上です。

 

本ブログ記事では、川野泰史による本「半分、減らす。」を、
要約してご紹介しました。

本書は、精神科医であり禅僧でもある川野泰史さんが、
私たちが生活を半分に減らすことを示しています。

これにより、シンプルで充実した人生を送ることができると、
提唱しているものです。

 

本書では、よりシンプルで豊かな生活を送るための考え方や、
具体的な方法を知る機会となりました。

1/2の心がけで、人生はもっとよくなる、
人生の改革につながるかもしれません

 

 

人生を半分に減らして、倍の幸せを手に入れましょう!

 

(参考文献)

半分、減らす。―――「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる (知的生きかた文庫) Kindle版-川野 泰周 (著)

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。