
「運がいい人って、結局“生まれつき”なんでしょ?」そう思っていた私の肩を、やさしくトントンと叩いてくれたのが、中野信子さんのこの一冊でした。脳科学の視点から見えてきたのは、運はフワッとしたスピリチュアルなものではなく、日々の考え方と行動の積み重ねだという事実。しかもそれは、今日から誰でも真似できる。この本は、そんな希望を静かに、でも確実に手渡してくれます。本書のエッセンス、エッセイ風に寄せてお届けします。
運の正体は「脳のクセ」だった
運がいい人と悪い人の違いは、
実は出来事そのものではありません。
同じ出来事が起きても、
それをどう受け取るか。
ここに決定的な差がある、
と中野さんは言います。
運のいい人の脳は、
「意味を見つける」のがとても上手。
失敗しても、
「あ、これは次のヒントかも」と自然に考える。
一方、運が悪いと思い込んでいる人は、
出来事を“自分を責める材料”に変換してしまう。
脳は、繰り返し使った回路を
どんどん太くします。
つまり、「ツイてない」と考えるクセを使い続けると、
脳は本当に“ツイてない世界”を見せてくる。
逆に、「ここから何が学べるかな?」と
問いかけるだけで、脳の景色は
少しずつ変わっていくのです。
運のいい人は「偶然」を拾いに行く
運のいい人は、
特別な才能があるわけではありません。
ただ、人と会い、話を聞き、場に出る、
その回数が、ほんの少し多いだけ。
脳科学的に見ると、新しい刺激に触れるほど、
脳内ではドーパミンが出やすくなります。
ドーパミンは
「やる気」や「好奇心」のスイッチ。
このスイッチが入っている人ほど、
チャンスに気づきやすい。
家にこもって考え続けるより、
ちょっと外に出る、
知らない話を聞いてみる。
それだけで、運は“向こうから
見つけてもらいやすい自分”になる。
運は、待つものじゃない。
でも、頑張って追いかけるものでもない。
「動いている人」に、
偶然を装って近づいてくる。
この感覚が、
とても印象的でした。
運のいい人は「自分を信じすぎない」
意外かもしれませんが、
運のいい人ほど、完璧な自信家ではありません。
むしろ、
「自分の判断は、たまに間違う」と知っている。
だから、人の意見を聞く、
流れを見直す。
一度決めたことでも、
柔らかく修正できる。
脳は、「正しい」と思い込んだ瞬間に、
他の選択肢を見えなくします。
これを中野さんは、とても冷静に、
でもやさしく教えてくれます。
運がいい人は、
頑固じゃない、しなやか。
「まあ、こっちもアリか」と思える余白が、
次の扉を開くのです。
今回のまとめ
-運は“性格”ではなく“習慣”
この本を読み終えて、
運は「持っているかどうか」ではなく、
どう扱っているかなのだと感じました。
- 脳の使い方を少し変える
- 言葉を少し変える
- 行動を、ほんの一歩だけ変える
それだけで、
世界の見え方が変わる。
世界の見え方が変わると、
選択が変わる。
選択が変わると、
結果が変わる。
運は、突然
舞い降りる奇跡じゃない。
毎日の中で、
静かに育てていくもの。
この感覚を持てただけでも、
私はもう少し運がよくなった気がしています。
-あとがき-
本を閉じて、ふっと深呼吸した。「最近ツイてないな」と思っていた自分の顔が、少しだけ緩んだ気がする。ああ、私がダメだったわけじゃないんだ。ただ、脳が疲れていただけなんだな、と腑に落ちた。この本は、不思議と背中を押してこない。「もっとやれ」「まだ足りない」とも言わない。代わりに、「見方、ちょっと変えてみる?」とコーヒーを飲みながら隣でつぶやく友だちみたいだった。運って、追いかけるものじゃないのかもしれない。気づいたときに、そっと拾い上げるもの。足元に落ちている小さな出来事を「まあ、悪くないか」と思えるかどうか。今日は、少しだけ景色が違って見えた。同じ一日なのに、不思議だ。たぶん、もう“運の回路”は動き始めている。そんな気がして、ページを閉じた。ビール飲もう・・・!
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いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。






