
朝のキッチンで、まだ湯気の残るマグカップを両手で包みながら、今日こそはと思う。やりたいこともある。やるべきことも山ほどある。なのに一日が終わる頃には、なぜかどちらも中途半端で、スマホの画面だけがやけに明るい。続けるって、どうしてこんなに難しいんだろう。そんな独り言から、この本は静かに始まっているように感じた。井上新八さんの「続ける思考」は、根性論でも、効率化テクニック集でもない。もっと小さくて、もっと人間くさい。続かない自分を責めるのではなく、続かない仕組みをそっと見直す。その視点が、読み手の肩をふっと軽くしてくれる。この思考のエッセンスを、エッセイ風によせてご紹介します。
続かないのは意志が弱いからじゃない
何度も三日坊主を繰り返すと、
人は自分にレッテルを貼りたくなる。
- 自分は飽きっぽい
- 自分はだらしない
でも本の中で語られるのは、
その逆だった。
続かないのは、
あなたの性格の問題ではなく、
最初の設計が重すぎただけだという話。
たとえば、毎日一時間
やろうと決めた瞬間に、
心はどこかで身構える。
今日は忙しいから無理かもしれない、
疲れているから明日まとめてやろう。
そんな言い訳が、
自然と湧いてくる。
それは怠けではなく、
人として正常な反応なのだと気づかされる。
続けるために必要なのは、
気合ではなく、
拍子抜けするほど小さな一歩。
靴を履くだけ。
ノートを開くだけ。
それなら今日もできそうだと、
心がつぶやく。
その小さな合意を積み重ねることで、
人はいつの間にか前に進んでいる。
やりたいことと、やるべきことは対立しない
やりたいことを優先すると、
やるべきことが疎かになる。
やるべきことを優先すると、
人生が味気なくなる。
そんな二択で悩んできた人に、
この本は別の景色を見せてくれる。
続ける思考では、やりたいことと
やるべきことを無理に分けない。
むしろ、
同じ流れの中にそっと置く。
仕事のための勉強も、
未来の自分が少し楽になるためだと考えれば、
やりたいことに近づく。
趣味の時間も、
心を整えるという意味では、
立派にやるべきことになる。
境界線を引くのをやめた瞬間、
心の摩擦が減る。
今日はどちらを選ぶかと悩む時間が減り、
自然と手が動く。
続けられる人は、
意思が強いのではなく、
葛藤が少ない。
その事実が、
静かに胸に落ちてくる。
続ける人は、気分で決めない
今日は気分が乗らないからやめておこう。
この一言が、どれだけ多くの
習慣を終わらせてきただろう。
本の中で印象的なのは、
続ける人ほど気分を
判断基準にしないという視点だ。
やるかやらないかを、
その日の感情に委ねない。
決めた時間になったら、
淡々と始める。
歯を磨くのと同じように、
そこに意味ややる気を毎回探さない。
その姿勢は、冷たいのではなく、
とてもやさしい。
気分がいい日も悪い日もある前提で、
行動だけを一定に保つ。
そうすると、
気分の波に振り回されなくなる。
続けることが、
特別なイベントではなく、
日常の一部に溶けていく。
気づけば、続いている自分に
驚く瞬間が訪れる。
今回のまとめ
-続けるとは、自分と仲直りすること
本書を手にして、
続けるという言葉の輪郭が変わった。
それは努力の象徴でも、
根性の証明でもない。
自分に過度な期待をしないこと。
そして、今日の自分が
できる分量を信じること。
続ける思考は、
自分を律する方法ではなく、
自分と仲良くなる方法なのだと思う。
できなかった日を責めない。
できた日を大げさに評価しない。
ただ、淡々と次の日を迎える。
その繰り返しが、結果として人生を前に進めていく。
あとがき:夜、布団に入る前に、今日できたことを一つだけ思い出す。朝、起きたら、今日一日、大切にしたいことを一つだけ意識してみる。そんな、ほんの小さなことでも、続けるというのは、未来の自分にそっとバトンを渡す行為なのかもしれない。明日の自分が、ちょっとだけ成長できるような、そんな気持ちで、今日もまた小さく続けていこうと思います。
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いかがでしたでしょうか?
最後まで読んでくださりありがとうございます。
少しでもヒントになればうれしく思います。






