マシュー・ウォーカー(著)、「睡眠こそ最強の解決策である」という本は、睡眠が健康においてどれだけ重要かを説いたベストセラーです。睡眠は心身の健康を保つ最強の薬であり、睡眠時間を減らすことは人類が自分で選んだ唯一の種族です。睡眠不足の影響がどんなものかを知ると、驚くことでしょう。睡眠科学の第一人者であるマシュー・ウォーカー教授が、睡眠に関する知識をまとめた「睡眠こそ最強の解決策である」は、睡眠の質と量をおろそかにすることがいかに健康に悪影響を与えるのかを具体的に書かれています。本書を読んで、睡眠を改善し、人生をより良いものにしてみてはいかがでしょうか。本書の睡眠の大切さのエッセンスをご紹介します。

 睡眠不足は寿命を短くする

睡眠不足は寿命を短くするということは、
具体的にどういうことでしょうか!?

 

睡眠時間が6時間から7時間を下回る状態が長く続くと、
様々な健康上のリスクが高まります。

 

(健康上のリスク例)

  • 免疫機能が衰え、がんのリスクが2倍にもなる
  • アルツハイマー病を発症するかどうかの鍵である
  • 心血管病、脳卒中、うっ血性心不全などを発症するリスクが高まる
  • うつ病、不安、自殺傾向など様々な心の問題の原因にもなる
  • 寝不足だと太ってしまうこともわかっている

 

現代社会には睡眠不足が深刻な問題なのです。

 食事、運動、睡眠の中で最も重要なのは睡眠

健康にとって最も重要な要素は何かと問われた場合、
食事、運動、睡眠の3つが基本として挙げられます。

 

しかし、最新の研究によって、
これらの中で最も重要なのは明らかになっています。

 

それは、

  • 睡眠である

 

睡眠科学のマシュー・ウォーカー教授は、
睡眠を疎かにすることが、
いかに健康に悪影響を与えるのか警鐘しています。

 

 

健康にとって最も重要な要素は何か、それは、睡眠!

 自分の睡眠が十分か

自分の睡眠が十分かどうかを確認するために、
次の2つの質問に答えてみてください。

  1. 起きてから午前10時か11時頃に眠くなりますか?
  2. カフェインを摂取しなくても午前中から頭が働きますか?

 

もし答えが「はい」でない場合、
睡眠不足の可能性があります。

睡眠不足は慢性的な疲労や、
様々な症状を引き起こすことがあります。

 

睡眠不足かどうかを判断するための基準について、
先ほどの2つの質問以外の質問もあります。

 

例えば、

  • 目覚ましがなくても決まった時間に起きられるか
  • パソコンで文章を読むときに何度も読み返す必要があるかどうか

などです。

 

自分の睡眠時間が足りているかどうかをチェックし、
改善するためにはこれらの基準を使って、
しっかりと認識することは言うまでもなし。

 

一般的に、成人にとっては平均して覚醒が16時間
睡眠が8時間が最適なバランスとされています。

ただし、睡眠時間が長すぎると、
死亡リスクが上がることがあります。

大規模な調査によると、
7時間から9時間が良いという結論が出ている。

著者も大人にとっては、
8時間程度が好ましいと提唱しています。

 

 

睡眠は、食べ物や水、酸素と同じように、適切な量を取ることが必要です。

 眠らせない犯人

現代社会において、
私たちの睡眠を奪っている犯人は多数存在しています。

 

まず指摘されるのは、
電気の光です。

常に電気の光を浴びていると、
私たちの睡眠を妨げることになります。

人工的な光が存在する限り、
私たちは自然な睡眠を取ることが難しくなります。

 

しかし、人工光を浴びないようにすることができます。

  • 夜の時間を過ごす部屋の明かりを弱くする
  • 青い光を遮断するメガネをかける
  • 寝ている間は部屋を真っ暗にする
  • パソコンやスマートフォンタブレットなどに青い光を出さない設定をする

 

人工光の影響を受けることなく、
質の高い睡眠を取るためには、
日々の生活習慣を見直すことが必要です。

しっかりとした睡眠時間を確保することは、
私たちの健康にとって非常に重要なことです。

 

眠りを妨げる要因、

  • アルコール・・・最も強力なレム睡眠抑制因子のひとつ
  • 目覚まし時計・・・早起きの要求がストレスに
  • 睡眠薬・・・睡眠薬を使っても自然な眠りは得られない

 

アルコールを摂取すると、眠たくなるため、
実際の眠りとは異なります。

アルコールを摂取して眠ると、
自然な睡眠とは異なる脳波が発生し、
軽い麻酔と同様の効果があります。

さらに、アルコールは睡眠を断片的にし、
何度も目が覚めるため、疲れがとれなくなります。

 

また、目覚まし時計は、早起きをするために、
目覚まし時計を使って無理やり起きる習慣に、
ストレス反応が起きてしまう。

心臓に負担がかかることがあり。

また、スヌーズ機能がある目覚まし時計を使うと、
短時間の間に何度も起こされ、
心臓にショックを与える可能性まであり。

 

睡眠薬は、実際には、
百害あって一利なしということがわかっています。

結論から言うと、
睡眠薬を使っても自然な眠りは得られない。

睡眠薬を使うと、
一番大きく一番深い脳波が欠けてしまうため、
睡眠の質がめちゃめちゃ低下してしまいます。

睡眠薬を使うと、深い眠りが得られず、
不眠と睡眠薬の悪循環ができあがってしまいます。

 

さらに、睡眠薬には副作用があります。

例えば、翌朝も疲れがとれない、
日中頭がぼんやりするなど。

睡眠薬を使っても、
ほんの少しだけ寝つきがよくなるだけに過ぎないということです。

 

 

私たちの睡眠を奪っている犯人に負けられないのです!

 睡眠改善のポイント

現代社会において、
私たちの睡眠を奪っている要因は多数存在しています。

その中でも、
私たちの健康に悪影響を与える要因から、
睡眠の改善ポイントがいくつか紹介されています。

 

(睡眠改善のポイントはこちら)

  1. 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつける
  2. 夜寝る前に運動しない
  3. カフェインとニコチンを摂取しない
  4. 寝る前にアルコールを摂取しない
  5. 夜の遅い時間に大量の飲食をしない
  6. 午後3時を過ぎたら昼寝をしない
  7. 寝る前にリラックスする
  8. 寝る前にお風呂に浸かる
  9. 暗く涼しく、デジタル機器を持ち込まない
  10. 日中に太陽の光を浴びる

 

健康でいきいきとした毎日を送るために、
睡眠に意識をしてみるのはいかがでしょう!?

良質な睡眠のために生活を見直してみるのです。

 

 

以上のポイントを実践すれば、ぐっすり眠れること間違いなし!

 今回のまとめ

というわけで、今回は以上です。

 

本書は、睡眠に関する最新の科学的研究成果をもとに、睡眠が人間の健康や生産性に与える影響を解説しています。睡眠不足は、様々な健康上の問題や生産性の低下を引き起こすため、睡眠時間を十分に確保することが重要です。

また、より良い睡眠をとるためのヒントも紹介されています。健康や生産性を維持するために、本書の内容を参考にしてみることをおすすめします。

 

あなたは、良質な睡眠のために、生活習慣を変えますか!?

 

(参考文献)

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。