「どうせ自分なんて」「うまくいくはずがない」……そんな言葉を、心の中でこっそりつぶやいていませんか?実はそれ、自分にかけている“呪い”かもしれません。ゲイリー・ジョン・ビショップ著『あなたはあなたが使っている言葉でできている』は、そんな私たちに「今すぐ自分への語りかけを変えなさい」と警告してくる本です。でもこれは、ただのポジティブシンキングの本ではありません。もっと現実的で、もっと根源的。言葉がいかに自分の人生をつくっているのかを突きつけてくれる、ちょっと厳しめの人生指南書です。今回はこの本から学んだ、心に刺さる3つのポイントを、自分の気づきと重ねながらお伝えしていきます。

セルフトークは「現実」をつくる魔法のスイッチ

-あなたが何者かは、
あなたが自分に語っている言葉で決まる。

私たちは日々、
心の中でたくさんの“ひとり言”をつぶやいています。

著者はこれを「セルフトーク」と呼び、
それが自分の行動や選択、
ひいては人生そのものを形づくっていると言います。

 

たとえば、「自分は人見知りだからうまく話せない」、
と思っていれば、
実際にそのように振る舞ってしまいます。

でもそれ、本当に「事実」なのでしょうか?
それとも、ただ自分に言い聞かせてきただけ?

私自身、何かを始める前に、
「でも、どうせうまくいかないよな……」と、
思うクセがありました。

でもその「言葉」が、挑戦を止めさせ、
可能性を閉ざしていたのです。

 

ビショップは言います。

「あなたの人生がうまくいかないのは、
人生がダメなんじゃない。
あなたがそう言っているだけだ」と。

言葉は、ただの音ではなく、
思考を方向づける設計図。

だからこそ、ネガティブなセルフトークをやめて、
「自分はできる」「このままで進んでみよう」と、
違う語りかけに切り替えるだけで、
現実もゆっくり変わっていくのです。

「自分に正直」は、時に耳の痛い真実を聞く勇気

-変わりたいなら、まず“自分の嘘”をやめよ

自分に語りかける言葉が大事と聞くと、
多くの人は「じゃあポジティブな言葉をいっぱい使おう!」、
と思うかもしれません。

でも、ビショップは、
それだけでは足りないと言います。

 

本書が突きつけるのは、
「あなたは本当に自分の人生に、
責任を取っているか?」という問い。

つまり、「ダイエットがうまくいかないのは、環境が悪いから」、
「夢が叶わないのは、チャンスに恵まれないから」、
と言い訳している時点で、
言葉が逃げになっているのです。

 

心に刺さるのは、
「自分の人生がうまくいっていない理由は、
すべて自分が作っている」、
というビショップの容赦ない言葉。

私はこれを読んだとき、
正直ちょっとムッとしました。

でも思い返せば、
自分にとって都合の悪いことを、
環境や誰かのせいにしてきた過去がたしかにあります。

 

「変わりたいなら、まず現実を直視すること」、
自分の“見たくない本音”を直視するのは勇気がいります。

でも、そこからしかスタートできないんですよね。

あなたの言葉が、未来を“予約”している

-「こうなりたい」ではなく、
「こうする」と宣言せよ

ビショップが特に強調しているのは、
「言葉には力がある」ということ。

それも、“予言の力”に近いもの。

 

たとえば、「いつか痩せたい」と言う人は、
たいてい痩せません。

それは、心の中で「今はまだやらない」、
という免罪符を使っているからです。

一方で、「私は今月5キロ落とす、だから毎日30分歩く」、
と言う人は、その言葉に引っ張られるように行動し始めます。

 

言葉は未来への“予約”。

「きっと無理だと思う」と言えば、
それは自分に「やらなくていい」と、
許可を出しているのと同じこと。

でも「自分は変わる」と言い切れば、
その言葉がエネルギーになる。

 

私も、ブログを始める前に「どうせ誰も読まない」、
と思っていた時期がありました。

でもある日、「私は伝えたいことがあるから書く」、
と言い切ってみた。

それだけで、パソコンを開く手が、
少し軽くなったのを覚えています。

たとえ小さなことでも、
強い言葉で“宣言”すること。

それが未来を動かす、
第一歩なのかもしれません。

今回のまとめ

-「自分にどう語るか」が、世界の見え方を変えていく

『あなたはあなたが使っている言葉でできている』は、
シンプルで当たり前のことを、
改めて突きつけてくる一冊です。

そしてそれは、「耳が痛いけど、たしかにそうだよな……」と、
心の奥をグッとつかまれるような感覚。

 

私たちは、過去や環境のせいで、
人生がうまくいっていないと思いがち。

でも実は、自分の中の“語り”こそが、
目の前の現実を作っているのかもしれません。

だったら、今日から言葉を変えてみよう。
「自分なんて」ではなく「自分だからこそ」。
「どうせ無理」ではなく「やってみよう」。

そう、自分にかける言葉は、誰よりも長く付き合う“相棒”です。

どうせなら、その相棒を、もっと頼もしく、
信頼できる存在にしていきたいものです。

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感想(3件)

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。