追いかけるのをやめた日、足元に幸せが落ちていた話

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「もっと欲しい」「まだ足りない」。そう思い続けているうちに、気づけば心だけが忙しくなっている。 カン・ヨンスさんの『求めない練習』は、絶望の哲学者と呼ばれたショーペンハウアーの思想を土台にしながら、「幸福とは、手に入れることではなく、手放すことから始まるのではないか」と静かに問いかけてくる一冊。本書が語るのは、前向きな夢や努力を否定する話ではない。むしろ、求めすぎて疲れてしまった現代人の肩を、そっと下ろしてくれる哲学だ。私は何度も心の中でひとりツッコミを入れた。「ああ、また私、求めすぎてるな」と。そんな小さな気づきが、日常を少しだけ軽くしてくれた。

頑張っているのに疲れるあなたへ。「いま」に戻る練習

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毎日を生きているはずなのに、気がつくと一日がどこかへ消えてしまったように感じることはありませんか。朝から夜まで動いていたのに、何を味わったのか思い出せない。ティク・ナット・ハンの『〈気づき〉の奇跡』は、そんな私たちに、暮らしのなかで立ち止まる場所をそっと示してくれる本です。特別な瞑想の時間をつくる必要はありません。呼吸をすること、歩くこと、洗い物をすること。そのすべてが「いま」を取り戻す入り口になると語られています。もし今日という一日を、もう少し丁寧に生き直せるとしたら。あなたは、どこから始めてみたいでしょうか。

40年以上病気知らずの人が静かに信じていた「たった一つの前提」

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「40年以上、ほとんど病気をしていないんです」。そんな強気な言葉から始まる動画を、私は少しだけ疑いながら再生しました。すごい話だな、と思いながらも、どこか現実離れしている気もして。それでも、なぜか最後まで聞いていました。語られていたのは、難しい健康法でも、専門的な医学の話でもありません。潜在意識と、日々自分に向けている言葉の話。病気を防ぐ方法というより、自分をどんな気持ちで扱っているか、という内容でした。そんなふうに、心と潜在意識、そして健康のつながりを、日常の目線からそっと見つめ直す、エッセイ風によせてお伝えします。

なぜ本当に賢い人ほど「自分の話」をしないのか──聞く力が人生を変える理由

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人の話を聞いているつもりで、実は自分の番を待っているだけだった。そんなことに、ある日ふと気づいて、胸の奥が少し痛んだ。相づちは打っている。うなずいてもいる。でも頭の中では、次に何を言おうか、自分がどう見られるかばかりを考 […]

3日間、人生を止めてみた。すると部屋も心も整っていた

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片づけの本を開くたび、なぜか胸が少しだけ苦しくなる。できない自分を突きつけられる気がして、そっと閉じてしまう。忙しいから、疲れているから、今じゃないから。そうやって先送りにしてきた日々の向こうで、部屋は静かに膨らんでいった。そんな私が「たった3日」という言葉に、思わず立ち止まってしまった。一生リバウンドしない。奇跡の3日片づけ。これは根性論ではなく、暮らしの感覚を取り戻す話なのかもしれない。今回は、石阪 京子 (著) 、「一生リバウンドしない! 奇跡の3日片づけ」の内容をもとに、そのエッセンスをエッセイ風によせてご紹介します。

やる気がない日でも、なぜか続いてしまう人の頭の中

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朝のキッチンで、まだ湯気の残るマグカップを両手で包みながら、今日こそはと思う。やりたいこともある。やるべきことも山ほどある。なのに一日が終わる頃には、なぜかどちらも中途半端で、スマホの画面だけがやけに明るい。続けるって、どうしてこんなに難しいんだろう。そんな独り言から、この本は静かに始まっているように感じた。井上新八さんの「続ける思考」は、根性論でも、効率化テクニック集でもない。もっと小さくて、もっと人間くさい。続かない自分を責めるのではなく、続かない仕組みをそっと見直す。その視点が、読み手の肩をふっと軽くしてくれる。この思考のエッセンスを、エッセイ風によせてご紹介します。

心を整えよ、仕事も人生も静かに動き出す

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がんばっているのに、うまく進まない日がある。努力だけでは届かない何かがある、と感じる瞬間。稲盛和夫さんの『考え方』は、その理由を静かに教えてくれる。人生や仕事の結果は、能力や熱意よりも、日々どんな心で向き合っているかで変わっていくのだと。利他の心、誠実さ、感謝。特別ではないけれど、忙しさの中で忘れがちなもの。それらを大切にし続けた生き方が、京セラの創業やJAL再建といった結果につながっている。この本は、急がなくていいと言ってくれる。今日の考え方を、少し整えるだけでいい。人生と仕事は、そこから静かに動き出す。このエッセンスを、エッセイ風によせてのご紹介です。

なぜ穏やかな人ほど、いい偶然に出会うのか

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この世界は、思っているよりずっと複雑で、そして偶然に満ちている。ブライアン・クラースの『「偶然」はどのようにあなたをつくるのか』は、その前提から静かに語り始める。私たちはつい、人生は努力や意思決定の結果だと思い込みがちだけれど、実際には、無数の小さな出来事や他人の選択、環境の揺らぎが絡み合い、今の自分を形づくっている。知らない誰かの行動が、めぐりめぐって自分の人生に影響を与え、逆に自分の何気ない選択が、見知らぬ誰かの未来を変えている。この本は、そんな因果の連鎖の中で生きている私たちに、偶然を恐れるのではなく、どう向き合えばいいのかを問いかけてくる。人生はコントロールするものではなく、関わり合いの中で育っていくもの、この神秘に満ちた現実のエッセンスをエッセイ風によせてご紹介します。

うまくいく人は運を追わない。今日を整えるという選択

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最近、運について考える時間が増えた。たまたま良かった、偶然うまくいった。そんな言葉で片づけてきた出来事の裏側に、実はちゃんとした理由があるのかもしれない。西田文郎さんの「天運の法則」は、そんな私の思い込みを、静かにほどいてくれる一冊だった。成功者だけが知っている特別な秘訣ではなく、誰の毎日にも入り込める心の使い方が書かれている。ページをめくるたびに、派手な言葉はないのに、胸の奥が少しずつ整っていく感覚。本書は、運を呼びたい人のためのハウツーではなく、人生の流れを整えるための心の取扱説明書のようだった。

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